料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回のテーマは佐渡のお米。
佐渡といえば朱鷺が棲む島ですが、この地ならではの農法でお米作りをする生産者さんを訪ねました。
後半の『知っトク情報』では、生産者とJA、佐渡市がトライアングルとなって取り組むお米についてご紹介!
まずは気になるレシピから。調理中ふと「お米のレシピって、すでに世の中にたくさん出ているから難しいんですよね」とつぶやいていた村山先生。そんななか3品も作ってくれました。
1つは、今おうちにあるお米で簡単に作れるアレンジレシピ。
そして、秋は新米の季節ということで、ごはんのお供にぴったりなレシピを2品作ってくれました。どれも絶品! 早速ご紹介しましょう。
米チヂミ
●材料(1枚分)
炊いたごはん…茶碗1杯分(150g)
卵…1個
豚バラ肉…100g
冷凍イカ・エビミックス…70g
キムチ…60g
ニラまたはハネギ…3本
片栗粉…大さじ2
塩…2つまみ
顆粒鶏ガラスープの素…小さじ1/4
※お好みで酢醤油・ミックスチーズ・糸唐辛子・サラダ油・ゴマ油
●作り方
(1).キムチ、イカ・エビミックスを粗目のみじん切りにして片栗粉をまぶしておく。ニラは3センチ幅に切る。
(2).ボウルにすべての材料と(1)を入れてよく混ぜる。
(3).フライパンにサラダ油大さじ1を熱して(2)を流し焼く。あまりいじらずにカリッとするまで中火で6分くらいじっくりと焼く。
(4).(3)をひっくり返してごま油大さじ1を鍋肌から入れ、フライ返しで押しつけながらカリッと中火で6分焼く。
(5).食べやすい大きさに切って酢醤油をつけて食べる。
お米の食感がしっかり残った『米チヂミ』。
「私はこのチヂミをおかずにごはんを食べられます(笑)」という村山先生の言葉にも納得のおいしい一品でした。
続いては、新米をさらにおいしく食べることができるごはんのお供です。
焼き海苔の佃煮
●材料
焼き海苔…大判5枚
水… 150ml
醬油…大さじ4
みりん…大さじ2
きび砂糖…大さじ1と1/2
●作り方
(1).海苔をちぎる。鍋に全ての材料と海苔を入れて10分おく。火にかけて水気がなくなれば完成。一味唐辛子はお好みで。
ピーマンふりかけ
●材料
ピーマン…1袋
鰹節…3g
醬油…大さじ1
みりん…大さじ1
一味唐辛子…少々
サラダ油…小さじ1/2
●作り方
(1).ピーマンはワタとタネを取って繊維を断つように 5mm 幅に切る。
(2).フライパンに油を熱して(1)を炒める。油が回ったら水大さじ1を加えて蓋をして5分蒸し焼きにする。
(3).蓄を外して水分が飛んだら、調味料を加えてサッと炒めて鰹節をからめる。一味唐辛子はお好みで。
『焼き海苔の佃煮』も『ピーマンふりかけ』もとっても簡単でしょ!
収録後、佐渡の新米で食べてみたら、とってもおいしかったです! ぜひ皆さんもこの秋、新米でお試しあれ。
佐渡のブランド米『朱鷺と暮らす郷』知っトク情報
さて、今回の知っトク情報は、佐渡で作られるお米のなかから、佐渡産コシヒカリのブランド米『朱鷺と暮らす郷』についてお届けします。
●佐渡産コシヒカリ『朱鷺と暮らす郷』とは?
朱鷺と共生した米づくりに取り組むため、農薬や化学肥料を5割以上削減し、さらに「生きものを育む農法」に取り組んだお米です。
●食味や特徴は?
佐渡ならではの海洋性気候でじっくりと稔るため、冷めてもおいしく、噛めば噛むほどコクとうま味が広がり、甘い香りが堪能できます。
また、耐老化性に優れているため、炊き立ての温かいごはんもおいしいですが、冷めてもおいしいのが魅力。おにぎりやお弁当にもぴったりです。
●どこで販売しているの?
JA佐渡Aコープ各店、コープ佐渡米穀センター、「新鮮空間よらんか舎」などで販売しています。
また、ECサイト佐渡産直ネット「さどまるしぇ」でも購入できます。
なお、『朱鷺と暮らす郷』を購入すると、売上の一部(1kg1円)が「佐渡市トキ環境整備基金」に寄付され、朱鷺の野生復帰に繋がります。
朱鷺が暮らす自然環境を守りながら、生産者とJA、佐渡市が一体となってお米づくりに取り組む
今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、自然栽培米を作る佐々木さんとJA佐渡 販売企画課 山田さんに登場していただきました。
佐渡市では2007年、国の特別天然記念物である朱鷺の餌場確保と、生物多様性の米作りを目的とした「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を立ち上げました。
そして10年後の2017年、JA佐渡は「JA佐渡自然栽培研究会」を設立。生産者の佐々木さんはそのメンバーでもあります。
農薬や化学肥料を削減するだけではなく、朱鷺を中心とした豊かな生態系を守り、生きものが暮らしやすい水田環境を作り出す「生物多様性農業」に取り組んでいます。
生きものの調査や水路に逃げ場を確保する「江」の設置をはじめ作業は多岐にわたりますが、それらひとつひとつの努力により、水の中の栄養や田んぼに棲む微生物が作る栄養分を吸収して稲が成長していきます。
つまり朱鷺が暮らしやすい環境を作ることが、結果としておいしいお米を育てるというわけです。
また、佐々木さんと山田さんは環境学習の取り組みとして、小学生たちに生きもの調査や除草作業、収穫体験の場を提供するなど、地域に根差した活動も行なっています。
今回、村山先生と飛田アナも生きもの調査を体験させてもらいました。
「メダカがすごいいっぱい!」「ドジョウがいる~っ!」「ゲンゴロウがすごい!」「ギンヤンマのヤゴ!?」「ミズカマカリがいた!」と大はしゃぎの二人。
今や珍しいともいえる生きものたちに出会い、まるで子どものように楽しんでいました。
ちなみに佐々木さんが農業を始めたきっかけは日本酒づくりで、原料となる酒米から作ろうと思ったそうです。実際に冬の間に勤めている酒蔵で、自身が企画した日本酒を商品化しています。すごい行動力ですね。
さて、佐々木さんは今後どのようにお米づくりに取り組んでいくのでしょうか。
佐々木さん・「私は生産者なので、生きものもお米もしっかり育てることができる“技”を、さらに磨いていきたいと思います。それと食べて応援してくださる方が増えるといいですね」
一方、佐々木さんをはじめ生産者を支える山田さんの想いとは?
山田さん・「消費者の皆さんに佐渡のお米作りの背景やストーリーを知っていただき、佐渡のお米を食べることで生産者の皆さんを応援していただけたらと思います」
今回、佐渡のお米の取材を通して、皆さんが朱鷺を大切に思う気持ちや誇りを垣間見るができました。
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は10月22日(土)放送予定。
注目情報【JA佐渡産『朱鷺と暮らす郷米』と『自然栽培米』をプレゼント】
●JA佐渡産『朱鷺と暮らす郷米』(2kg)と『自然栽培米』(2kg)のセットを合計5名にプレゼント! 詳しくは下記「スマイルスタジアム」WEBサイトのプレゼントページ
NST新潟総合テレビ「スマイルスタジアム」番組ホームページ
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