料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回のテーマは「オータムポエム」。アスパラ菜とも呼ばれている葉物野菜です。
県内では平成の初め頃、上越地方で栽培が始まりました。
決して歴史が長いわけではないので、知ってはいるけれどあまり馴染みがない…という方もいるかもしれませんね。
飛田アナもそのひとり。冒頭シーンでは「聞いたことはありますけど…」という表情をしていました。
ということで、まずはオータムポエムのおひたしを食べてみることに。すると…
飛田アナ・「ほうれん草や小松菜にも似た馴染みのある味で…。それでいて独特の風味が楽しめますね。葉の部分もえぐみがなくておいしいです!」
村山先生・「茎の部分もトロッと柔らかくて、やさしい甘さですよね」
オータムポエムの風味やおいしさに触れた飛田アナ。
今回、村山先生はどんなレシピを作ってくれたのでしょうか?
クリスマスからお正月と続く年末年始、食べ疲れした胃にもぴったりな一品だそうです。
では早速、紹介しましょう!
後半の「知っとく情報」では、オータムポエムの特徴や栄養価、お店での選び方や調理のポイントなどを紹介するので、ぜひチェックしてね。
あさりとオータムポエムの鍋
「オータムポエムをたっぷり楽しめる、旨味の強い鍋にしようと思います!」と村山先生。
とても簡単で、短時間で作れるそうですよ。
●材料(2~3人分)
オータムポエム…1袋
あさり…150g
豚しゃぶしゃぶ肉…150g
厚揚げ…1袋
つぶしニンニク…1かけ(A)
水…900ml(A)
酒…50ml(A)
鶏がらスープの素…大さじ1(A)
塩…小さじ1/2(A)
白だし…大さじ1(A)
胡椒…適量
ごま油…適量
●作り方
(1).あさりはしっかりと洗って砂抜きをしておく。オータムポエムは半分に切って茎を2~3等分、厚揚げは食べやすい大きさに切る。
(2).鍋に(A)とあさりを入れて加熱する。あさりの口が開いたら豚肉、厚揚げ、オータムポエムの茎を加える。茎に火が通ったら葉も入れてサッと火を通す。ごま油、胡椒を入れて完成。
スープにまでオータムポエムの味が染み出ていて旨味たっぷり!
〆に麺を入れてもおいしそう。冬にぴったりすぎる~!
お好みでタレを入れてもOK。村山先生は2種類紹介してくれました。
「ニラだれ」
●材料
ニラ、ポン酢、すりおろしニンニク、すりおろし生姜、ごま油。
納豆だれ
●材料
納豆、めんつゆ、ニラ、すりおろし生姜、一味。
作り方はそれぞれを適量で混ぜるだけ。簡単ですね。
タレを入れることで鍋の風味にアクセントがつくので、ご飯のおかずとして食べるときにオススメとのこと。
こちらもお試しあれ!
「オータムポエム」知っとく情報
さて、ここからはJA越後さんとう産を中心に、オータムポエム(アスパラ菜)について知っていると役に立つ情報をお届けします。
●見た目や味の特徴は?
JA越後さんとう管内では、冬季のハウス栽培が主流のオータムポエム。
アスパラ菜とも呼ばれているようにアスパラガスのような食感の茎と、ほうれん草のような葉、菜の花のような花部分まで、捨てることなく食べられます。
とくに茎はクセがなくほんのりと甘みがあり、ディップソースをつけて食べる生食もおすすめです。
●どんな栄養が含まれているの?
ミネラルやビタミン類を豊富に含みます。
ビタミンCはほうれん草の3倍、食物繊維は小松菜の2倍。葉物野菜のなかでもトップクラスの栄養価です。
虫が少ない冬季栽培なので、管内では無農薬~低農薬で栽培されています。
●旬の時期は?
JA越後さんとうでは12月中頃~3月中頃までが旬の時期となります。
なお、JA越後さんとう産のオータムポエムは、ほとんどが地元で消費されています。
●どこで購入できるの?
JA越後さんとう産のオータムポエムは、「JA越後さんとう農産物直売所」や「寺泊地区直売所」で購入できます。
JA越後さんとう農産物直売所
長岡市浦638-1
営業時間 9:30~16:00(4~12月は9:30~17:00)
水曜定休
寺泊地区直売所
長岡市寺泊戸崎573-1
営業時間 9:30~12:00(5~12月は9:30~14:00)
1~4月は火・木曜のみ営業、5~12月は水曜定休
●店頭で選ぶポイントは?
みずみずしく、葉に張りのあるものがオススメです。
購入後は冷蔵庫で立てて保存しましょう。しおれてきた場合は、冷水に15分浸けるとシャキッとします。
●調理のポイントは?
おひたしや炒め物、サラダなど万能です。茎の食感を残したい場合は、短めに茹でてください。
茎・葉・花それぞれが一品になります。
寒い季節、ハウスで大切に育てられるオータムポエム
今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、(有)グリーンフィールド岩野 園芸生産担当の丸山さんと、JA越後さんとう こしじ地区営農センターの八子さんに登場していただきました。
取材冒頭で手にしたオータムポエムとは異なり、ハウスで大きく育てられている光景にびっくり。
村山先生や飛田アナの腰近くまでありました。
1つの株から何回も採れて、3月くらいまで収穫・出荷をするのですが、光合成で養分を貯めるため、商品として出荷しない大きな葉も必要なんだそうです。
丸山さん・「天候によって急に伸びることがあるため、ハウスのなかを頻繁に換気するなど温度管理が大切です。また、どこで剪定するかの見極めも重要なんです」
このあと収穫体験をした村山先生と飛田アナ。1本1本手作業なのですがコツをつかむのに苦労していました。
このハウスだけで1500本も植えてあるそうですから、収穫だけでも手間は相当なものですね。
また、収穫後は乾くと茎が曲がりやすい性質があるため、袋詰めの直前に水をかけるなどひと手間かける必要があるそうです。
生育や収穫、袋詰めまで気を遣うことが多い野菜なんですね。
ちなみに、JA越後さんとうの周辺地域では、JA直売所で販売するほか、シーズンに1回くらいのペースで小学校(2校)や中学校(1校)の学校給食に登場しているそうです。
地元では大人から子どもまで馴染みのある野菜なんですね。
最後に、今回登場していただいたお二人に、改めてお互いの存在について尋ねてみました。
丸山さん・「野菜やお米など幅広い分野を勉強されている方なので、とても頼りになりますね」
八子さん・「プロ意識が強く一生懸命な方なので、見習わなくちゃいけないと思っています。私も負けないくらい頑張りたいです」
これからも強い絆でたくさん作っていただき、県内各地でJA越後さんとう産のオータムポエムを楽しめるようになるといいですね。
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は2021年1月23日(土)放送予定。
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NST新潟総合テレビ「スマイルスタジアム」番組ホームページ
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