「新潟じば食ファミリープロジェクト」とは…。
新潟県産農畜産物は安全安心。そして新鮮でおいしい。だからこそ未来を担う子どもたちにもっと親しんでもらいたい。
普段の生活から「地産地消」を取り入れて新潟県産、地場産を食す機会をもっと身近な光景にしたい。
そんな想いから2021年8月、「新潟じば食ファミリープロジェクト」はスタートしました。
なぜ「地産地消」が良いのか?
◎地域の農家さんが作るから安全安心
◎輸送距離の少ないメリット①=鮮度&栄養価が落ちにくい
◎輸送距離が少ないメリット②=CO2排出量が少なく環境への配慮につながる
◎地元消費は地域支援・地元貢献につながる
…と、地産地消にはうれしい点やメリットがいくつもあります。
今回、新潟じば食ファミリープロジェクトでは、第1弾「新潟県産豚肉」、第2弾「やわ肌ねぎ」、第3弾「おけさ柿」、第4弾「新潟県産もち米」と、4つの農畜産物をピックアップ。
それぞれの農畜産物で、飲食店で実施する期間限定メニュー編(外食編)と、子どもが喜ぶおうちレシピ編(内食編)がありますので、ぜひチェックしてください!
お子さんと読めば、地産地消のお勉強として役立ちますよ。そして飲食店やおうちでのご飯で、ぜひ楽しんでください!
今回は、やわ肌ねぎ「子どもが喜ぶおうちレシピ編」。まずは新潟が全国に誇るやわ肌ねぎについて知ることからスタートします。
やわ肌ねぎについて学ぼう
雪のような白さとみずみずしい甘さ
新潟が全国に誇る「やわ肌ねぎ」は、白さとしっとり感、火を通したときの甘みが特徴。
下の写真を見てください。収穫されたねぎは、選果場に持っていく前に先端を切るのですが、逆さにするとトロ〜リとした水分がたくさん出てきます。すごいみずみずしさでしょ!
やわ肌ねぎは出荷時期によって4〜6月の「春ねぎ」、7〜9月の「夏ねぎ」、10月以降の「秋冬ねぎ」に分けられ、県内はもちろん関東エリアからも高い評価を得ています。
今回、やわ肌ねぎについてさらに詳しく知るため、ブランド発祥の地といわれている村上市北新保地区の生産者さんにお話を聞いてきました。
やわ肌ねぎ生産者:川﨑祐也さん(JAかみはやし ねぎ部会 役員)
——やわ肌ねぎはどうしてこんなに白くなるの?
川﨑さん.「苗を植えてから収穫するまで、ねぎの成長とともに数回に分けて、土を掛けて日に当たらなくしているからです。それも、ただ土を掛ければいいというわけではありません。ねぎが太くなる前に行なうと細いねぎになってしまいます。太らせながら伸ばしていく見極めが難しく、手間と時間が掛かるんです」
——この地がねぎ生産に向いている理由は?
川﨑さん.「海岸沿いの砂丘地のため、水はけがよく適度な水分を保てるので、やわらかいねぎになります。また、日本海からの風や適度な降水量、高い湿気などもあって、とてもおいしく育ちます」
——店頭で選ぶポイントは?
川﨑さん.「白い部分が長くてツヤのあるもの。弾力と重みのあるものが良いですよ。そして葉がみずみずしい点もポイントです」
——調理のポイントは?
川﨑さん.「火を通すとトロッとした甘みが出るので、さまざまな料理に使用できます。ちなみに焼くと甘みが出る理由は、加熱すると辛みの成分がなくなり、もともと持っていた甘さが引き出されるから。私自身は焼いたり、天ぷらにして食べるのが好きですね」
子どもが喜ぶおうちレシピを作ろう!
やわ肌ねぎを使ったレシピを作ってくれたのは、新潟駅南けやき通り沿いにある和食酒場 風花のオーナーシェフ長吉さん。
とろみのあるやさしい味わいの中にねぎの存在感がしっかり表現された「すり流し」は、とても上品な味わい。
牛乳が入ることで、子どもが好きな洋風スープのような風味に仕上がっています。
レシピ考案:和食酒場 風花 オーナーシェフ 長吉さん
『焼きやわ肌ねぎのすり流し』
●材料(4人前)
やわ肌ねぎ…2本
やわ肌ねぎ(白髪ねぎ用)…2節(30g)
鰹昆布出汁…270cc(180cc+90cc)
牛乳…180cc
岩塩…小さじ1/2
みりん…小さじ1
薄口醤油…小さじ1
生姜の皮…30g
青柚子…少々
鴨肉…200g(1枚分)※鳥もも肉でも代用可能
サラダ油…小さじ2
●作り方
①.ねぎ2節分白髪ねぎを作り、水に入れておく。芯は後ほど使う。すり流し用のねぎも切っておく。
②.フライパンにサラダ油を入れて生姜の皮と、ねぎ2本分の青い部分を炒める。火加減は強火。香りが出てきたら、鴨肉を皮目の方から入れて焼く。火加減は中火におとす。
③.鴨肉の脂が出てきたら、ねぎ2本分の白い部分と、白髪ねぎの芯の部分を入れて焼きねぎを作る。すり流し用のねぎに焼き目がついたらフライパンから取り出す。
④.鴨肉の脂に焼き目がついたらひっくり返して焼き上げる。8割火が通ったところで、鴨を取り出して青葱と生姜と一緒にアルミホイルに包み、余熱でロゼ色に仕上げる。
⑤.焼いた白ねぎと出汁180ccを鍋に火にかけて、ねぎに完全に火を入れる。串がスーッと通るくらいまで加熱する。
⑥.ねぎに火が通ったら、出汁と一緒にミキサーにかける。そこに牛乳180ccを加えてさらにミキサーにかける。
⑦.⑥を鍋に戻して、90ccの出汁と薄口醤油、みりん、岩塩で味を整えたら、盛り付けへ。
⑧.鴨肉を切り、お椀に⑦を入れ鴨肉を飾り、白髪ねぎと青柚子で仕上げる。
「香ばしく焼いたやわ肌ねぎを和出汁と一緒にミキサーにかけてお椀にした、ねぎの風味を存分に味わえるレシピです」と長吉さん。
ミキサーや盛り付けなど子どもと一緒に作れるので、ぜひ親子で楽しんでみて!
10月22日(金)から始まる第3弾「おけさ柿編」もお楽しみに。