毎週土曜夕方6時から放送中のNSTスマイルスタジアム。毎月第4土曜には、料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食と人とのつながりを紹介する人気コーナー『とれたて!えいっとレシピ』が放送されています。
今回は、JA新潟市産の「南浜すいか」を求めて、新潟市北区にやってきました。
新潟市北区の南浜すいか部会では、現在41軒の生産者がすいかを生産しています。すいかはハウス栽培もされており、6月から出荷が始まっています。
「南浜すいか」の特徴やおいしい理由は後半で紹介します。まずは村山先生のレシピからスタート。
今回、村山先生が作ってくれたのは『南浜すいかのチェー』。チェーとはベトナムで親しまれている伝統的なデザートで、フルーツや豆、タピオカなどを組み合わせたものだそうです。
『南浜すいかのチェー』
●材料(2人分)
すいか…お好みの量
乾燥タピオカ…5g
ココナッツミルク…100g(A)
練乳…大さじ1と1/2(A)
塩…2つまみ(A)
ゆで小豆…大さじ2
クラッシュ氷…適量
ミント…適量
●作り方
(1). タピオカを表示通りに茹でて、水で冷やしてザルにあげておく。 すいかを小さめの角切りにして種をとる。
(2).(A)を合わせて使う直前まで冷やしておく。氷をチャック付きの袋などに入れて麺棒で細かく叩く。
(3). 器にタピオカ、すいかを入れて(A)を注ぐ。 ゆで小豆、トッピングのすいか、氷をのせて、ミントを飾り完成。
練乳とココナッツミルクのまろやかな甘みが、すいかの自然な甘みとみずみずしいシャリ感を一層引き立てています。
さらに、クラッシュ氷の食感が加わることで、新鮮な風味のスイーツに仕上がりました。すいかの新たな可能性を感じさせる一品です。ぜひ、作ってみてください。
JA新潟市産「南浜すいか」 知っトク情報
ここからは今回取材したJA新潟市産「南浜すいか」について、知っていると役に立つ情報をお届けします。
●風味や栽培方法の特徴は?
水はけのよい新潟市の砂丘地帯で作られる「南浜すいか」は、シャリ感と強い甘みが特徴です。
高温多湿で日照時間が長く、朝晩の寒暖差が大きいこと、さらに日本海からの潮風も相まって、高い糖度に仕上がります。
出荷基準は大玉すいかは糖度11度以上、小玉すいかは糖度12度以上だそうです。
●いつ頃楽しむことができるの?
「南浜すいか」は6月上旬~9月下旬に楽しむことができます。
●注目してほしいポイントは?
41軒の生産者で構成される「南浜すいか部会」は、合計約13.6ヘクタールを作付けしています。おもに生産しているのは、6〜7月収穫の大玉すいか「祭りばやし」、9月収穫の大玉すいか「羅皇ザスウィート」、5月末~6月収獲の小玉すいか「ひとりじめ」、そして8月収獲の黒小玉「ひとりじめ BonBon」です。
2024年8月には、すいかを切らずに重量、空洞、糖度を自動で計測できる新しい選果機を導入しました。これにより、数値に基づいた品質の均一化が可能になり、「南浜すいか」のブランド力強化につながっています。
●保存方法について教えて
直射日光を避け、風通しのよい涼しい場所で保存してください。
カットした皮付きのすいかは、乾燥や酸化を防ぐため、切り口にぴったりとラップを密着させて包み、冷蔵庫で保存するのが最適です。
●JA新潟市産「南浜すいか」のおすすめ購入スポットは?
いくとぴあ食花キラキラマーケット JA新潟市直売所を紹介します。
産地にこだわった品揃えが特徴で、新潟市産を中心に県産・国産の野菜や果物を販売。新潟県の豚肉を中心に牛肉、鶏肉、加工肉を取り揃える肉類も大好評とのこと。
そのほかにも、県産の素材にこだわったジェラートや、子どもに人気の駄菓子コーナー、お父さんもうれしいお酒コーナーなどがあり、家族みんなで楽しめるお店です。
「いくとぴあ食花」のグランドオープン11周年を記念し、キラキラマーケットでは周年イベントを実施します。6月21日(土)から29日(日)まで、さまざまなイベントを企画しています。
期間中は、農家さんによる対面販売や、取扱商品のメーカーによる試食販売会を実施し、新鮮な農産物や関連商品をお買い得価格で販売。28日(土)と29日(日)には、100円商品を取り揃えた「100円市」を開催します。
このほかにも、Aコープ商品などの日替わり特売品を用意するなど、楽しいイベントを実施中です。間に合う人はぜひ行ってみて!
いくとぴあ食花キラキラマーケット JA新潟市直売所
新潟市中央区清五郎336
tel.025-384-8487
営業時間/10:00~18:00(冬季~17:00)
定休日/第2火曜、年末年始ほか
JA新潟市 この一品もおすすめ!
「南浜すいか」と並んで、JA新潟市が自信を持っておすすめする一品を紹介します。
それは、いくとぴあ食花キラキラマーケットのサブマネージャー・平野さんがイチオシする商品、トマトジュースの『ごきげんちゃん』です。
『ごきげんちゃん』は、新潟市北区産の「豊栄とまと」を100%使用したジュースです。「ジュースを飲んだ人が心身ともに健康で、ごきげんであるように」との思いから名付けられました。
トマトそのものの甘さを存分にいかし、フルーティでさらりとした飲み口が特徴です。1本756円(1,000ml)。
「南浜すいか」の未来を担う若き生産者
今回の『とれたて! えいっとレシピ』では、「南浜すいか」を生産する金田優希さんと、JA新潟市の野上克巳さんに登場していただきました。
今年で生産歴10年目を迎える金田さん。ビニールハウスを訪れると、大きくて立派な「南浜すいか」がゴロゴロと実っていました。
金田さんの「南浜すいか」栽培は、2月の育苗から始まります。3月にハウスに定植し、5月頃から咲き始める花は、ひとつひとつ手作業で受粉させるそうです。
実がつき始めてからは、温度管理と水管理が重要になります。また、ハウス内を少し蒸すように湿度を高く保つのも、おいしいすいかを作る秘訣なんだとか。
「いらない脇芽やツルを取り除き、伸ばすツルにしっかり栄養が行き届くようにするんです」と金田さん。玉の近くの葉が十分に光合成をすることで、すいかの甘みがグッと増すのだとか。
また、すいかの外側が黄色く変色するのを防ぐため、専用の皿の上に置いたり、実を定期的に転がしたりといった作業も必要です。暑い季節に多くの苦労が伴いますが、すべてはおいしい「南浜すいか」を作るためという金田さんの強い思いを感じました。
なお、「南浜すいか」が栽培されるこの地域は、水はけのよい砂丘地という特性があるため、収穫間際になると余分な水分が抜け、甘みがぎゅっと凝縮されるそうです。しっかりした甘みになるよう、受粉させたら決まった日数で収穫するのもポイントなんだとか。
さて、今回ご登場いただいた金田さんと野上さんは、日頃どのようなお付き合いをされているのでしょうか。
金田さん・「すいか栽培に関する情報や天候に関する情報など、事前に共有してもらえるので栽培管理するうえで助かりますね」
野上さん・「金田さんをはじめとして、生産者の皆さんがおいしいすいかを作れるよう勉強会を開き、よりよい商品を消費者の皆様にお届けできるよう努力しています。金田さんはまだ若いですが、真摯に栽培に取り組んでいらっしゃいます。その姿勢が、おいしいすいかづくりに繋がっていると思います。さらに上を目指して、新潟で一番おいしいすいかを作っていただきたいですね」
金田さんは、地域の先輩農家さんから積極的に情報を共有してもらい、若手グループのなかで切磋琢磨しながら、日々向上心を持って栽培に取り組んでいます。地域が一丸となって「南浜すいか」のブランド向上に努めているんですね。
その後、村山先生がすいかの収穫を体験し、お待ちかねの試食タイム。表面のみずみずしさが食欲をそそります! さて、食べた感想は?
飛田アナ・「甘さが凝縮されていますね。シャクシャクで後味さっぱり! どの部分も甘さが均一になっていますね」と絶賛。
村山先生も「甘いっ! すごい水分! 水分がジュースのようにジュワッと出てきて…。こんなすいか初めて!」
ふたりとも驚きを隠せない様子でした。さて、そんな「南浜すいか」を生産する金田さん。今後、どのような展望を持っているのでしょうか。
金田さん・「これまで先輩たちが作ってきた『南浜すいか』というブランドを、より多くの人に楽しんでいただけるよう、ひと玉ひと玉、全力で高品質なすいかを栽培し、ひと玉でも多く出荷していきたいです」
一方、金田さんをはじめとする生産者を支える野上さんも、「現在41軒の生産者さんがいらっしゃいますが、それぞれのよさがあると思います。これからも先輩方と若い方が情報共有しながら、よりよいすいかを作り続けていただければと思います。私たちも一緒になって歩んでいきます」と、さらなる品質向上を目指していくそうです。
今年のできばえついて「収穫前の試し切りでは糖度13度以上だったので手ごたえを感じています。仕上がってます!」と笑顔で語ってくれた金田さん。皆さんも冷やした「南浜すいか」で、爽やかな夏を味わってみてはいかがでしょうか。
注目情報【JA新潟市より「南浜すいか」をプレゼント】
●JA新潟市より「南浜すいか」(大玉1玉)を3名にプレゼント!
詳しくは下記『スマイルスタジアム』WEBサイトのプレゼントページへ。※応募締切2025年7月2日(水)
NST新潟総合テレビ『スマイルスタジアム』番組ホームページ
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