料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回のテーマは豚肉。JA胎内市管内で生産されている『阿賀北ポーク』を求めて胎内市にやってきました。
新潟県民は豚肉が大好き! 私たちの食卓に並ぶ豚肉は、どのように育てられているのでしょうか。
今回取材した『阿賀北ポーク』を生産する阿賀北ファームをはじめ、豚肉については後半たっぷり紹介します。まずは村山先生の豚肉レシピから。
夏バテ対策にもぴったりなご飯がすすむ一品です。
『豚からの野菜巻き』
※「豚から」の作り方は、『豚からの野菜巻き』レシピのあとに紹介しています。
●材料(豚から2人分)
豚から…2人分
好みの野菜…グリーンカール・ミント・パクチー・大葉など
【エスニックタレ】
ニンニクみじん切り…1/2かけ
ナンプラー…小さじ1
きび砂糖…小さじ1と1/2
レモン汁…小さじ1
湯…小さじ2
【エスニックなます】
大根…4cm(120g)
にんじん…3cm(30g)
塩…小さじ1/3
きび砂糖…大さじ1(A)
酢…大さじ1と1/2(A)
ナンプラー…大さじ1/2(A)
●作り方
(1).エスニックタレは、すべての材料を合わせてよく混ぜておく。
(2).エスニックなますは、大根・にんじんは千切りにして塩を揉んで5分おき、水気を絞る。(A)につけて10分おく。
(3).好みの野菜に豚から・なますをのせてタレにつけて食べる。
「豚から」の作り方
●材料(2人分)
豚ブロック肉…1本(300g)※部位はお好みで
粗塩…小さじ1/3(A)
きび砂糖…小さじ1と 1/2(A)
醤油…大さじ1(B)
すりおろしニンニク…少々(B)
黒胡椒…適量(B)
片栗粉…適量
揚油…適量
●作り方
(1).豚肉にフォークでまんべんなく穴をあけて(A)を全体に刷り込む。袋に(B)と豚肉を入れて軽く揉んで冷蔵庫で一晩漬け込む。
(2).キッチンペーパーで水気を拭き取り、片栗粉を全体にまぶす。
(3).鍋に2センチほどの油を注ぎ150°Cに温める。(2)を入れて途中でひっくり返しながら中温で20分揚げる。揚げあがりを1分ほど休ませてから食べやすい大きさに切る。
今回は『阿賀北ポーク』を使って作りましたが、肉質の柔らかさもあって、とてもジューシーな「豚から」になりました。夏の食卓におすすめです。ぜひ作ってみて!
新潟県産豚肉 知っトク情報
ここからは今回取材した『阿賀北ポーク』をはじめ、豚肉について知っていると役に立つ情報をお届けします。
●生産方法や味わいなどの特徴は?
安全安心な豚肉を提供できるよう、衛生的な環境で定時・定量・定質を意識して生産しています。柔らかく味がしっかりしていて、クセが少ないのが特徴です。
●注目ポイントは?
夏バテや疲労回復に効果的といわれているビタミンB1が多く含まれています。通年で提供していますが、これからの季節にぴったりです。
●店頭でおいしい豚肉を見分ける方法は?
みずみずしさがあり、きめが細かいもの。肉は淡いピンク色で、脂身部分が白いものがよいでしょう。
続いては豚肉のほか、JA胎内市管内の新鮮な農畜産物を購入できる人気直売所の情報です。
『阿賀北ポーク』はここでゲット!
~ JA農産物直売所「ふれあい逢菜館」~
今回取材した『阿賀北ポーク』の販売店として紹介するのは、胎内市にあるJA農産物直売所「ふれあい逢菜館」。
「『阿賀北ポーク』は当店の人気商品です。衛生管理が徹底していますし、脂に甘みがあるのでおいしいお肉ですよ」と伊佐野さん。
そして胎内市は米粉発祥の地ということで米粉コーナーも人気。『米粉カレールゥ』『米粉コーンシチュー』などがありました。
さらに「たいない特産品研究会」の生産者によるヨーロッパ野菜の販売コーナーもあり、取材日にはイタリアの白ナスを販売していました。普段なかなか目にすることができない野菜たちとの新鮮な出会いもあるお店です。
「ふれあい逢菜館」はこんなお店
胎内市で採れた新鮮な野菜を中心に、魚介類や肉、米、お酒、そして加工品など充実の品揃え。ヤマザキYショップと提携した複合型の直売所なので、パンや雑貨類も販売しています。
加工品では漬物類が人気のほか、新潟食料農業大学とのコラボにより誕生した地元さつまいも「べにはるか」を使用した『はるかなたバター』もリピーターが多く人気です。
なお、8月10日(木)~13(金)はお盆花市イベントを開催。
お供え用の切り花をはじめ、多数のお花が店頭に並びます。また、枝豆やとうもろこしなど季節感ある野菜や青果物も勢揃い!
※お盆期間中は混雑による密集を避けるため、入場制限を実施する場合があります。また、切り花は直売所に隣接するグリーンセンターでの販売を予定しております。
JA農産物直売所 ふれあい逢菜館
胎内市本郷字家の下493-2
tel.0254-43-5511(グリーンセンター)
営業時間/9:00~18:00
定休日/無休(12/31~1/3は休み)
衛生管理を徹底し、常に安全安心でおいしい豚肉を提供
今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、阿賀北ファーム 代表取締役社長 齋藤さんと、JA胎内市 営農経済部 営農指導員 加茂さんに登場していただきました。
30年くらい前は20軒ほど養豚生産者がいましたが、現在、JA胎内市管内では2軒のみ。今回訪れた阿賀北ファームはそのひとつで、県内最大級の農場を持っています。
養豚場の中を取材撮影するためスタッフ一同移動しようと思ったら、衛生管理を徹底しているためNG。しかし、今回は特別に飛田アナを含めた最少人数限定で、分娩舎と離乳舎のみ撮影させてもらいました。
事前にシャワーを浴びて、撮影用の服装に着替えてから撮影したそうです。
豚肉の生産は、まず種付けから始まります。種付けは母豚を雄豚に対面させて発情を見極めるそうです。
母豚の重さは200kg以上。元気で適切な体形で分娩を迎えることが重要なんだとか。一度に14頭くらい産むそうです。
飛田アナ・「子豚は筋肉がしっかりしていて、健康で元気でしたね。これはおいしいお肉になりそうだと思いました」
今回、飛田アナが見学した分娩舎と離乳舎の次は、肥育舎に移動します。そして肥育舎で体重が120kgになる6ヵ月くらいで出荷されるそうです。
生産するうえで、日頃どんなことに心掛けているのでしょうか。
齋藤さん・「元気で健康な状態で出荷を迎えるため、環境管理を徹底しています。伝染病が入ってこないよう衛生対策をしたり、体調が悪くならないよう温度管理をしたり、細心の注意を払っています」
そして出荷後は、JA胎内市の出番。こちらで出荷する豚の99%はJAに出荷されて行きます。加茂さんはどのような気持ちで受け入れているのか聞いてみました。
加茂さん・「阿賀北ファームさんが大切に育ててきたその気持ちも受け取り、事故やケガがないよう注意しています。おいしいお肉はもちろん、齋藤さんの想いも消費者に伝えられるよう大切にお預かりしています」
命のバトンがきちんと引き継がれ、最終的に私たち消費者がおいしい豚肉を食べることができるんですね。
なお、阿賀北ファームでは毎月1回、無償で地域の小・中学校へ『阿賀北ポーク』を提供しているそうです。なぜ無償提供なのでしょうか。
齋藤さん・「地域への貢献です。地元地域の方々のご協力があって私たちは生産できてます。だから地域の子どもたちに学校給食で食べてもらい、健康な体を作ってほしいと思っています」
村山先生・「自分たちが暮らす地域でこんなにおいしい豚肉が作られていることを知るのは良いことですね。勉強になりますよね」
学校給食では、例えば胎内市の米粉を使った米粉カレーの具として提供されるそうです。米粉も豚肉も地元の特産品。食育につながりますし、なんともうらやましい給食ですね。
さて、齋藤さんはこれからに向けて、どのような想いを抱いているのでしょうか。
齋藤さん・「これからも安全安心でおいしい豚肉を提供していきたいですね。そして地域貢献をしっかりしていきたいと思っています」
安全性と地元地域を大切にするところに齋藤さんの人柄が表れていると思いました。一方、加茂さんは齋藤さんをどのように支えていくのでしょうか。
加茂さん・「私はJAに入組して2年目ということもあり、まだ分からないこともありますが、生産者の皆さんと密に情報共有したり、交流を深めたりして、もっと信頼してもらえるようなJA職員になりたいと思っています」
加茂さんの言葉に対して「もう信頼しているよ」というやさしい表情を見せてくれた齋藤さんが印象的でした。
この夏、皆さんも豚肉を食べてスタミナチャージしませんか?
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は8月26日(土)放送予定。
注目情報【JA胎内市より『阿賀北ポーク』をプレゼント】
●JA胎内市より新潟県産豚肉『阿賀北ポーク』焼肉セット(ロース250g/肩ロース250g/バラ250g/モモ250g 合計1kg)を5名にプレゼント! 詳しくは下記「スマイルスタジアム」WEBサイトのプレゼントページへ。
NST新潟総合テレビ「スマイルスタジアム」番組ホームページ
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