料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回はJA十日町管内で作られるなめこを求めて、十日町市松之山地区にやってきました。
生産量は県内随一を誇り、県外にもたくさん出荷しているそうです。皆さん知っていました? 後半の「知っとく情報」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。
では、まずは気になるレシピから!
なめこの炊き込みご飯
●材料(2合分)
なめこ…1/2袋(真空パックの場合100g)
鶏ももひき肉…100g
にんじん…1/4本
油揚げ…1枚
米…2合
醤油・みりん・酒…各大さじ1と1/2(A)
顆粒和風だし…小さじ1(A)
あら塩…小さじ1/2(A)
●作り方
(1).米は洗って30分浸水をして水気を切る。にんじんは長さ3cmの細切り、油揚げは長さを半分に切って細切りにする。なめこは石突きのある場合はカットし、ほぐしておく
(2).炊飯器に米と(A)を入れて2合のメモリまで水を注ぐ。さっと混ぜて(1)と鶏ひき肉をのせて炊く。
材料を切って炊飯器に入れるだけと、とっても簡単! それでいて、なめこの風味と香ばしさを存分に楽しめます。
なめこと豚肉の麺つゆバター炒め
●材料(2人分)
なめこ…1/2袋(真空パックの場合100g)
豚バラ薄切り肉…150g
もやし…1袋
玉ねぎ…1/4個
バター…10g
麺つゆ(3倍濃縮タイプ)… 大さじ1と1/2
塩・胡椒…滴量
●作り方
(1).玉ねぎはくし切り、豚バラ肉は3cm幅に切る。もやしはヒゲ根を取る。なめこは石突きのある場合はカットし、ほぐしておく。
(2).フライパンに豚肉を入れて火をつけて炒める。塩・胡椒をふって、余分な油をキッチンペーパーで取り除く。
(3).玉ねぎ、もやし、なめこを加えて野菜に火が通ったら、麺つゆ、バターを加える。全体に味が行き渡ったら塩で味をととのえて完成。
なめこの食感がいかされていて、ご飯のおかずやビールのお供にぴったり!
適度なとろみが全体に絡むため、もやしなど水気が出やすい炒め物になめこはおすすめだそうです。
JA十日町産なめこ知っトク情報
ここからは今回取材したJA十日町産のなめこについて、知っていると役に立つ情報をお届けします。
●特徴は?
ずっしりと重みがあり、かさの大きさが揃っていて全体にぬめりがあるのが特徴です。
収穫の1週間前から極端に温度を下げてじっくり育てることにより、歯応えのあるなめこに成長します。
栽培瓶からモリモリ成長しているなめこをもぎ取り、そのまま袋詰めする「株とりなめこ」は、鮮度とお買い得感が抜群ですよ!
●注目ポイントは?
県内のなめこ生産量の7割が十日町市内で作られ、多くのスーパーで販売されています。また、青森から九州まで全国各地に出荷しています。
また、GLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)にも5年前から取り組み、安心・安全を最優先した管理体制で生産を行なっています。
●旬の時期は?
きのこ類といえば秋をイメージするかもしれませんが、一年を通して生産・販売しています。
続いては、なめこをはじめ魚沼産コシヒカリや十日町産アスパラガスなど、JA十日町が誇る農畜産物を購入できる人気直売所の情報です。
JA十日町産のなめこはここでゲット!
~「四季彩館ベジぱーく」~
今回、なめこの販売店として紹介するのは「四季彩館ベジぱーく」。
地元では、なめこの天ぷらやあんかけ揚げ出し豆腐に使ったり、お味噌汁にネギとともにたっぷり入れて楽しんだりすることが多いようです。
なお、購入後は冷蔵庫で保存し、1週間以内で食べた方がよいとのこと。長期間使用しない場合は冷凍庫で保存し、使用するときは自然解凍せず直接お湯へ入れてください。
「四季彩館ベジぱーく」はこんなお店
旬の地場野菜が並ぶほか、魚沼産コシヒカリ「米屋五郎兵衛」など自慢のお米を販売。玄米をその場で精米して販売する「今ずり米」も購入できます。
そのほか地元ブランド豚「妻有ポーク」、雪下にんじんジュース、ふのりつなぎの手作り生そば(冷凍)、手作り笹団子など人気商品がいっぱい!
さらに、直売所のほかにも、地元産米100%のJA十日町オリジナル米粉パンを販売する米粉パン工房「米かりー」、食育体験施設「ベジきっちん」も併設しています。
米粉パン工房「米かりー」の米粉パンは、毎週火曜は全品20%OFFのサービスデー。毎週土曜は数量限定の焼きたて米粉マドレーヌを販売しています。
四季彩館ベジぱーく
十日町市高田町6-645-1
tel.025-757-1549
営業時間/9:30~18:00
定休日/無休(12月~4月は水曜定休)
県内シェアは約7割! 夢は海外進出!!
今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、十日町市松之山地区でなめこを生産する、ゆきぐに森林組合 きのこ部 収穫販売課の植木さんと、JA十日町 営農生活部 園芸畜産課の勝又さんに登場していただきました。
飛田アナと制作スタッフ一同、防護服とキャップで全身を包み取材をスタート。
工場内は4つの培養室に分かれていました。雑菌が入らないようにクリーンルーム内で種菌を接種し、温度と湿度の管理を徹底することで安全・安心のなめこを生産。まるで四季のように異なる環境設定が印象的でした。
また、かなり高い位置まで栽培ケースか積み上げられていて、どのように移動させるのかと思いましたが、すべて自動走行システムで管理しているそうです。こちらの工場では、なんと年間1500トン、一日あたり4トンも作っているそうです。
ちなみに出荷までに掛かる日数は83日間。下の写真は63日目の様子。
村山先生・「えっ! まだなめこって分からないですね」
飛田アナ・「ここからあと20日間で出荷できるまで育つなんて、すごい成長スピードですね」
そして73日目になるとご覧の通り。小さな粒がかわいいですね。
さらに10日経つと立派な大きさになるとともに、なめこ特有の表面のぬめりも出てきました。このぬめりは粘液多糖体と呼ばれています。
ここで恒例の収穫体験。出荷時期を迎えたなめこを栽培瓶から採らせてもらいました。
飛田アナ・「おおっ! 採れたーっ!! たまらない感触です。形が揃っていてサイズも均一。これは美しいですね」
さて、常に安定的になめこを出荷をするため、毎日のようにコミュニケーションを交わしている植木さんと勝又さんですが、今後どのような夢を抱いているのでしょうか。
植木さん・「なめこは国内での需要が中心ですが、国際認証も取得していますので、ハードルが高いかもしれませんが今後は輸出も目標にしていきたいと思っています」
そして植木さんを支える勝又さんは?
勝又さん・「なめこは鮮度が大切なので、その部分をどのようにするかも含めて、今後前向きに考えてみたいですね。そして、十日町市のなめこをもっとPRしていきたいと思っています」
十日町市松之山地区で作られたなめこが、いつか海を渡る日が来るといいですね!
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は6月24日(土)放送予定。
注目情報【JA十日町『松之山のなめこ汁セット』をプレゼント】
●JA十日町『松之山のなめこ汁セット』(株とりなめこ2袋/JA十日町女性部の手作り味噌1袋/十日町産魚沼コシヒカリ真空パック300g×2袋)を3名にプレゼント! 詳しくは下記「スマイルスタジアム」WEBサイトのプレゼントページへ。
NST新潟総合テレビ「スマイルスタジアム」番組ホームページ
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