日本三大夜桜のひとつに数えられる、国内でも有数の桜の名所、高田城址公園。
この桜にちなんだ銘菓が、大杉屋惣兵衛の『桜あめ』です。
大杉屋の創業は文禄元年、1592年。
初代が旧加賀街道沿いにある現本社工場の場所で、粟から飴を作り始めたのが始まりです。
代々受け継がれるその製法に工夫を重ね、もち米と麦から淡黄透明な水飴を作ることに成功しました。
これが街道を行き交う参勤交代の諸大名や旅人たちにより、全国に広まったといいます。
その水飴を寒天で四角くやわらかく固めたのが代表銘菓『翁飴』。
乾燥前はかためのゼリーのような食感ですが、低温でじっくりと乾燥させることで寒天質が弱まり、粘り気のある飴の食感へと変化します。
『桜あめ』は、この『翁飴』に塩漬けの桜の葉を練り込んで作られたものです。
桜の香りとほのかな塩気がくせになり、もうひとつ、もうひとつ…と手が伸びてしまいます。
「発売は2006年。当初はもっと桜の葉の刻み方が大きく、葉の青臭みも残っていたのですが、現在では葉を水にさらして舌触りのいい状態まで細かく刻み、再度塩分の調整をすることで、青臭みを抑える手間をかけています」と宮越専務。
今も進化は続いているのです。
販売期間は毎年3月から、桜の季節が終わる5月初旬まで。
観桜会会場の売店でも購入できるので、お花見がてら買い求めてみては。
DATA
大杉屋惣兵衛(おおすぎやそうべえ) 本店
- 住所
- 上越市本町5-3-31
- 電話番号
- 025-525-2500
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 休み
- 木休
- 駐車場
- P商店街駐車場を利用
- リンク
- 大杉屋惣兵衛
- 備考
- ※お馬出し店、エルマール店あり