紅屋重正の始まりは、京都の方から来た、化粧に使う紅の行商人が構えた店。
文化2年(1805年)、長岡城の大手門前で創業し、飴を売り始めたのが菓子店としてのルーツです。
この店の看板商品といえば『大手饅頭』。
長岡藩十代藩主・牧野忠雅の命で製造を始め、当時店が面していた大手門にちなんで命名された酒元饅頭です。
特徴はほのかにお酒の香りがする、ふっくらやわらかな生地。
越後産の良質なもち米と長岡の銘酒・吉乃川の麹で作る元種を用いる、伝承の製法を守り続けています。
中に入った沖縄・西表島産の黒糖と北海道産の小豆を使ったコクのある味わいのあんが、この生地によく合うのです。
すぐにかたくなるのも酒元饅頭の特徴ゆえ、焼いたり揚げたりという食べ方も地元では定着していますが(週末のみ、揚げた大手饅頭の販売も行なっているそうです!)、数年前から個包装になったことで、1個から購入でき、日持ちも4日に延伸。
さらに買いやすく食べやすく、身近な存在になりました。
「でもやはり一番おいしいのは蒸したて。その味を引き出したいと生み出したのが『日本の逸品 蒸したて大手饅頭』です」と紅屋重正の小林さん。
箱から出た紐を引くと蒸気が上がり、5分ほどで蒸したての『大手饅頭』が完成。
香りがより立ち、ふわふわとした食感も増して、格別のおいしさです。
ほどよいサイズ感で手土産としても好評。
この驚きとうれしさ、ぜひ体験して欲しい!
DATA
御菓子司 紅屋重正(おんかしつかさ べにやしげまさ)
- 住所
- 長岡市表町1-10-35
- 電話番号
- 0258-32-1456
- 営業時間
- 9:00~17:30
- 休み
- 不定火曜
- 駐車場
- 4台
- リンク
- 紅屋重正 ウェブサイト
- 備考