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月を愛でながら、込められた風情を味わいたい銘菓|燕市

  • 情報掲載日:2021.09.10
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
『雲がくれ』(1個100円)。箱詰めで購入すると中に入っている菓子楊枝の袋も、なんとひとつひとつ手作りしているのだそう!
『雲がくれ』(1個100円)。箱詰めで購入すると中に入っている菓子楊枝の袋も、なんとひとつひとつ手作りしているのだそう!

御菓子処 米納津屋(よのうづや)の看板商品といえば『雲がくれ』。

包装を解くと、現れるのは真っ白なキューブ。
付属の菓子楊枝で割れば、やわらかな黄色が顔を覗かせます。

白い部分は「白色みぞれ」、中の黄色は白あんに卵の黄身を合わせて作る黄身あんです。

紫式部の歌「めぐり逢いて見しや それとも分かぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かげ(月かな)」から、月の風情を黄身あんに、雲を白色みぞれに託して作られました。

口に入れると、さくり、のち、ふわり――この食感のコントラストを楽しむうちに、黄身あんのやさしい風味が広がり、気が付くと口の中から消えてなくなっています。

なんともはかない…。

歌の風情をそのまま表した、実に詩的なお菓子です。

『雲がくれ』の最大の特徴といえば、なんといっても白色みぞれの食感。
材料は卵白、寒天、氷砂糖のみと非常にシンプルです。

しかしそれぞれの材料にはこだわりが。
寒天は昔ながらの棒寒天。
さくっとした特有の食感を生み出す要です。
また、氷砂糖がすっきりとした甘さを演出。
「はかない」印象には、この後を引かない甘さも影響しているかもしれません。

御菓子処 米納津屋 代表取締役・梨本義博さん。シェフ(在ハバロフスク日本総領事公邸で専属コックとして腕を振るった経験も! )を経て菓子職人に。「お客様の顔を思い浮かべながらお菓子作りをしています」と話す
御菓子処 米納津屋 代表取締役・梨本義博さん。シェフ(在ハバロフスク日本総領事公邸で専属コックとして腕を振るった経験も! )を経て菓子職人に。「お客様の顔を思い浮かべながらお菓子作りをしています」と話す

「明治35年の創業当時から原型はあったそうですが、昭和27年頃から今の形のままです」と米納津屋4代目の梨本社長。
本当に長い期間、変わらず愛され続けてきたお菓子なんですね。

実は現在『雲がくれ』の詳細な製法を知るのは梨本社長と職人さんひとりだけなのだとか!

「長く提供し続けられているのは、地域の皆さんとよい材料を卸してくれる問屋さんのおかげです」と梨本社長は謙虚にお話しくださいました。


先の文でもお伝えしましたが、『雲がくれ』は月をモチーフにしたお菓子です。

月が美しい季節と言えば秋。
今年の中秋の名月は9月21日(火)です。

長きにわたり愛されるその味わいを、美しい秋の月を眺めながら味わってみてはいかがでしょうか。


御菓子処 米納津屋 本店 外観
御菓子処 米納津屋 本店 外観
御菓子処 米納津屋 本店 店内
御菓子処 米納津屋 本店 店内

御菓子処 米納津屋は、燕市・弥彦村に計5店舗を展開。

今回取材にお邪魔した本店は、創業地である旧吉田町の本町通り沿いにあります。

2014年にリニューアルされた、とてもきれいなお店です。
太い梁が印象的な広々とした店内には、和菓子を中心に、季節の生菓子や焼菓子、ロールケーキなどが並んでいます。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

DATA

御菓子処 米納津屋(おかしどころ よのうづや) 本店
住所
燕市吉田上町2-16
電話番号
0256-93-2144
営業時間
8:30~18:00
休み
火曜
駐車場
11台
リンク
御菓子処 米納津屋
備考

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