料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回は「ズッキーニ」を求めて湯沢町にやってきました。
日本にズッキーニが入ってきたのは1980年頃といわれていますが、湯沢地区はその頃から栽培しているそうです。
取材開始は、なんと朝6時半。
なぜ、そんな早い時間から始まったのかは後半でお伝えするとして、まずは湯沢町の生産者さんが作ったズッキーニの塩揉みを試食しました。
飛田アナ・「歯ごたえシャキシャキ! 噛んだ瞬間に水分がジュワッと出てきました!」
ズッキーニといえばイタリア料理をはじめ洋風メニューのイメージがある食材ですが、今回先生が考案したレシピは韓国風。
リモート出演の先生に指示を受けながら、飛田アナがひとりで作りました。
そして「知っとく情報」では、JAみなみ魚沼産ズッキーニの特徴のほか、お店で選ぶコツや保存方法などを紹介しています。
これからの季節、食卓に並ぶことが多くなる野菜なので、ぜひ参考に。それではレシピの紹介から。
ズッキーニの韓国風一本巻き
●材料(ズッキーニ2本分)
豚バラ肉…12~14枚
ズッキーニ…2本
コチュジャン…大さじ1と1/2(A)
みりん…大さじ1と1/2(A)
すりおろしにんにく…少々(A)
醤油…大さじ1(A)
酒…大さじ2(A)
砂糖…小さじ1と1/2(A)
薄力粉…小さじ2
サラダ油…小さじ2
白ごま…適量
塩…適量
パウダー胡椒…適量
●作り方
(1).ズッキーニの上下を切り落として、しま模様になるようピーラーで3ヵ所皮を剥いておく。塩をひとつまみ全体になじませる。
(2).茶こしで全体に薄力粉をまぶし、豚肉を巻きつける。塩・胡椒を軽くふって全体に薄力粉をかける。(A)を合わせておく。
(3).フライパンに油を熱してズッキーニを入れ、蓋をして中火で5分加熱する。転がして同様に5分。さらに転がして5分。合計15分蒸し焼きにする。
(4).火を止めてキッチンペーパーで余分な油を拭き取ったら(A)を加える。
(5).火をつけてスプーンで全体にタレを絡める。食べやすい大きさに切って白ごまをまぶして完成。
ズッキーニの水分やうま味を一本まるまる肉巻きにすることでとじ込めるなんて、さすが村山先生ですね。
さらに、蒸し焼きしている時間に、ササッともう一品作りました!
ズッキーニのナムル
●材料(ズッキーニ1本分)
ズッキーニ…1本
生姜(せん切り)…1かけ
塩昆布…10g
ごま油…大さじ1
塩…2つまみ
白ごま…小さじ1
(1).ズッキーニを半月切りの薄切りにする。
(2).塩で揉んで5分おき、水気をしっかり絞る。
(3).塩昆布・生姜・ごま油・塩・白ごまで味を調えて完成。
ナムル作りはとっても簡単! 番組の試食シーンでは一本巻き同様、「おいしい!」の声があがっていました。
今回は、食欲が落ちてくる夏にぴったりのレシピでした。ぜひ、皆さんも作ってみてください。
JAみなみ魚沼産の『ズッキーニ』知っとく情報
さて、ここからはJAみなみ魚沼産の『ズッキーニ』について、知っていると役に立つ情報をお届けします。
●旬の時期は?
JAみなみ魚沼産のズッキーニは、6月中頃~10月中頃が旬。取材時はまさに最盛期でした。
●見た目や風味の特徴は?
鮮やかな緑や黄色の果皮が特徴。味はクセがなく、程よい食感もあり、幅広い料理に使用できます。
果実の成長が早く、毎日朝と夕方に収穫を行なっているため、常に新鮮な物を出荷しています。
●店頭で選ぶポイントは?
果皮につやがあり、茎の切り口に萎えが少なく、果実の先端が細くないものは、収穫してから日数が経過していない新鮮なズッキーニです。
●どこで購入できるの?
JAみなみ魚沼 農畜産物直売所 あぐりパーク八色(南魚沼市浦佐5147-1)と、道の駅 南魚沼[雪あかり]四季味わい館(南魚沼市下一日市855/下写真)で入手することができます。
●鮮度を保つ保存方法は?
涼しい場所や冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
時間の経過とともに水分が失われていくため、早めに食べた方が良いです。
●調理のポイントは?
油との相性が良く、炒める・焼く・揚げる・煮るなど、どの調理方法でもおいしい食材です。
浅漬けやナムル、ピクルスなど加熱しない調理も可能ですし、トマトやベーコン、チーズとの相性も良いですよ。
湯沢の自然と共存しながらズッキーニをはじめ、町の農業発展に貢献
今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、湯沢町でズッキーニを生産する今村将哉さん・千恵さんご夫妻と、JAみなみ魚沼 営農部 園芸畜産課の小野塚さんに登場していただきました。
冒頭でお伝えした通り、湯沢町は40年くらい前からズッキーニを生産している古参地域。
圃場に着いたときはご覧の通り、黄色い花が咲いていました。
ズッキーニは一日に一度、朝にだけ花を咲かせます。そして午前9時過ぎから10時頃にはしぼむそうです。
(だから今回は朝早い時間からの取材だったのです!)
そのわずかな時間帯に、ミツバチや虫たちが雌花と雄花を行き来することで受粉します。受粉しないと当然ズッキーニの実はできません。
つまり、湯沢町の自然との共存によって成り立っているんですね。
収穫の苦労を伺うと、その一つにズッキーニの成長の早さがありました。
朝と夕方、一日二度収穫する必要があり、放っておくと実が太り過ぎてしまい出荷できなくなります(写真下)。
今村さんが作るズッキーニの特徴は、なんといってもみずみずしさ。
飛田アナが収穫体験したものを少しだけ切ってみたところ、みるみる水分が溢れ出てきました。
その後、生で食べてみた飛田アナは「風味がしっかりしていて味が濃いですね」と感心しながら、なんと花まで食べちゃいました。
ズッキーニの花をフリットなどにして食べることはありますが、生のまま食べる姿には現場にいた一同、皆驚いていました(笑)。
それにしても、これほどみずみずしいズッキーニを作るのは大変なはず。
「自分たちが一生懸命というよりは、自然や虫たちなどこの町の環境がサポートしてくれているんです」と謙虚に語る今村さんが印象的でした。
また、「湯沢の農業を守っていきたい」「より発展させていきたい」という思いから、さくらファーム湯沢という農業法人を立ち上げて、お米づくりや野菜づくりなどを行なっています。
将哉さんがさまざまな農作物の生産や会社経営を行なう一方、管理栄養士の資格をもつ千恵さんは生産を手伝うとともに、今流行っている食材の動向をアドバイスしたりレシピ考案でも将哉さんをフォロー。
飛田アナの「今年度のベストカップル賞を差し上げたいです!」というコメントにも納得です。
そんなお二人に今後のズッキーニ生産の目標を聞いてみました。
将哉さん・「やっとメジャーになってきたズッキーニですが、料理に少量しか使われないようなイメージがあると思います。ですので今回のようにメインで使われることを目指して頑張っていきたいですね」
千恵さん・「これからもっと多くの方々の食卓に並んで欲しいですし、私もレシピや食べ方などを考えて広げていきたいと思っています」
そして、それを支える小野塚さんは?
小野塚さん・「これからまだまだ伸びる野菜だと思っていますので、県内の産地としてもっとアピールしていって、生産者さんのやりがいや収入につながればと思います」と力強く語ってくれました。
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は8月28日(土)放送予定。
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