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カラフルで小さなひと粒に詰まった歴史を受け継ぐ|新潟市下町

  • 情報掲載日:2021.02.20
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
『ゆか里』(小袋各108円税込)。現在味は9種類
『ゆか里』(小袋各108円税込)。現在味は9種類
お湯を注いで食べるのが一般的。後入れするとぷかっと浮くところが見られておすすめ
お湯を注いで食べるのが一般的。後入れするとぷかっと浮くところが見られておすすめ

『ゆか里(り)』は金平糖のような見た目の小さなお菓子。
新潟で一番古いお菓子と言われ、今では明治33年創業の明治屋ゆかり店ただ一軒のみで製造されています。

4代目・川崎明広さん
4代目・川崎明広さん

ここで『ゆか里』を作っているのが4代目の川崎明広さん。

以前は味噌製造会社で工場長を務めていましたが、工場が閉鎖になり、奥様のご実家であるこの店を手伝ったのが、後を継ぐことになったきっかけ。

「ちょうど上古町のhickory03travelers さんで『ゆか里』を『浮き星』として販売してくれるようになり、種類も製造量も増えて忙しくなっていたんですよね。それに対応するのに一生懸命で今に至るという(笑)」。


『ゆか里』はぐるぐると回る高温の釜にもち米でできた粒あられを入れ、砂糖蜜を少しずつかけてはかき混ぜ…を繰り返して作られます。

『ゆか里』にかける蜜。もちろん手作り
『ゆか里』にかける蜜。もちろん手作り
蜜を少しずつかけて…
蜜を少しずつかけて…
かき混ぜる
かき混ぜる
この日はショウガ味の『ゆか里』づくりをしていて、工房はショウガのいい香りでいっぱいでした。味の種類が増えたことで作り方を微 妙に変えねばならず、まだまだ苦労は絶えないそうです
この日はショウガ味の『ゆか里』づくりをしていて、工房はショウガのいい香りでいっぱいでした。味の種類が増えたことで作り方を微 妙に変えねばならず、まだまだ苦労は絶えないそうです

完成までに7時間。
忍耐力のいる仕事です。

「私は一気に作るほうが性に合っていたけど、川崎くんは乾燥機を上手に使って休憩を挟みながら作る。私も自分のやり方でいろいろ変えてきたから、きっとこれからも変わっていくでしょうね」と3代目の小林幹生さん。

左は3代目の小林幹生さん、右が4代目の川崎明広さん
左は3代目の小林幹生さん、右が4代目の川崎明広さん

一時は廃業も考えていたと言いますが、職人としてのキャリア十分な、頼りになる後継ぎができてうれしそうです。

「伝統のあるお菓子なので、広く全国で知ってもらえるよう、少しでもいいものを作っていきたい」と川崎さん。

味も製法も少しずつ進化しながら、『ゆか里』作りはこれからも続いていきます。

Information

明治屋ゆか里店
住所
新潟市中央区湊町通1ノ町2599
電話番号
025-222-6613
営業時間
9:00~18:00
休み
日曜、祝日
駐車場
1台
備考

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