
料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回のテーマは「丸ナス」。

新潟県民にはおなじみのスーパーや直売所など、どこでも手に入る食材ですよね。
しかし、今回紹介する十日町のブランドナス「梵天丸(ぼんてんまる)」は、県内の他地域で暮らす人々にとっては、なかなか出会うことができないナスなんです。
このブランドナスを使って、村山先生が生産者もびっくりなレシピを作ってくれますよ!
というわけでまず村山先生と飛田アナは、梵天丸を育てている十日町のとある場所へ。
朝6時半。周囲にはまだ朝もやがかかっています。のどかでいい景色ですよね。

こちらでJA十日町 営農生活部 園芸畜産課の佐藤さんに、梵天丸について教えてもらいました。

佐藤さん・「新潟県はナスの作付面積が日本一です。JA十日町が誇る丸ナス『梵天丸』は、とても油との相性がよくて、味がしっかりと染み込んでおいしいですよ。せっかくなので、ぜひ食べてみてください!」
冒頭から話が早いっ(笑)! 進行がとてもスムーズな佐藤さん。

梵天丸を手にして「形も名前もかわいい〜! まさに“ぼんてんまるちゃん”って感じですね!」と村山先生。
そして早速、取材用に用意してくれた丸ナスの素揚げをいただくことにしました。

村山先生・「揚げても色がキレイですね。皮が薄くてやわらかい! しかもジューシー!」
飛田アナ・「もっと皮の部分に厚みを感じると思っていたけど、そんなことないですね」

初めて梵天丸を食べた二人は、そのおいしさにびっくり。
油っぽくならない理由は、薄皮だけど肉質がしっかりしているため油を吸いすぎないんです。
飛田アナ・「うわ〜! …じゃあ、今日はもう帰りますか?(笑) すでに情報満載ですしね」
村山先生・「はい。揚げナスなら皆さんも作れると思いますし。今回は揚げナスでいいと思います(笑)」
…と梵天丸の素揚げのおいしさを堪能し、すでにひと仕事終えた気分に?
思わず「もうちょっと楽しんでいきませんか?(笑)」と佐藤さんからツッコミが入りました。
「この丸ナスはこの畑で採れたものなんです。今ちょうど生産者の水品さんがいらっしゃるので行ってみませんか?」と引き続きスムーズに番組を進める佐藤さん。作業中の水品さんを呼びに行きました。

まずは改めて梵天丸の特徴を伺いました。
水品さん・「皮が柔らかくて実が甘いことですね。それとトゲが強いので、丁寧に扱わないと他のナスにキズがついちゃうんですよ」
育て方に関しては、病気になりやすいから余計な枝を切るなど剪定(せんてい)してあげることが第一とのこと。繊細で苦労が多いんですね。

地元でも珍しい丸ナス・梵天丸は、消費者からの評判も高く「このナスなんですか?」と聞かれることも多いという。
冒頭に書いた通り、県内でさえほとんど流通しておらず、地元十日町エリアなら直売所の「四季彩館ベジぱーく」や一部スーパーで入手できる程度。なぜなんでしょう?
佐藤さん・「現在は関東圏をメインに出荷しています。なぜならブランド価値を高めていくためなんです。さらに梵天丸の生産地は非常に少ないので、“替えがきかない貴重なナス”ということでも存在価値が高くなっています」
ちなみに関東圏出荷時のパッケージが佐藤さんが手にしているコチラ↓

豊洲市場、淀橋市場、太田市場などを通して関東エリア各地で販売。
売り場のなかでもひと際目立つスタンドパッケージを採用していて、これもブランド戦略のひとつ。
関東エリアの消費者からの評価は高く、「おいしかったです」とパッケージに記されている生産者宛に、わざわざハガキを送ってくれる方もいるそうです。
飛田アナ・「ぼくらも名指しでお手紙をもらうことなんてあまりないですよ! すごいですね。でも、商品に名前を出すことって怖くないですか?」
水品さん・「はい。私たちも自信をもって作っていますし、食べてくれる方がそれを評価してくれるのはとてもうれしいですね」

そけだけ高い品質にするには当然苦労が多いはず。
「雨が降らなければ水をやらなくてはいけないですし、常に収穫しながら剪定しなくてはいけないですしね」と水品さん。
高い評価の裏には日々の苦労があるんですね。
梵天丸を生で食べようとしたその瞬間、飛田アナを襲った悲劇
県内でもなかなかお目にかかれない丸ナス・梵天丸。

「早く採りたい! 早く食べてみたい!」と料理家の好奇心が湧いてきた村山先生。
一方、飛田アナは「そもそもナスは生でいけるんですか?」と不安そう(?)だったが、灰汁(あく)が少ないので大丈夫なのだとか。
というわけで、まずは生の梵天丸を試食…と、その瞬間!
飛田アナ・「イテテテテッ! トゲ、すっごいですね」
ナス表面のトゲが手に刺さった飛田アナ。朝のナスはとくにツヤがよく、トゲも強いそうです。

村山先生・「女性もナスもトゲがある方がいいですよ(笑)」
飛田アナ・「なにウマいこと言っているんですか! ここは居酒屋じゃないんですから」
なんてことを言いなから改めて生でパクリッ!
村山先生・「皮がやわらかいし…甘い! くせがない!」

飛田アナ・「うんうん。生なのにジュワっとジューシー。えぐみ、渋みが少ないです。すごいさっぱりしてますね」

夜の段階で水を十分あげているので、とてもハリがあり、えぐみや渋みが少ないという。「本当にこのままでおいしい!」と絶賛するお二人でした。
水品さんも朝収穫する際、お腹が空いたらかじったりするのだとか。生産者ならではの贅沢ですね!

村山先生・「梵天丸はどうやって食べるのがおすすめですか?」
水品さん・「揚げびたしとか、大きめなものをスライスしてピザソースをつけ、チーズをのせてオーブントースターで焼くとか。それで十分おいしいですよ」
さらりとレシピを語る水品さん。
普段から料理をするのかと思ったら、なんと就農する前は東京のお寿司屋さんに勤めていたそうです。では、この道に入った理由は?
水品さん・「祖父が高齢により、作業ができなくなってきたから戻ってきたんです。“Uターン就農”で今年で17年目になります。もともと手伝いはしていたのですが、正直なところ最初は農業が好きではなかったんです。でも帰ってきたからにはしっかりやろうと思いました」
現在、39歳の若さで、JA十日町ナス生産組合の組合長を務めながら、川西地区で一番の丸ナス作付面積をもっています。

飛田アナ・「佐藤さん、水品さんのような方がいて良かったですね」
佐藤さん・「本当にそうですね。これからもっと十日町の丸ナスを盛り上げてくれる方だと思います」
現在、十日町エリアでの梵天丸生産はおよそ2ヘクタール。
約20名で生産しており60〜70代が多くなってきたが、水品さんをはじめとする若い世代が広い面積を担っているという。
飛田さん・「先生! 梵天丸がもっと流行るように、最高のレシピを作りましょう」
村山先生・「そうですね! おいしいレシピを作って、皆さんに梵天丸のおいしさを知ってもらうきっかけにしたいですね」
梵天丸の収穫も体験した二人はいよいよレシピ作りへ。


ナス料理のレパートリーを拡げるレシピが完成!
まずは恒例、地元直売所でレシピ食材を購入ってことで、訪れたのは「四季彩館ベジぱーく」。


ナスだけでいろいろな種類があります。もちろん梵天丸もご覧の通り。

こちらで村山先生がまず探したのがお米。そして目に入ったのが「米屋五郎兵衛シリーズ誕生」の看板。

村山先生・「『米屋五郎兵衛』ってさっき佐藤さんのポロシャツの背中にデザインされていましたよね!」
飛田アナ・「十日町のブランド米なんですね」
十日町のブランド米「米屋五郎兵衛」は魚沼産コシヒカリで、「特撰 極」「特別栽培米」をはじめラインナップは5種類。
冬の豪雪が春に湧き水となり豊かな土壌に。そして夏から秋にかけての昼夜の寒暖差が、お米に深い味わいを与えてくれるのだそうです。

お米のほか地元特産品「妻有ポーク」、ネギ、ショウガなど今回はシンプルな食材で構成。
村山先生・「ナスのおいしさを前面に出したレシピを作ろうと思います!」
というわけでレシピはこちら!
ナス豚ごはん

●材料(作りやすい分量)
豚肩ロース肉…200g
ナス…3〜4本
米…2合
すりおろしにんにく…小さじ1/2(A)
すりおろししょうが…小さじ1(A)
オイスターソース…大さじ1(A)
味噌…大さじ1と1/2(A)
砂糖…小さじ1と1/2(A)
豆板醤…少々(A)
酒…50ml(A)
顆粒鶏がらスープ…小さじ1(B)
しょうゆ…小さじ1(B)
ごま油…小さじ1/2
●作り方
(1).米は洗って30分浸水してざるにあげておく。
(2).豚肉は5mm幅に切り、(A)に20分漬ける。
(3).鍋に米・水330ml・(B)を入れて良く混ぜる。
(4).ゴマ油を入れて(2)をのせて、縦半分に割いたナスものせる。強火にかけて沸騰したら弱火で15分加熱する。
(5).炊き上がったら10分蒸らして、良く混ぜて好みで千切りしょうがをちらす。





「ナス豚ごはん」は香港式の土鍋ごはんからインスピレーションを得たレシピだそうです。
鍋のフタを開けた瞬間、調理場にふわ〜っと漂う炊き込みご飯の香り。
試食タイムが楽しみ!
続いて2品目。こちらも簡単に作れるそうです。
ナスの鶏肉あえ

●材料(4名分)
ナス…3本
サラダチキン…1/4個、または茹でたササミ1/3本
長ネギ…10センチ
ごま油…適量
塩…適量
黒コショウ…適量
ラー油…お好みで
●作り方
(1).ナスは食べやすい大きさに手で割き、水200mlと塩小さじ2を混ぜた塩水に10〜20分漬ける。サラダチキンは手で細かく裂いておく。
(2).長ネギはみじん切りにしてごま油・塩・こしょうと混ぜておく。
(3).(1)の水気を絞ったナス・(2)・サラダチキンを混ぜて完成。好みでラー油をちらす。



味見をした村山先生自身が、梵天丸の歯ごたえとおいしさにびっくりしていました。
「これはお酒を飲んでいたら止まらない!」と飛田アナ。本当にその通りですね。
ちなみに、今回は作りませんでしたがカプレーゼもおすすめだそうです。
トマト、ナス、チーズを並べて、味付けはオリーブオイル・塩・黒ごまのみとこちらも簡単。
興味ある方はぜひ試してみてください。
いよいよ試食タイム。ナスを使った炊き込みご飯の評価はいかに!?
再び水品さんと佐藤さんを迎えて試食がスタート。
「今回は『ナス豚ごはん』と『ナスの鶏肉あえ』です!」と村山先生がメニューを発表。水品さんと佐藤さんの反応は…?
水品さん・「あまりにもハイカラすぎて(笑)」
佐藤さん・「すごくおいしそうで、すぐに食べちゃいたいですね」
…と上々のファーストインパクトのなか「いただきま〜す!」。

まずは『ナス豚ごはん』から。

佐藤さん・「すごくおいしいです。ナスに味が染み込んでいますし、ちょうどご飯に合う味付けになってますね」

水品さん・「梵天丸を炊き込みご飯にしたことがなかったので、カルチャーショックですね。ナスと肉は相性が良いですが、そこにご飯を合わせるとは驚きました」

ナスはごま油や中華系にも合う食材だが、炊き込んでもしっかりと味と歯ごたえを主張する梵天丸。
「梵天丸は煮崩れしにくいから、こういう料理もいいですね。おいしいです」と水品さん。
ほかのナスの場合、くたくたトロトロになることもあり、このあたりも村山先生は驚いたそうです。
そしてもう一品の『ナスの鶏肉あえ』。

佐藤さん・「これはさっはりとした味付けで、夏バテする季節にちょうどよいですね」
水品さん・「これもおいしいですね。ビールにとても合います」
ごま油や塩など強めの味付けでも味を主張し、噛んだときの食感など、こちらも梵天丸ならでは一品。
「ウチでもぜひ作ってみたいと思います」とお酒が大好きという水品さんからうれしいコメント。

今回、村山先生は炊き込むという方法で、ナス調理のレパートリーをさらに拡げるヒントを教えてくれました。
どちらも簡単に作れそうなので、ぜひお試しあれ!

さて最後に、水品さんと佐藤さんにこれからに向けての意気込みを伺いました。
水品さん・「もっと生産量を増やして、関東圏だけでなく新潟県内全域でも販売できるように、生産組合でも一生懸命取り組んでいきたいですね」
佐藤さん・「生産者の皆さんは丹精を込めて作っているので、県内外いろんなところで販売していきたいです。それと生産量をより求められているので、仲間づくりをしながらブランド力を高めていきたいですね」

そして改めて佐藤さんから見て、生産者の水品さんはどう映るのか聞いてみると…。
佐藤さん・「本当に努力を惜しまないというか、常に良いものを出し続ける…その一点にとてもこだわられているので、自分自身も学んでばかりですし、水品さんの期待に応えていきたいですね」
真摯の対応する姿は水品さんも同じ。
水品さん・「佐藤さんはいてもらわなければ困る存在ですね。毎年同じ作り方だと生き残っていけず、常に勉強が必要ですから」
十日町の特産品「梵天丸」のブランド力をさらに高めようと努める、若い世代の二人。

今後、生産量とブランド価値がますます高まっていくことを期待したいですね。

※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は9月28日(土)放送予定。
注目情報【「梵天丸」のプレゼントもあり!】
●JA十日町より「丸ナス『梵天丸』5kg(12袋)」を3名様にプレゼント! 詳しくは下記「スマイルスタジアム」WEBサイトのプレゼントページへ。
●新潟県産の食材をメインにグリル料理とスイーツが楽しめる「カフェ&グリルみのりみのる」では、9月27日(金)まで『新潟県産丸なすとアンジェレの揚げびたし』(480円)を提供中。

新潟県産のみずみずしい丸なすをサッと揚げて出汁に浸しました。夏野菜とともにどうぞ。
カフェ&グリル みのりみのる
新潟県新潟市中央区天神1-12-7 LEXN(レクスン)2ビル・1F
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