「本間文庫にいがた食の図書館」をご存じでしょうか?
新潟市の本町通りの上(かみ)、銭湯いずみ湯の角を曲がった先にあります。
かなり(!)目を引く黄緑色の外観が目印です。
扉を開けると、壁一面に本がずらり。
こちらは新潟県を代表する食文化研究者・本間伸夫先生の蔵書約1,000冊をはじめとした、「食にまつわる本」を集めた図書館です。
飲食業に携わる人や生産者、学生など、食に関心のあるさまざまな人たちが集い、交わり、繋がっていく場を目指し、2021年6月15日、本間先生の90歳のお誕生日に開館しました。
こちらを運営するのは、季刊誌『新潟発R』を発行する出版社のニール。
館内には、貴重な『日本の食生活全集』全50巻や、本間先生が携わってこられた発酵食に関する本や北前船に関する本、本間先生が書かれた論文や手作りのレシピ集など、バラエティに富んだ本間先生の蔵書に加え、ニールが手掛ける出版物のバックナンバーも並んでいます。
入館は無料ですが、これまで基本的には開館は週2日のみ、しかも2日前までに予約が必要と、おいそれとは行けない、正直なかなかハードルが高い施設でした。
が、こちらにこの1月、ブックカフェがオープン!
図書館の利用も予約不要となり、より気軽に足を運べるようになりました。
図書館内に大きなテーブルが置かれ、こちらで飲食を楽しみながら、のんびりと本を読むことができます。
発端は、本間先生の「コーヒーを読みながら本を読めたら」という思いから。
またもともと蔵書の貸し出しを行なっていないため、じっくりと本を読める環境を作りたいという思いもカフェのオープンにつながったそうです。
写真は、定番『オリジナルブレンドコーヒー』。
本間先生がお好きなエチオピアの豆をベースに、「本を読んでいるうちに冷めてしまってもおいしいコーヒー」を目指し、飲み口はすっきり、時間が経つとコクと甘みがでるブレンドに仕上げたそうです。
ちょこっとお茶請けが付くのもうれしい!
カウンタ―にはビールのサーバーが。
そう、カフェとはいえお酒も楽しめるのです。
これ以外のメニューは、季節ごとにテーマを設け入れ替えられます。
3月末までのテーマは佐渡。
さどのめぐみっ茶のクロモジ珈琲や野草茶、佐渡5蔵の地酒や佐渡の果物、いごねりなどの海産物、へんじんもっこのソーセージ、へんじんもっこが手掛けるマッテラートのジェラート、おかめパンの竹炭パン、佐渡バターなどを使ったメニューを提供中です。
また今後は、珍しい佐渡の郷土料理『せんぞうぼう』も味わえるかも、だそう。
新潟の中心部古町エリアで、1ヵ所で、佐渡のものをこれだけ味わえるってすごくないですか!!!
実際に味わって気に入った佐渡の食品があれば、購入することもできます。
カフェを切り盛りするのはスタッフ・鈴木希望さん。
先程紹介した「本を読んでいるうちに冷めてしまってもおいしいコーヒー」など、メニュー作りなどにも鈴木さんのアイデアが凝らされています(ちなみに「つきうえ」という店名も鈴木さんが命名! 由来はぜひお店に行って鈴木さんに聞いてみてください)。
「ゆっくり飲んだり食べたりしながら、お好きな本を手に取って読んでくださいね」と鈴木さん。
ぜひ、食を学ぶ学生さんなど、若い方にたくさん足を運んでほしいとか。
ここで食について予習してから現地へ出かけるという「発信型カフェ」という使い方もしてもらいたいそうです。
さらに現在、古町エリアで楽しいイベントを開催中!
それが『食&酒めぐり スタンプラリー』です。
2月13日(日)までに、古町エリアのお店で飲食または買い物をしてもらえるスタンプを集めて、2月11日(祝)~20日(日)の期間に本間文庫にいがた食の図書館に行くと、スタンプの個数によりコーヒーのドリップバッグやお菓子、すし券(!)、地酒(!!)などに交換してもらえます! すごい!!
なお冊子はBOOK CAFE つきうえなど参加50店のほか、下記にて配布中です。
■新潟駅〜万代周辺、万代島
tabibar/ぽんしゅ館新潟驛店/新潟東映ホテル/万代シルバーホテル/ANAクラウンプラザホテル新潟/ホテル日航新潟/佐渡汽船新潟港売店
■古町周辺
古町まちみなと情報館/ホテルオークラ新潟
新潟グランドホテル/ホテルイタリア軒/Small World Café
DATA
BOOK CAFE つきうえ
- 住所
- 新潟市中央区本町通1-178-3 MAY1F
- 電話番号
- 090-2952-5080(ニール 高橋)
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 休み
- 日~火・金曜(臨時営業あり)
- 席数
- 6
- 駐車場
- なし
- リンク
- BOOK CAFE つきうえ
- 備考