燕市出身の樋浦さん。合格率、わずか4%の狭き門をクリアし、中小企業診断士を取得。東京を拠点にしつつ、地元新潟に貢献したいという思いで事務所を三条市に開設。経営者に寄り添い、時に「お尻叩き役」として、時に「外部のCFO/COO」として中小企業と伴走する樋浦さん。
「経営者は悩みや願いが尽きませんが、多くの相談先は税理士です。しかし、税理士は税務のプロであっても、必ずしも経営のプロではありません。私は中小企業診断士として、経営全般を体系的に学んできました。日本の就労人口の7割は中小企業で働いています。ここが元気にならないと、日本の未来は明るくなりません。中小企業に寄り添い、元気にすることが自分の使命だと感じたことが独立のきっかけです」。
では、中小企業診断士とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? 「国家資格で、日本版MBAとも呼ばれます。ただ、税理士や弁護士のようにその資格がないとできない仕事ではありません。だからこそ、実力で価値を証明し続けなければならないと思っています。経営者と従業員では見ている景色がまったく違います。私のような第三者が介在することで、バラバラだった方向性を合致させ、じゃあ一緒にやっていこうと手を繋ぎ合わせることができる。それが私の役割だと思っています」。
経営支援の中で、経営者のマインドが変わった時にやりがいを感じるという樋浦さん。「とにかく税金を払いたくないという方は多いですが、過度な節税はキャッシュアウトを招き、会社に現金が残りません。税金を払ってでも、次への投資のために手元に資金を残すという考え方にシフトし、実際に利益体質に変わっていく姿を見るのは嬉しいです」。
2022年に独立したばかりの樋浦さんですが、2年で売り上げを約2億円アップ、新規事業で初年度から2億円を売り上げた企業の伴走など、その実績は多数に及びます。
「大企業と中小企業の違い、そして成長の鍵はどこかと言うと、大企業は仕組み化されているので社長が変わっても回りますが、中小企業は仕組み化されていないので、上層部がいないと立ち行かなくなるケースが多々あります。その中で最も大切なのは経営理念の浸透です。社長がお客様第一と言いながら、裏で適当なことをしていれば、社員は絶対に見抜きます。子どもが親の背中を見ているのと同じです。私はまず、社長に理念に沿った行動を促します。そして、理念を従業員の行動基準にまで落とし込む。この一貫性が社員が自発的に動く組織を作る近道です」。
最後に中小企業の経営者にメッセージを!
「優秀な経営者ほど、自分で何でもやってしまいがちです。しかし、経済学の観点からも、あえて従業員に任せることで組織全体の成果は最大化します。手放す勇気を持っていただきたいですね。私は伴走する中小企業の社員さんとタバコ部屋でコミュニケーションを取ったりもします。外部の人間だからこそ話せることがある。そうやって現場の声を拾いながら、最終的には社長が目指す方向へ会社全体を向かわせていく。それが、私が提供できる一番の価値だと思っています」。
Question.1 どんな相談から始まることが多いですか?
A.人材流出や売上停滞など、具体的な課題がほとんど。ただし話を深掘りすると、原因は別の経営課題にあることも少なくありません。
Question.2 中小企業の経営者が陥りがちな課題は何ですか?
A.経営者が現場のプレイヤーを兼ね、目先の業務に追われることです。本来向き合うべき戦略や組織づくりが後回しになりがちです。
Question.3 経営を前進させるために重要なことは何ですか?
A.3~5年後のあるべき姿から「逆算」して今やるべきことを明確にし、社員と共有する。どうすればできるのかの「振り返り」を繰り返すこと。
DATA
樋浦経営パートナー
- 住所
- 三条市井戸場1300
- 電話番号
- 090-3337-7256
- 営業時間
- 9:00〜18:00
- 休み
- 無休
- 駐車場
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