林業の仕事に就きたい方は注目! フォレストワーカー5年目の荻原さんを取材しました!
自然相手に、やりがいある仕事として注目される「林業」
大自然のなか、森林に気持ちよくかかわれる仕事として注目を集める「林業」。
新潟県は総面積70%近くが森林で、森林組合などの林業認定事業体が全県下で50以上あるという、林業に縁の深い県でもあります。
そんな新潟県で働く林業従事者(フォレストワーカー)=「緑の担い手」を目指す人にとって頼もしい存在が、新潟県林業労働力確保支援センター。
県内の各森林組合や林業事業体への就職情報はもとより、講習・研修などによる就職後のキャリアアップなど、林業就業希望者や就業者の支援を実施しています。
ただ、一方で「そもそも林業って、どんな仕事をしているの?」と思われる方も少なくないでしょう。
そこで! 新潟県林業労働力確保支援センターより紹介を受け、実際にフォレストワーカーとして活躍されている南魚沼森林組合(南魚沼市)の荻原真人さんを取材してきました。
荻原さんは1986年、宮城県生まれの37歳。
もともとはまったく別の職業についていたのですが、5年前の2018年、奥様の出身地である新潟県に移住し、仕事を探すなかで「林業はカッコいい!」と魅力を感じて就業。
林業に必要な知識・技術・技能を習得することができる研修制度「緑の雇用」事業を活用しながら、5年目の今、目を輝かせながら日々の現場業務に励んでいます。
そんな荻原さんの仕事の様子と、彼がどんな思いで仕事に向かっているのかを聞いた動画インタビュー。
ぜひチェックしてみてください!
フォレストワーカー:荻原真人さん(南魚沼森林組合)
動画に収めきれなかった荻原さんのコメントも紹介します!
Q.林業の仕事をやっていて、「大変だな…」と思う時は?
多分、林業従事者は皆さんそうだと思うんですけど、蜂と熱中症――このふたつが大変で。蜂には、だいたい年間3発くらいは皆さんくらっていると思いますし(苦笑)。あと、暑さは、今年の夏は特に大変で…、1日4リットルくらい飲み物を飲んでいましたね。
Q.そんな大変さがありつつも、こうして林業の仕事をされているわけで。林業の仕事の魅力をどういうところに感じているのでしょうか?
今、南魚沼市では「ふるさと里山再生整備」という事業をやっていて、その一部を森林組合が請け負っているんですけど──普段は僕ら、山奥で仕事をしているんですが、その里山再生整備事業ではけっこう民家の近くの木を伐るんですよ。そうすると、住民の方の声ってのが直接届いてきて。すごい感謝されたりとか、差し入れを持ってきてくれたりとか…、そういう反応は、いただけてうれしいものだし、「自分は人の役に立つ仕事をしているんだな」と思えますよね。
Q.荻原さんの今後の目標をお聞かせください。
おかげさまで、木を伐(き)るだけでなく重機での作業とか、いろんな仕事を担当させてもらっているし、技術的にはもっともっとレベルアップしていきたいです。そのうえで、木に登っての伐採──「特殊伐採」はまったくしていないので、そういうのも一歩進んでやってみたいな、と思います。
Q.特殊伐採もまた、「林業はカッコいい!」と映る業務ですよね。
ええ。カッコいいけど、(特殊伐採は)ちょっと怖い感じもしつつ…。
Q.(笑)確かに。でも、そういう「目指すもの」があるというのが素晴らしいと感じます。
そうですよね(笑)。林業の仕事に就いて、僕自身、いろんなことに挑戦できるし、やった後、試してみた後の結果がすぐわかるので反省しやすいっていうのも(魅力として)感じているんです。(伐るのが)難しい木でも、うまく自分のイメージ通りに倒れるとすごくうれしいし、最高に気持ちいいので――それは多分、木を伐っている人じゃないと分からない魅力なのかな、と思います。だから、多くの方に一度やってみてもらいたいです(笑)。(経験すれば)きっとハマりますよ! で、森林自体も、陽もあたるようになってキレイになるし、環境にも貢献できる仕事ですからね。