林業に出会えて、よかった!
大自然のなか、森林に気持ちよくかかわれる仕事として注目を集める「林業」。
なにより新潟県は総面積の70%近くが森林で、森林組合などの林業認定事業体が全県下で50もあるという、林業に縁のある県なのです。
そんな「緑の担い手」を目指す人に頼もしい存在が、新潟県林業労働力確保支援センター。
県内の各森林組合や林業事業体への就職情報はもとより、講習・研修などによる就職後のキャリアアップなど、林業就業希望者や就業者の支援を実施しています。
その一方で、「林業って、どんな仕事なの?」と思われる方も少なくないでしょう。
そこで! 新潟県林業労働力確保支援センターより紹介を受け、実際にフォレストワーカー(林業従事者)として活躍している、くびき野森林組合(上越市)の江口里江子さんを取材してきました。
江口さんは1992年、東京都生まれの29歳。
東京の大学を卒業後、縁あって新潟県に移住し、林業の仕事に。現在のくびき野森林組合では2020年4月から活躍されています。
チェーンソーでの伐倒や、高性能林業機械のプロセッサーを使っての造材も自分で担当するという、まさに現役バリバリのフォレストワーカーである彼女の仕事の様子と、どんな思いで仕事に向かっているのか聞いた動画インタビュー。ぜひチェックしてみてください!
動画に収めきれなかった江口さんのインタビューもお届けします!
Q.林業に興味を持ったきっかけは?
東京農業大学(短大)で栄養学を選択していたんですが、他学部の方とかかわるうちに自然科学の分野に興味を持ち、森林総合科学科に編入。そこで、チェーンソーを使って木を倒す実習があって、本格的に林業に興味を持ったんです。
Q.こちらに入社するまでの経緯は?
大学卒業後、阿賀町の地域起こし協力隊(林政)で3年活動した後、東蒲原郡森林組合に就職。2019年に結婚し、2020年の4月からくびき野森林組合で働きはじめました。
Q.実はご主人もくびき野森林組合で働いていらっしゃるとか。林業で、夫婦が同じ職場で働いているのは珍しいですね。
職場が同じだと、現場の状況や地域の木の特徴など、お互いの情報を共有できるのが良いです。悪いところは1日中一緒なのでケンカしやすい(笑)。今後は、夫婦のチームワークを活かして特殊伐採のチームを組めたらいいな。
Q.最近は女性のフォレストワーカーも増えているとか。その点に関して感じていることを、江口さん自身が今この仕事に対して思うことと合わせてお聞かせください。
(女性フォレストワーカーが増えたのは)性別にかかわらず興味を持った職に就けるようになった証かなと。理解を示し、受け入れてくださる事業体が増えた。ありがたいことだと思います。それと、私は子どもの頃から外で駆け回っていて、今も体を動かすことが好きなので、自分に合った仕事だと思います。何より林業はカッコいいし、自分でもこんなにハマるとは思ってなくて。本当に、林業に出会えて、よかったですよね。