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月刊にいがたで連載中のジョーイのわ~くわ~く会社訪問!
犬のような生き物・ジョーイが、新潟県内の会社を訪問し、普段は見ることができない企業のすごいところをみんなに紹介するよ!
第4回目は、燕市にある山崎金属工業に行ってきたよ~
主な登場人物
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今回訪れたのは、燕市にある山崎金属工業です。
なんと、ノーベル賞の晩餐会で使われているカトラリーを作った会社なんです!みんな知ってた?
そんな世界が認める山崎金属工業に潜入しちゃいましょう。
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燕ならではの鎚起銅器の技術をいかしながら、1918年に手作業によるスプーンの製造をスタート。
職人さんたちの丁寧な仕事が認められて、現在は世界各国のレストランやお家でも使われているよ。
一体どんな製品を世に生み出しているんだろう?
山崎金属工業のギャラリーのは、輝く製品と秘蔵話がいっぱい!?
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まずは本社の3階にはある、ギャラリールームへ。
山崎金属工業がこれまで作ってきた製品を展示しているよ。
![たくさんのカトラリーが美しく飾られています!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/437012582f02fd4fa7dcaa7e3f09d3fb-760x506.jpg)
カトラリーを紹介する前に、山崎金属工業の技術を生かした別の商品を紹介するよ。
![JOYのプチ情報:オリンピックで活躍した有名な選手にも使われているんでだって…!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/b201d08044a932735193001ad4af7549-760x475.png)
金属材料を真っ赤に加熱し柔らかい状態にしてプレス機で叩き潰す加工、熱間鍛造による特性をいかした、『MORACT ブレード』。
高温に熱した金属へプレス成形を行うことで、材料密度が凝縮して高い強度が得られるんだって!(ちょっと難しいね…)
筋肉に不具合が出ている部分をこの道具を使いながら擦ると、具合の良いところに比べてゴリゴリした異なる感覚が伝わってくるんだ!
これが、熱間鍛造によって金属の密度が上がった要因で振動が伝わりやすくなるんだね。
もちろん肌に触れるものなので、擦っても安心な研磨技術も重要。
こうして山崎金属工業の素晴らしい技術をフルにいかした『MORACT ブレード』を使って、国家資格を持ったトレーナーさんが未来のメダリストやプロの選手をサポートしてくれているよ。
![JOYのプチ情報:ユリゲラーさんでもお手上げだったスプーン。「でもユリゲラーさんが触ったほかのスプーンが、時間が経つにつれて徐々に曲がっていったんだよ。やっぱりパワーがあるみたいだね…」と山崎さん](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/cae5491455b15c1ed1e7481e1ec235b2-760x488.png)
なんとこちらのスプーンは某テレビ番組の企画で、スプーン曲げで有名なユリゲラーさんと対決することに。
「曲がらないことが目的で作っているわけじゃないので、最初は取材を断ったんです。でも、やっぱり山崎金属工業のスプーンで…というオファーを受けて、対戦することになりました」
その勝負には、見事勝利!!!
その取材をきっかけに、今でも山崎さんとユリゲラーさんはメル友なんだとか!
ノーベル賞創設90周年の記念すべき晩餐会のカトラリーを作った!!!!
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山崎金属工業といえば、やっぱりこのことに触れないわけにはいかない!
ノーベル賞創設90周年の記念すべき晩餐会のテーブルで、唯一日本製の物が起用された…!それが山崎金属工業のカトラリーだったんだって。
![ギャラリーには、実際の晩餐会のテーブルスタイルのようにカトラリーが展示されています](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/8b928a814597830d161d9f3ea683560f-760x506.jpg)
戦後すぐに、アメリカをはじめ、ヨーロッパにも早く目を向けた山崎金属工業は、そのデザイン性と高い技術力で海外のカトラリーファンにも一目置かれていました。
「世の中にないデザインのカトラリーを生み出したかったんです。海外進出した時は、ジャンルを問わず、海外の業界に染まっていないデザイナーたちのデザインを起用し、そのエッセンスを大切にしながら使える形に落とし込むようにしてきました」
こうした技術力が、ノーベル財団の関係者の目に留まり、満場一致で山崎金属工業がカトラリーを作ることに決まったそう。
このカトラリーは、間違いなく日本が誇る技術のひとつです!
世界に羽ばたくカトラリーはすべてここの工場で作っています!!
![JOYのプチ情報:大きな機械音が鳴り響く~!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/0813673ef8041ca49653d4a16670f6e7-760x477.png)
次は、世界に誇るカトラリーを作っている工場に潜入しちゃうよ。
約30人の技術スタッフで、カトラリーを作っているんだって!
大きく3つに分かれる工程は、形を作るプレス、見た目の美しさと口の中に入っても安心のための磨き、そして最後に目視での検品。
それぞれの工程のプロになるためには、大体10年ほどかかるそう。
今回はそんなプロのお仕事をちょこっと覗いてみよう☆彡
カトラリーづくりの最初のステップ、「成形」を見ていこう!
まずはスプーンやフォークのベースとなる形を、1枚のステンレス板からカットしていくよ。
そして口に入る部分の厚みを調整していくんだ!
![こんなに伸びる!!!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/f0f66b5e6eca78b5b53a401fd8c996a4-760x506.jpg)
スプーンは口の中に入れたときの違和感を無くすために、バランスが取れる範囲で厚みを薄くしているんだ。
逆にフォークは、食材を持ち上げる保持力を上げるために厚く成形しているんだって。
最後には刺さり易い加工をすることで、食材の組織を極力傷めにくい刺し心地になり、例えば、肉汁などが溢れ出にくいようなるんだ。
食べるときのことを考えて、細かいところまで作られているんだね。
その後、各カトラリーをプレス機で成形していくよ!
金型の隙間なくなるようにしっかり潰すことで、綺麗に形を転写しているよ。
持ち手と口の中に入る部分と、数回に分けて形を作るんだけど、それぞれの境目に段が付かないように滑らかな形が出来上がっているよ。
![側面の丸み部分までしっかりと丸くなっている!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/49afda53b42566e87ee87253c4720f73-760x506.jpg)
「材料のロットや金型の消耗による加工量の変化に対して、加工力を調節したり、時には金型を削ったりしながら最終的な形状に仕上げています。こうした作業などができるようになったらその作業の一人前になります」と山崎さん。
みんなの安全を守る!磨きの技術
次に磨きの工程をのぞいてみよう。
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全て機械が行なうわけではなく、ひとつひとつ手で調整しながら磨き作業を行なっているよ。
ちょっとした手の動きで、みるみるうちに美しい輝きと口に入れても安心なカトラリーへと変化していくんだ。
最後の関門、ダメな部分は見逃さない!検品チェック!
![JOYのプチ情報:夏場になると暑さで芯が溶けちゃうので、赤鉛筆の減りが早いんだって!](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/bc90a827055a42be7515df0df2b6bd1e-700x570.png)
最後に、その道40年のベテランさんたちがひとつひとつ目視で確認。
口のなかへ入る大事な商品なので、小さな傷も逃さずチェック!
赤の鉛筆でしっかりマークしていきます。(余談だけど、実はここの部屋が一番熱い…)
最後にひとことちょ~だい!
![JOYのプチ情報:山崎さんはマイカトラリーセットを7種類ほど持っているんだって。さすがだね](https://tjniigata.jp/assets/uploads/2022/08/d64726500f68499ef949c5e0b952f261-683x570.png)
こうして出来上がったカトラリーは、世界に飛び立っているんだね。
「うちの会社の魅力は三つ。ひとつは、世界最高峰のデザインと品質を兼ね備えたカトラリーが作れること。ふたつめは、その技術を形にできる感覚を持ったスタッフがいること。このノウハウを大事に受け継いでいるよ。そして、最後は難しいリクエストもまずは考えてみるという、あきらめない心ですね」と山崎さん。
これからも、山崎金属工業が生み出していくカトラリーに目が離せない!