カーボンゼロとは、人間の活動によって排出される温室効果ガスの量から森林によるCO2吸収量などを引いて、合計を実質ゼロにすることです。
国全体の温室効果ガスの排出量の約6割(消費ベース)が、衣食住を中心とする私たちのライフスタイルに起因するものとも言われています。一人ひとりが日頃から省エネを意識して行動することが、温室効果ガスの排出量の削減につながります。 今できる身近な取組「にいがたゼロチャレ30」に一緒にチャレンジしてみませんか。
「にいがたゼロチャレ30」その内容はコチラ!
2050年までに温室効果ガス排出量 実質ゼロへ
新潟県は、猛暑や豪雨など気候変動が県内に与える影響を非常事態と位置づけ、「2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ」を目指した取組を加速しています。新潟県内でも気候変動の影響があらわれており、対策を講じないと今後ますます深刻化するおそれがあります。
【DATA1】新潟県の温室効果ガス排出量の削減目標
【DATA2】全国の最高気温ランキングに新潟県内4地点がランクイン
「ゼロチャレ30士(さんじゅうし)」とは?
「ゼロチャレ30士」とは、環境問題に関心のある大学生によるチームです。
市町村が主催する環境イベントなどで、「2050 年までにカーボンゼロ」に向け、私たちにできる身近な取組を紹介しています。チームメンバーにお話を伺いました!
敬和学園大学・寺澤 翼さん
大学で環境経済学を学んでいることもあり、知れば知るほど地球の気候変動に危機感を覚えています。温暖化は大きな課題ですが、僕たちがまずやるべきなのは、こまめに電気を消すといった日常生活の見直しです。授業で、週に何回照明をオンオフしているかという行動調査などをしているので、そうした経験をもとにゼロチャレなどすぐに取り組めることを伝えていきます!
新潟国際情報大学・鈴木夏音さん
カーボンゼロ実現に向けて取り組まないと、将来の日本は気温が40度、50度になってしまうと聞いて、何としてもそれは阻止したいと思いました。いま、私たちが動かないと、下の世代はもっと大変な思いをすることになります。今どんな危機があるのか、そして何ができるのかを伝えたいですし、大学生たちがこんなに頑張っているんだということも知ってもらいたいです。
「2050年カーボンゼロ」達成に向けた4つの柱
(行政・事業者・県民で!)
●新潟県カーボンゼロの実現に向けた戦略における重点的な取組
【Create(クリエイト)】再エネ・脱炭素燃料の『創出』
新潟の長い海岸線や豊富な水資源などを活かし、風力・水力・太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギーの地産地消を進めます。
【Consume(コンシューム)】再エネ・脱炭素燃料の『活用』
温室効果ガスを排出しない電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)などの普及を図ります。
【Cut(カット)】温室効果ガス『削減』
雪国である新潟県では、日射量が全国よりも10%程度少なくなります。国の基準よりも断熱性能を高めることで、暖房などに必要な光熱水費を10%程度削減し、冬で も快適な暮らしにつながる「新潟県版雪国型ZEH」の普及を進めます。
【Capture(キャプチャー)】CO2の『吸収・貯留』
経済活動により排出したCO2を、森林吸収量等に応じたクレジットを購入して埋め合わせる(オフセットする)もの。消費者もオフセット商品の購入等により、新潟の森づくりに協力できます。
「カーボンゼロ」に関するポータルサイトがあります!
「もっとカーボンゼロに関して知りたい!」という方はぜひ『新潟県脱炭素ポータルサイト』をご覧ください! 環境クイズ「グリーンレルヒさんと一緒に脱炭素を学ぼう!」やレルヒさんの取材日記などのコンテンツがあります。その他、温暖化対策や脱炭素に関する動画等を掲載しています。