とってもかわいく、癒やされる猫。やっぱり一緒に暮らしてみたいと思いますよね。そのためにはどんな心構えや準備が必要なのか、新潟 ねこの病院の小嶋佳彦院長にお話を聞いてみました。
小嶋院長は、40年以上にわたり猫や犬、ウサギ、鳥類などの診療にあたっている獣医師で、症例紹介や書籍を手掛けるなど執筆面でも活躍している先生です。
●猫って、どんな性格の動物ですか?
猫って、飼い主が大好きなんです
私が思う猫のイメージは「ふわふわした気持ちのいいもの」です。ともてかわいい。だから多くの人に愛されるんでしょうね。猫と暮らすのは難しいことはないですよ。良質な食べ物、飲み水、そして、小さくていいですが専用の場所があればいいです。飼い主さんが昼間仕事などで留守にしていても、ずっと待っていてくれます。しかも、犬のように吠えないし、排泄の量も少ない、散歩する必要がない。とても飼いやすいと思います。性格は個体によりけりですが、私の経験としてはツンデレなのはメス、甘えん坊はオスの方が多いように感じています。
●猫と暮らすのに必要なものは?
完全室内飼育であっても
不妊・去勢手術は必要です
猫がひとりになれる空間があることと自由に移動出来るという意味では家は大きいに越したことはないですが(笑)、1Kのひと部屋でも大丈夫です。大切なのは、トイレとご飯の場所と寝床を離すこと。これができれば問題ありません。今は完全室内飼育が基本なので、望まない繁殖は少なくなりましたが、メスは交尾するとほぼ100%妊娠しますし、不妊手術をすることで乳ガンになる率が下がります。オスは、トイレ以外のいろんな場所にスプレー(マーキング)行動をするので、生後6ヵ月齢くらいまでに去勢手術をするのが今どきですね。
●初期費用はどのくらい必要ですか?
費用面よりも
一緒に暮らす責任が重要です
生後3ヵ月ほどの子猫を室内で飼うとしての概算ですが、食事を入れるうつわ、通院用のキャリーバッグ、トイレなどの生活用品、予防接種(三種混合)、去勢・不妊手術、手術前検査など、一度に全額という訳ではないですが、だいたい初期費用としては70,000円くらい。月々の費用は5,000〜10,000円くらいでしょうか。食事は特に重要と言われています。良質なものを食べていると性格もいい気がします。元気が出たり、毛艶も変わります。トイレは、きれいにしていないとトイレ以外のところにする場合がある。あとは、年に2回ほどの定期健康診断でしょうかね。
新潟 ねこの病院
新潟県内唯一の猫の専門病院。クラシック音楽が流れる院内は明るくてとても開放的です。猫専用のレントゲン室や手術室、入院用のケージなど設備が充実。外が見える小部屋や術後専用の個室など、猫にストレスを感じさせないのように配慮された造りも特徴的だ。
Information
新潟 ねこの病院
- 住所
- 新潟市中央区南万代町1-7 南万代テラスA-1
- 電話番号
- 025-245-2828
- 営業時間
- 10:00〜12:30/15:00〜18:00(土の午後診療は13:30〜15:00。日は午前診療のみ)
- 休み
- 月曜・祝日
- 駐車場
- 提携駐車場あり