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第2回【新潟市健康スタイル】むし歯予防のための新潟市の取り組み

  • 情報掲載日:2018.11.26
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

新潟市健康スタイル】は、SWC新潟市健幸大使として健康づくりの提案や地域の魅力を発信している今井美穂さんがパーソナリティを務めるラジオプログラム。

毎月最終土曜11:00~12:00にFM KENTO76.5MHzで放送中!

日刊にいがたではダイジェスト版でご紹介します。

今井美穂さんが、毎回ゲストの皆さんと新潟市の健康に関する取り組みを紹介していきます
今井美穂さんが、毎回ゲストの皆さんと新潟市の健康に関する取り組みを紹介していきます

歯の健康は全身の健康につながります

新潟市歯科医師会副会長 幾野 博さん。昭和28 年生まれ。歯科医師会では以前、介護保険を担当。口腔ケアの講演や施設での指導を行なってきた。
新潟市歯科医師会副会長 幾野 博さん。昭和28 年生まれ。歯科医師会では以前、介護保険を担当。口腔ケアの講演や施設での指導を行なってきた。

今井「本日のゲストは新潟市歯科医師会副会長の幾野博さんです。歯と口の健康についてお聞きします」

幾野「新潟市が取り組んでいる健康のための三本柱は歯や口内環境と密接に関わっています。『健診の受診』は歯や口の状態の把握のため。口の中が健康なら味覚が正常に働き『減塩』をしても食事がおいしくいただけます。また、食生活と『運動』のバランスも非常に重要です。このように歯の健康は全身の健康につながります。ところで今井さんはむし歯で困ったことはありますか? 現在、むし歯は治療より予防の時代。そのためには日頃の糖分摂取の制限や歯磨きが大切です」

今井「やはり食後は歯をすぐに磨いた方がいいんでしょうか?」

幾野「そうですね。むし歯予防には、歯磨きやうがいで口の中から糖分を無くすことが重要です。あとは歯自体を丈夫にすることも効果的ですね。新潟市では乳歯が生えてきた4歳未満のお子さんを対象に、フッ化物塗布事業を行なっています。歯の表面を固くする働きがあり、むし歯予防に効果的です。個人の歯科医院や健康センターで受け付けているので、ぜひ利用してもらいたいと思います」

今井「ちなみに統計では、新潟県の12歳児はむし歯が全国最少というデータがあるんですね」

幾野「これは誇るべきこと。県内でのフッ化物の応用は50年ほど前に弥彦村で始まり、各地に広がりました。むし歯予防の意識が現世代からまた次の世代につながっていることの証明です」

今井「むし歯ゼロを目指すためには定期的に健診を受けることも大切ですね?」

幾野「新潟市では40、50、60、70歳といった節目の年を迎える方を対象にした成人歯科健診、お子さんのための乳幼児歯科健診を行なっています。また、母子健康手帳を受け取った女性は妊婦歯科健診を無料で受けることができます。妊娠期にはつわりで歯磨きが億劫になったり、歯茎が腫れやすい状態になります。新しい命を授かったお母さんのために歯ブラシの選び方や歯磨き指導などを実施しています。世代を超え、家族ぐるみで歯の健康を考えることが大切ですね。そのためには口の中をむし歯ができにくい健康な環境に保つ
ことが必要だと思います」

歯周病は全身の病気につながる可能性も

今井「歯の健康のため、むし歯の他に注意する点はありますか?」

幾野「むし歯と並ぶ、歯を失う二大病因と言われている歯周病です。歯周病は歯と歯茎の境目にある『歯周ポケット』という溝に歯周病菌が入ることで起こります。歯茎を腫らせ、病状が進行すると歯と歯茎を剥がし、ついには歯槽骨を溶かすようになります。また、歯周病により口内で出血すると、血管から雑菌が入り、それが全身にめぐることで大きな病気につながる可能性もあります。生活習慣等の影響を受けやすいので、セルフケアと定期的な健診が必要です」。

今井「なるほど。歳をとっても元気でいるためにも健康な歯は大切ですね」

幾野「80歳で20本以上の歯を残そうという『8020運動』というものがありま
す。健康寿命を延伸するためには、バランスの取れた栄養摂取、歯の健康と口の機能維持が必要。いつまでも歯を大切に何でも食べることが健康寿命を長く保つ秘訣です」

今井「歯と口の健康は体の健康にもつながっていることが分かりました。本日はありがとうございました」

 

 

 

Information

新潟市保健衛生総務課健康政策室
電話番号
025-212-8154

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