新潟森林農園の『笹団子』

新潟名物の代表格、笹だんご。

ヨモギの採れる端午の節句の頃、忙しい田植えの時期に殺菌効果のある笹で巻いた保存しやすい間食として、かつてはどの家でも作られていた郷土の味です。

「私たちはあくまで農家ですから、うちの笹団子はお菓子屋さんというよりは農家の笹団子なんです」と話してくれたのは専務取締役の森林さん。

自社栽培のもち米・こがねもちに、少量のうるち米・コシヒカリをブレンドした餅はコシが強く、噛むほどにモチモチとした食感。
国産ヨモギをふんだんに加えた生地は黒に近い濃緑色になり、ヨモギの力強い風味を感じられます。

中身のあんこは、香ばしい粒あんとなめらかなこしあんの２種。
どちらも森林農園の笹団子のために北海道産小豆を使いしっとりと炊きあげられた特注品で、ヨモギの味と香りを邪魔しないよう、控えめで素直な甘さに仕上げられています。

団子を包む国産生笹の、さわやかな香りと一緒に頬張ってみてください。

笹団子やちまきは、2024年春にオープンした駅ビル、CoCoLo新潟2FのEASTSIDE内にあるお店のほか、新潟市秋葉区にある本店、荻川店でも購入できます。

この情報は、月刊にいがた2024年5月号に掲載されたものです。