角屋悦堂の『水ようかん』
岩室温泉街にある菓子店、角屋悦堂で提供されている『水ようかん』。
「雪かきの後やお風呂上がり、お酒を飲んだ後に食べるのもおすすめですよ」と女将さん。
夏の涼菓というイメージの水ようかんですが、角屋悦堂では11月中旬から3月のお彼岸頃まで提供される冬季限定のお菓子です。
冷蔵庫がなかった時代は積もった雪で冷やし固めていたそうで、現在でも氷水で粗熱をとっているそう。
使うあんこは、北海道産小豆を煮て細かいメッシュで濾して作るこしあん。
これをようかんとして固める際には、京都の問屋から取り寄せた寒天を、その時の気温に合わせて1グラム単位で微調整して使用しています。
「ホタルの里」としても知られる岩室の清らかな水をたっぷり含んだなめらかな舌触りと喉越し、すっきりとした甘さは絶品です。
近くのホテルではコース料理の水菓子としても採用されているそうで、「岩室温泉の芸者さんから、お座敷や宴席の二次会に届けてほしいとご注文が入ることもあります」と女将さん。
福井県をはじめとする北陸地方の風物詩としても知られる「冬の水ようかん」。
かつては松尾芭蕉も歩いたという北国街道を通り、岩室温泉まで伝えられてきた食文化なのかもしれませんね。
DATA
角屋悦堂(かどやえつどう)
- 住所
- 新潟市西蒲区岩室温泉616
- 電話番号
- 0256-82-2004
- 営業時間
- 8:00〜19:30
- 休み
- 月曜、第4木曜
- 駐車場
- 5台
- リンク
- 角屋悦堂 ホームページ
角屋悦堂 Instagram - 備考
- ※和納支店あり