桜餅といえば、春を先取りする和菓子の代表格。
普段は、写真左側のつぶつぶとした姿を思い浮かべる人が多いのでは?
実はこちら、蒸した米を乾燥させた「道明寺粉(どうみょうじこ)」を使ってこしあんを包んだ関西風。
もっちりとした「焼皮(やきかわ)」で、クレープのようにこしあんを包んだ写真右側が関東風。
なぜか新潟県内では道明寺が多数派なのだけれど、新星堂では2種類の桜餅を提供。
「最初の頃は『このお菓子はなんですか?』と聞かれることも多かったですが、最近では「焼皮」目当てで遠方から来てくださるお客様も増えました」と三代目店主の星高太郎さん。
中に入るこしあんのおもな材料となる北海道産小豆、エリモショウズと鬼ザラ糖は一緒だが、水分量などの仕上げ方を絶妙に調整しているという。
ふたつの桜餅を食べ比べてみると、粗目に砕いたもち米から作られた道明寺粉を蒸して作った皮と、米粉、餅粉、小麦粉を混ぜて一枚ずつ焼き上げた焼皮で変わる、味わいの違いに驚くだろう。
焼皮の桜餅は、修業先で知り合った千葉県出身の奥様・紗也加さんがおもに担当。
(奥様は、断然「焼皮」の桜餅派とのことです)
「喜んでくれる人がいる限り、どちらの桜餅も作り続けていこうと思います」と菓子職人夫妻は話してくれた。
DATA
和菓子処 新星堂
- 住所
- 新潟市西区小針4-26-2
- 電話番号
- 025-378-2957
- 営業時間
- 9:00~19:00(日は~18:00)
- 休み
- 水
- 駐車場
- 2
- リンク
- 新星堂のWEBサイト