上越市大潟区がイチジクの名産地ということをご存じでしたか？

イチジクのなかでも、在来種「蓬莱柿（ほうらいし）」の産地として知られています。
青臭さがなく、ほどよい甘みと酸味があるのが特徴です。
ただかなり希少であることと、傷みやすいことから、あまり地元以外で生の蓬莱柿にお目にかかる機会はなかなかありません。

そのおいしさをいつでも、どこでも楽しめるようにしたのがこの缶詰です。

大潟産の蓬莱柿のなかでも、完熟した、形のよいものだけを厳選。
蓬莱柿本来の味わいをいかすため、ゆでて手で皮をむき、水と砂糖だけで作ったシロップに漬け込むという、100年以上（！）変わらぬシンプルな製法で作られています。

よく冷やして器に盛り付けて味わって。
芳醇な香りととろけるような食感を楽しめますよ。

この缶詰を作っているのが、マルト歌代商店。
大潟区の旧国道沿いにあります。

創業は明治40年。
現在は蓬莱柿を使ったお菓子をメインに提供しています。

『いちじく缶詰』は歌代さんのおじさんが使っていた古い機械を使って今も作られているそう。
パッケージのイラストも昔のままだそうです。

発売日は毎年12月10日。
「この日を毎年楽しみにして、大量に注文してくださる方もいるんですよ」と店主の歌代さん。
収穫量にもよりますが、毎年少なくても1,200缶は作るそう。
でも、半年後くらいには完売してしまうそうです。

イチジク好きはもちろん、「イチジクはあの青臭い香りがちょっと苦手で…」という人にもぜひ味わってほしい！
そのおいしさにびっくりしますよ。
贈り物にもおすすめです。