田辺菓子舗の『手づくり たなべの かりん糖』
ひとつ10センチ以上はあろうかという大きなかりんとう。
かりんとうと言えば、かたいイメージだが、これはサクッとしたやさしい口当たりで、ひと口、ふた口と後をひくおいしさだ。
焦がさない黒糖の風味と甘さは、昭和の懐かしいあの日を思い起こさせる。
考案したのは初代・田辺石太郎さん。
お店は昭和5年創業。
しばらくは式菓子などを扱う和菓子店だったが、評判の高かったかりんとう一本で商いをするようになった。
創業から90年経った今も、社長の白井栄益さんとスタッフでこの味を守り続けている。
「原材料や製法は何も変わっていません。
商品名には、〝手づくり〞という文言が入っているんですが、まさに、そういう商品なんです。
さくさくとした食感を出すために小麦粉を手でこね棒状にし包丁で切り分けます。それを風味のいい菜種油で揚げるんですが、膨らみや色を見て、菜箸でひとつひとつひっくり返すんです。
揚げたてを黒糖と上白糖、水飴を混ぜた蜜にまぶして完成。本当にすべてが手作業なんです」
と白井社長。
合成保存料や着色料を一切使わない自然食品。2ヵ月間はおいしくいただける保存食でもある。
お茶もいいが、ブラックコーヒーや牛乳と一緒に食べるのもおすすめ。
意外と他にはないタイプゆえ県外からのお取り寄せが多いというのも頷ける。
Information
田辺菓子舗
- 住所
- 加茂市若宮町1-5-1
- 電話番号
- 0256-52-0615
- 営業時間
- 9:00~16:00
- 休み
- 日・月曜
- 駐車場
- なし