料理家・村山瑛子先生と番組アナウンサーが地元農産物生産者たちを訪ねて、おいしい食材と人とのつながりを紹介する『とれたて! えいっとレシピ』。
今回のテーマは、秋にぴったりの「日本梨」。
およそ300年前、日本梨は越後のお国自慢として幕府に献上されたそうです。それだけ古くから新潟で作られていたんですね。
そして今回訪れたJAにいがた南蒲は、県内最大の出荷量を誇る産地なんです!
一大産地の梨を使って、村山先生が作ってくれたのは…スイーツ! それも3種類がひと皿にまとまったプレートです。
3つも作るなんて大変なのでは!? と思いきや「今回も超簡単に作れますよ!」と語る村山先生。本当!?(笑)
では早速、気になるレシピを紹介しましょう。
後半の〈知っトク情報〉では、梨の種類や風味、おいしい梨の選び方、さらにJAにいがた南蒲のブランド梨についても紹介するので、そのまま読み進めてね!
梨のデザートプレート
「すりおろし梨のシャーベット」「梨のコンポート」「梨のジュレ」の3つのメニューがひと皿になったスイーツ。一品ずつ作り方を紹介します。
すりおろし梨のシャーベット
●材料
梨…1個
砂糖…大さじ2
レモン汁…大さじ1と1/2
●作り方
梨を4等分にして皮をむいて芯をとる。
すりおろしてチャック付きの袋に入れて、レモン汁・砂糖を混ぜて冷蔵庫で凍らせる。
ときどきよく混ぜるとふわっとした口当たりに。
梨のコンポート
●材料
梨…2個
白ワイン…50ml(A)
砂糖…60g(A)
レモン汁…小さじ2(A)
●作り方
梨を半分に切って皮をむいて、スプーンなどで種を取る。
鍋に(A)と水300mlを加えて、沸騰したら梨を入れて落とし蓋をし、弱火で10分。
梨をひっくり返して10分加熱する。そのまま冷やして完成。
梨のジュレ
●材料
梨のコンポートの煮汁…200ml
粉ゼラチン…4g
●作り方
コンポートの煮汁を50ml取り出してレンジで加熱する。
温まったらゼラチンを溶かす。
残りの煮汁に加えてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
たったこれだけの材料で本当に3種類できちゃいました。さすが村山先生! おまけに調理時間もごくわずか。
梨の風味をいかしたデザートなので、ママやパパはお子さんと一緒に作って食べるのも楽しいですよ。
「日本梨」知っとく情報
さて、ここからは今回紹介した「日本梨」について、知っていると役に立つ情報をお届けします。
●出荷時期は?
日本梨の出荷は8月中旬~11月下旬くらいまで続き、さまざまな品種をリレーしながら出荷しています。
●風味の特徴は?
8月の「幸水」は酸味が少なめで甘く、9月の「豊水」は果汁が多くほどよい酸味が特徴。
9月中旬の「あきづき」は大玉で丸くて甘みが強く、10月の「新高」はとくに大きく、甘い香りと風味が豊か。
そして11月の「新興」は甘みと酸味があって保存性が高いなど、それぞれ品種によって特徴があります。JAにいがた南蒲管内では、そのほかにもたくさんの品種を生産しています。
注目は、2019年から三条地域と加茂地域の生産部会が一つになり、新潟県内で最大の出荷量となったこと。
それとともに生まれたブランドが「天果糖逸(てんかとういつ)」。平均糖度11~12度の甘い梨です。
そして、そのなかでも糖度が13.5度以上で、色や形など特別に優れた実には、さらに上のブランド「糖鮮確実(とうせんかくじつ)」の名称が与えられます。
「天果糖逸」と「糖鮮確実」、名前にインパクトがあってユニークですね!
ちなみに「糖鮮確実」は生産される梨全体のわずか5%程度しかない、選びぬかれた梨なんです。ぜひ食べてみて!
●どうしておいしい梨ができるの?
おいしさの秘密は、信濃川流域の肥沃な沖積地帯を中心に栽培されているから。
何より生産者の皆さんが気象変動や病虫害に負けず、おいしい梨が実るように努力をしているからです。
●どこで購入できるの?
遠方の方は、「なんかん直送便(ネット販売)」から購入することができますよ。
●店頭で選ぶポイントは?
形はキレイで整っていて正円に近いもの。表面の色は明るめの赤褐色、皮にハリがあり、つるつるしたものを選びましょう。
持ったときにズッシリするものが良いですよ。
●調理のポイントは?
みずみずしく、シャリッとした食感、すっきりした甘さで皮をむいてそのまま食べても良いですし、甘い梨は煮詰めてジャムやコンポートにしてもおいしいです。
今回の村山先生のレシピもぜひ参考にしてください!
ブランド梨「天果糖逸」「糖鮮確実」で全国へ向けて発信!
さて、今回の「とれたて! えいっとレシピ」では、JAにいがた南蒲 日本梨部会の佐藤さんと、JAにいがた南蒲北営農センター園芸特産課の高橋さんに登場していただきました。
今年は春先の低温による霜の被害やあられが降った影響で、“えくぼ”(へこみ)がついてしまった梨(下写真)も多く、全品種において甚大な被害が出たそうです。さらに鳥や害虫との戦いもあり、苦労が多い梨づくり。
しかし、夏場暑かったこともあり、味は当たり年! しっかりと甘く仕上がったそうです。
〈知っとく情報〉でも書いた「天果糖逸」「糖鮮確実」は、現在全国的にも評価を高めており、JAにいがた南蒲が生産する日本梨は、県内で約3割流通し、東京、北海道、大阪、愛知(名古屋)など7割が県外に出荷されるそうです。
佐藤さん・「これまでより、さらに魅力ある梨の産地になるよう、みんなが笑顔になれるおいしい梨を作っていきたいですね」
高橋さん・「ぼくも販売面、栽培面でしっかり生産者の皆さんをサポートしていきたいと思います。日々勉強です」
生産者の佐藤さんは高橋さんを“ベストパートナー”といい、高橋さんはその言葉を受けて「今24歳なんですけど、これまで生きてきて一番嬉しいひと言です」と笑顔で感想を述べていました。
この強い絆で二人三脚して行けば、この地で作られる日本梨が天下を取る日は近いのではないでしょうか。
※次回の「とれたて! えいっとレシピ“くらしに笑顔を、食卓に新潟の恵みを”」は10月24日(土)放送予定。
注目情報【「日本梨」プレゼントもあり!】
●JAにいがた南蒲より「日本梨5kg」を5名様にプレゼント! 詳しくは下記「スマイルスタジアム」WEBサイトのプレゼントページへ。
NST新潟総合テレビ「スマイルスタジアム」番組ホームページ
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