サクッとした砂糖蜜と甘さ控えめな黄身あんの素朴な逸品
五泉の菓子店・渡六。県道17号沿いにあった旧店舗から北五泉駅方向に進んだ地に新店舗を構えて約6年。
薪ストーブのぬくもりがうれしいサロンも併設したおしゃれな洋菓子店のイメージもすっかり定着。
『お野菜の生ロールケーキ』や焼菓子『サンクフォンテーヌ』など人気商品も数多い。
だが、地元の人にとって渡六と言えば、まず、『粟島饅頭』なのだという。
約70年の歴史を誇る渡六の初代・渡辺六郎氏が創業からほどなくして作り上げた。
食べた瞬間のサクッとした歯ざわりが特徴。
「煮た砂糖蜜にくぐらせることで生まれる食感です。そうすることで得られる日持ちの良さも狙ったんです」と二代目の渡辺正治さん。
さらに卵の黄身を使ったあんが口の中でほろりとくずれ皮を包んでいた砂糖となじみ上品な甘さを届けてくれる。
「作り方は初代の時と変わりません。ただ、私の代で黄身を生卵から乾燥卵に変え少しバターと生クリームを加えました。少しあったベタつきがこれでなくなりました。我ながら素朴で素敵なお菓子だと思います」。
しかし、五泉なのに何故“粟島”なのだろうか。
「五泉には粟島神社を祀っている粟島公園があるんです。旧店舗はその近くに店を構えさせてもらっていました。粟島様の名をお借りし『粟島饅頭』という名にしたそうです」。
ご利益のある五泉市民自慢の銘菓だ。
Information
渡六菓子店
- 住所
- 五泉市伊勢の川962-2
- 電話番号
- 0250-42-2667
- 営業時間
- 10:00~19:00(日祝は9:00~18:00)
- 休み
- 月曜
- 席数
- 21
- 駐車場
- 19台
- リンク
- 渡六菓子店
- 備考