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新生Noism初の公演、まもなく開催! 公開リハーサルの模様をお届けします

Noism0+Noism1『Der Wanderer―さすらい人』

  • 情報掲載日:2023.01.13
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館の専属舞踊団Noism Company Niigataによる冬の新作公演『Der Wanderer―さすらい人』が、1月20日(金)から開催されます。

今回は、Noismが国際活動部門と地域活動部門の2部門制に体制が変わってから初の公演!
「さすらい人の詩」をテーマに、全編シューベルト歌曲によって紡がれ、前半は愛にあふれ、後半に進むにつれ避けては通れない死を実感させられる――まるで、人の一生そのもののような作品となっています。

世界初演を前に行なわれた公開リハーサルを取材。
作品の世界観と新生Noismの雰囲気を、ひと足お先に体感してきましたよ!!

 


 

公開されたのは作品後半、男性メンバー3人のシーンから。

「メンバーひとりひとりのソロ作品で紡がれる作品」と聞いていたので、第一印象は「あ、複数人で踊るシーンもあるんだ」でした。
先程も書きましたが、作品後半のテーマは「死」。
Noism芸術総監督で今作の演出振付を担当する金森穣さんいわく、後半は「人と人とが関わり合いながら死について物語っていく」ような展開になるとのことです。

左が樋浦瞳さん、中が坪田光さん、右が糸川祐希さん
左が樋浦瞳さん、中が坪田光さん、右が糸川祐希さん

男性3人だからか、躍動感が印象に残りました。
グレーと白を基調としたシックな色合いの舞台に対して、それぞれが身に着けている衣裳のカラフルさも目を引きました。

左は井本星那さん、右は前シーンから続いて登場する糸川さん
左は井本星那さん、右は前シーンから続いて登場する糸川さん
井本さん、糸川さんのデュオ
井本さん、糸川さんのデュオ

曲ごとに出演者が総入れ替えになるのではなく、場面が次々繋がっていくように展開していきます。
坪田さん、樋浦さんと入れ替わりに舞台に登場したのは井本星那さん。

「踊っている途中で人が現れる。そこに来るとしたら誰だろう…というところで、関係性が徐々に見えていった。単純にソロが続くという感じではなく、有機的につながっていく感じ」と金森さんがおっしゃっていましたが、まさにその通り。

中尾洸太さん
中尾洸太さん
左は中尾さん、右は樋浦さん
左は中尾さん、右は樋浦さん

井本さん、糸川さんのデュオの後は、中尾洸太さんのソロ。
ここまでで、完全なソロの舞踊を楽しめる場面は初めて。
力強さと繊細さをあわせ持つ舞踊で魅了します。

その後樋浦さんが登場し、ふたりのデュオが展開されます。

左のふたりは三好綾音さん(左)、Noism2の太田菜月さん(右)
左のふたりは三好綾音さん(左)、Noism2の太田菜月さん(右)

そこに登場したのは三好綾音さんとNoism2の太田菜月さん。
そう、この日は出演予定のNoism0・1メンバーに加え、研修生カンパニーNoism2のメンバーが出演していました。

これについて金森さんは「基本は(Noism)1メンバーで作っていますが、(Noism)2メンバーもアンダースタディで入っているし、そのなかで出演者を組み替えることもある。振付家としていい舞踊家を使っていきたい」、国際活動部門芸術監督の井関佐和子さんも「(金森)穣さんには作品のことを一番に考えてもらいたいので、私からもそうしてほしいとお願いしています」と話していました。

太田さんは2021年9月よりNoism2に所属するメンバー。
本番でもその活躍を見ることができるかもしれません。


右が井関佐和子さん。自ら出演する傍ら、指導も行なう
右が井関佐和子さん。自ら出演する傍ら、指導も行なう
指導する金森さんとは離れ、ほかのメンバーをフォローする井関さん
指導する金森さんとは離れ、ほかのメンバーをフォローする井関さん

公開されたシーンはここまで。

続けて紹介しましたが、実はシーンごとに流れを止めて指導をする形式で進められました。

今回の公開リハーサルでは、金森さんに加え、井関さんがメンバーを指導する姿がとても新鮮でした。
金森さんの言葉をさらにかみ砕いてメンバーに分かりやすいように伝えたり、また別のシーンに登場するメンバーに声をかけたり。
さらに時折、冗談や笑いが出る場面も。
これまでの公開リハーサルはピリリと緊張感のある印象だったので(個人的な印象かもしれませんが!)、なごやかな雰囲気がとても意外に思えました。

これはNoismが新体制となり、制作環境に変化があったからなのか、それともリハーサルの手応えが十分だったからなのか…。

そこでリハーサル後の囲み取材で金森さん・井関さんに質問してみました。

囲み取材にて。右がNoism芸術総監督金森穣さん、左が国際活動部門芸術監督の井関佐和子さん
囲み取材にて。右がNoism芸術総監督金森穣さん、左が国際活動部門芸術監督の井関佐和子さん

「立ち位置が変わったというのはあります。Noism0と1のあらゆる決定や選択は(国際活動部門芸術監督の井関)佐和子に任せているので、自分は本当に創りたいものを彼らと創ると。ゲストの振付家としてほかの団体のところに行くのと同じ。ゲスト振付家として行く時には意外に優しいんですよ(笑)」と金森さん。

この言葉を受けて「いえいえ、(金森さんは)厳しいですよ。私は厳しくして欲しいと思っているし。でも、(立場が)“別”ということがすごく重要なんです。これまで(芸術監督としての役割も演出振付の仕事も)すべて穣さんが背負っていたことで、穣さんは舞踊家に対して自分事としてなんでも進めようとして壁にぶつかることもあった。でも今は、そこで私がすっと入ると。それによってちょっとは健全になったのかも」と井関さん。

いい環境でクリエーションが進んでいるようです!


改めて、公演の見どころを金森さんが話してくれました。

「カンパニーを俯瞰で見た時に、ひとりひとりの力量をもっと上げていかないといけない、“この人”を観たいという人たちがたくさん訪れるような舞踊団でなければならないと思ったんです。そこで、今回はあえて金森穣としても制約を設けて、ひとりひとりに作品を作ろうと。彼らひとりひとりをイメージして選曲をし、彼らひとりひとりとスタジオに入って、1対1でソロを作るところから始めました。現在Noismに所属するメンバーひとりひとりの魅力が出ている作品になっていると思います。ぜひ新しく生まれ変わったNoismを観に来ていただければと思います」。

続いて井関さん。
「穣さんからソロを作ると聞いて、私は必然だと思いました。私が国際活動部門芸術監督になって、穣さんとメンバーの中間にいるからこそ実現したことなのだろうなと。私自身舞踊家なので、舞踊家の気持ちが分かる。自分でもこれまで振付家が言うことを自分の言葉に変換して落とし込んできた経験があるので、ひとりの先輩としてみんなに伝えていきたい。芸術監督としては、ひとりひとりが新潟でプロの舞踊家としてやっていますと胸を張って言えるようにしたいです」。

また作品の見どころについて、
「ひとりひとりのメンバーの個性が出ている作品だと思いますし、同時に観てくださる皆様も個性豊かな方々ばかりだと思います。いろんな部分を観て、その瞬間瞬間で感じ取っていただける作品になっています。きっといろんなところに目が行くはずです。それを楽しんでもらいたいです」と話してくれました。


公演は1月20日(金)~2月4日(土)にりゅーとぴあ スタジオBにて開催されます。
全11公演が開催されますが、1月22日(日)と29日(日)の公演はすでに完売。
早めのチケット入手がおすすめです!

なお今回の公演からアフタートークを再開!
1月22日(日)・26日(木)・30日(月)、2月3日(金)の公演の後開催されます。

そして金森さんの書籍『闘う舞踊団』の刊行を記念して、1月25日(水)19:00と28日(土)15:00にサイン会が開催されます。

詳細は下のリンクからご確認ください。

 

またU25・高校生以下限定で、リピート鑑賞無料が無料に!
1月25日(水)、2月2日(木)・3日(金)の公演限定となりますが、複数回の鑑賞は、日々変化する作品を目の当たりにできるチャンス!!
ぜひ対象の方はご利用を。

 


公演に関する情報満載の特設サイトがオープンしていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

DATA

Noism0+Noism1 新作『Der Wanderer – さすらい人』
開催期間
※本イベントは終了しました。
1月20日(金)19:00~
1月21日(土)17:00~
1月22日(日)15:00~
1月25日(水)19:00~
1月26日(木)19:00~
1月28日(土)15:00~
1月29日(日)15:00~
1月30日(月)15:00~
2月2日(木)19:00~
2月3日(金)17:00~
2月4日(土)15:00~
会場名
りゅーとぴあ スタジオB
会場住所
新潟市中央区一番堀通町3-2
料金
全席自由(整理番号付き) : 5,000円
U25(整理番号付き自由席) : 3,000円
高校生以下(整理番号付き自由席) : 1,000円
問い合わせ先
りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
問い合わせ先
電話番号
025-224-5521
リンク
『Der Wanderer』特設サイト
備考

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