サルバドール・ダリ・・・自らを天才と称し、破天荒な言動で話題を呼び、芸術界に名を遺した画家です。
油絵にはじまり、版画、彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告、映画、文筆などの幅広い分野において、その奇抜な創造性で観る人を圧倒してきました。
なかでも50代後半から本格的に取り組んだ版画に対する愛好と造詣は深く、生涯で1,600点以上の作品を残しています。
本展では、1960年代から1970年代にかけて制作された版画を中心に、晩年までの200点を展示しています。
ダリ作品のトレードマークともいわれている、松葉杖や天空の象、蝶などをモチーフにした作品や、ダリ自身の顔を別の絵にはめ込んだ作品など圧倒的な素描力と洞察力で描く作品に注目です!!!
サルバドール・ダリ(1904~1989)
スペインのカタルーニャ地方のフィゲラス生まれ。6歳の時に初めて油彩画を描き、後にマドリードのサン・フュルナンド王立美術学校で学ぶ。超現実主義のシェルレアリスム運動に加わり、幅広い芸術分野を手掛ける。1974年にダリ劇場美術館を開館させる。
ダリの新たな一面を発見しちゃう! ダリ版画展の内容を少しだけお見せします
10月7日(金)に行われた『ダリ版画展 奇才?天才? その知られざる世界』の開場式にお邪魔してきました!
今回は油絵作品は公開せず、ダリの繊細なタッチが光る版画作品を中心に展示されています。
「皆さんがイメージするダリとは異なる、知らない一面を見ることができる展覧会になっています」と学芸員の飯島さん。
前半は、詩人ダンテの代表作である長編叙事詩『神曲』(地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部構成)にダリの挿絵をつけた100点の連作から始まります。
作品に対して近い距離で観ることができるので、一本、一本の細かい線にも注目してじっくり観ることができます。
世間的に奇抜な印象が強いですが、実はそういった部分は演じていると言われているダリ。
版画を通して、ダリの本質に触れるような感覚になります。
一方、後半は「シュルレアリスムの思い出」ということで、ダリのミューズである妻のガラをモチーフにした作品や、写真と油絵をはめ込んだ作品などが展示されてガラッと印象が変わります。
また、ダリ的分析に基づいて有名な画家たちの成績表を掲示しています。
古典絵画を好んだダリらしい評価結果は、「あの画家はそんなに低いの!?こっちはこんなに高い!」と見ごたえあるはず!
本展では、初めてダリの作品に触れた人にもわかりやすいように解説がついています。
12月4日(金)までの開催なので、知られざるダリの世界に触れてみてはいかがですか?
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DATA
ダリ版画展 奇才?天才? その知られざる世界
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
~12月4日(日)9:00~17:00(観覧券販売は~16:30) - 会場名
- 新潟県立近代美術館
- 会場住所
- 長岡市千秋3-278-14
- 休み
- 月曜
- 料金
- 一般1,400円、大高生1,200円、中学生以下は無料
- 問い合わせ先
- 新潟県立近代美術館
- 問い合わせ先
電話番号 - 0258-28-4111
- リンク
-
新潟県立近代美術館 ウェブサイト