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【インタビュー】絶賛公開中! 綾瀬はるか主演『リボルバー・リリー』行定勲監督に単独取材!!

映画『リボルバー・リリー』 配給:東映 監督:行定勲

  • 情報掲載日:2023.08.16
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
©2023 「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
©2023 「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

絶賛公開中の『リボルバー・リリー』

これまでに『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『ナラタージュ』(2017)、『リバーズ・エッジ』(2018年)など、恋愛や日常にフォーカスした人間ドラマを描いてきた行定勲監督が、初のアクション映画に挑戦!

舞台は第一次世界大戦と関東大震災の爪痕が残る大正末期の東京。旧陸軍とヤクザの陰謀が渦巻く時代、元敏腕スパイの小曾根百合と父親から託された陸軍資金の鍵を握る細見慎太の逃避劇を描く。
ふたりの出逢いの裏に隠された驚愕の真実とはいったい…。

史上最強のダークヒロイン・小曾根百合を演じるのは世代を超えて絶大な人気を誇る綾瀬はるか。リボルバーを手に日本映画では珍しい銃撃戦のアクションに挑む!

行定勲監督
行定勲監督

初のアクション映画への挑戦

●これまでに恋愛や日常にフォーカスした人間ドラマを描いてこられた行定監督ですが、今回は初のアクション映画とういことで、どのような苦労がありましたか?

苦労だらけでしたね。この原作を日本でヒットしているアニメ映画にする考えもありましたが、最終的には実写でこのアクションを撮りたい思いました。そのためには旧陸軍と小曾根百合というドレスを着た女性が銃で打ち合う非現実的なシーンにどうやったらリアリティを出せるのかを考え、ひとつひとつの言動に理由や裏付けを作品に盛り込む必要がありました。

●実際の撮影の様子はどうでしたか?

台本通りにいっていないことのほうがほとんどでした。日本映画では珍しい銃撃戦ということもあり、何か参考になる作品が過去にあるわけではなかったので、一個一個のアクションに必要な要素を撮影中にセットアップしていく必要がありました。物語がクライマックスに進むにつれて、「ここは銃のリロード回数は少なくした方がいい」「ここで慎太の拳銃を借りる」「姿勢は低く」などリアリティを出すためにアクションも変えていき、現場はまるで本物の戦場にいるかのような雰囲気でした。なので3日で終わる撮影が5日もかかったんですよ。

●街ゆく人々の服装や街並みなど、行定監督から見て大正末期の東京はどんな時代ですか?

ほとんどの市民がまだ和装で、そのなかで洋装のモダンガールと呼ばれる若い女の子たちが街に出始める一番おもしろい時代だと思ってます。主人公の小曾根百合もそうですが女性の髪型ひとつにしてもかなり手が込んでいて、「断髪」といったボブやショートカットなど、この時代の美意識を感じますね。
ただ、関東大震災の翌年の設定なので、当時の建築物はほとんどないんですよ。そこに和と洋が混ざり合う街並みなので、ひとつひとつ街を作り出す大変さはありました。

 

旧陸軍やヤクザ、陰謀渦巻く時代に真っ向から戦う女性

●第一次世界大戦と関東大震災の爪痕が残る東京、男たちが乱れ狂う時代で戦う女性の姿に込めた思いはありますか?

ここ2~3年で日本のみならず世界で女性の活躍が目立っていますが、大正時代は女性が前に出るって歴史的にはほぼ無理で、意見を言ってもそれが通らないという状況なんです。そこに実はこんな時代の足をすくうヒロインがいたという設定はカッコイイと思いませんか? 戦う女性もそうですが、戦争の匂いを漂わせて国家が揺るごうとしているところも含めて、ある意味今の時代に近いような気がします。

●元敏腕スパイの小曾根百合を演じる主演の綾瀬はるかさんの印象は?

小曾根百合をどう成立させるかを第一に考えていました。とにかくアクションを練習して、頭で考えるより体で考えているようでした。そうでないと、子供の頃から殺人兵器として作られてきた小曾根百合になれないと思ったんでしょうね。「傷だらけになってでも絶対に習得する!」と見事体現してくれました。

 

2023年の今を生きる人へ向けた作品

●行定監督が今作に込めた思いをお聞かせください。

もともと今作の話をプロデューサーからいただいた時に、拳銃で人を射抜く女性の話を世の中が称賛をもって見れるはずがないと思っていましたが、ふと物語を客観視した時に、「彼女自身(小曾根百合)も喜んで拳銃を持っているわけではない」ということに気づいたんです。これが最終的に「戦争は決してやるべきではない」という一つの答えに繋がり、ある意味今の時代に必然的に作らされた映画のように感じました。
しかし漠然と戦争反対というにはあまりに複雑で、「なぜ戦争が起こるのか」という問題に対しても、お互いに理由や正義があるため、明確な答えはありません。そこでぶつかる矛盾こそが、今作の小曾根百合、陸軍、物語中盤で登場する長岡出身の山本五十六が率いる海軍のそれぞれの立場を表しています。「戦うとは何か?」「何のために戦うのか?」現代を生きる私たちはこの国がどうなるのかが分かりますが、作中の登場人物たちは分かりません。なので、この映画を観た人は、色んなところに矛盾を感じると思います。

戦う女性の姿や、互いの正義がぶつかる戦争の矛盾など2023年を生きる若い人たちにぜひ観てもらいたい作品です!

 

最後に読者の方へメッセージをいただきました!

行定勲

主な受賞作品
ベルリン国際映画祭
『リバーズ・エッジ』(2018年)国際映画批評家連盟賞
『パレード』(2010年)国際映画批評家連盟賞

日本アカデミー賞
『GO』(2001年)最優秀監督賞
『北の零年』(2005年)優秀監督賞
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)優秀監督賞

映画『リボルバー・リリー』

出演:綾瀬はるか 長谷川博己
   羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)/シシド・カフカ/古川琴音
   清水尋也/ジェシー(SixTONES)  
   佐藤二朗/吹越満/内田朝陽/板尾創路
   橋爪 功/石橋蓮司/阿部サダヲ
   野村萬斎 /豊川悦司
監督:行定 勲
原作:長浦 京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)
配給:東映

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