新潟県地球温暖化防止活動推進センターが、地球温暖化防止に向けた取り組みとして2022年から実施している『にいがた緑の陣』。ゴーヤをカーテン状に育てて室温上昇を防ぐ「緑のカーテン」など、私たちの暮らしの中で無理なく取り組めるアイデアを広めようと、県内各地の自治体が名乗りを上げ、それぞれの工夫や成果を合戦方式で発信してきました。
そんな『にいがた緑の陣』が、このたび新たにスタートさせたのが『ちきゅうをまもるヒーローで賞』。ここで言うヒーローとは、新潟県内で「カーボンゼロ」「脱炭素」「持続可能な社会」などの環境問題に向き合い、行動している企業やお店のこと。
そのヒーローを探して決めるのは、新潟の大学生たちのグループ。
学生たちが自分たちの足で現場を訪れ、ヒーロー(企業・お店)に普段の何気ない取り組みが地球を守ることにつながっていることに気づいてもらうのが目的です。訪問の最後には学生たちから直接、『地球を守るヒーローで賞』のステッカーが贈呈されます。
今回のプロジェクトには、14人の大学生が参加。5つのグループに分かれて、県内9市町をめぐりました。
そのうちBグループの学生たちが担当したのが、「北越の小京都」とも呼ばれる加茂市。まちのことを調べ「ちきゅうをまもるヒーロー」を決め、実際に会いに行きます!
ヒーローに会いに学生たちが加茂市へ
さて、ここからは、プロジェクトメンバーである学生たちが、実際にヒーローに会うため、加茂市を訪れた様子をお届けします。
【1軒目】加茂市役所
まず初めに訪れたのは加茂市役所。
学生たちが目をつけたのは、加茂駅、加茂病院、加茂市役所、商店街など加茂市内を中心に運行している市営バス・かもんバス。
加茂市民が日常的に使うバスですが、「地方公共交通機関を利用することで、ひとりひとりが自家用車を使うよりも排気ガスの量を削減できる」という理由で、学生たちが加茂市のヒーローのひとつに選びました!
かもんバスですが平成9年4月に「市民バス」という名称で運行をスタート。以前は誰も乗っておらず「空気を運んでいる」とも言われていたそうですが、令和2年に路線の見直しを検討し、令和4年には「かもんバス」と命名し現在の路線・時刻表で運行を再開しました。今では老若男女に使われている加茂市になくてはならないライフラインです。
「かもんバスは普段使いはもちろん、早朝路線もあり学生やサラリーマンの通勤通学にも使われています。市民の日常に溶け込んでいるバスを、学生が環境にやさしいという視点で見ていることに感心しましたし、今回の受賞は我々にとっても環境問題と向きあうきっかけになりました」と加茂市役所環境課・坪谷さん。
加茂市役所には『地球を守るヒーローで賞』のステッカーが贈呈されました。
加茂市のライフラインとして走るかもんバスの活躍と、加茂市役所による今後の環境への取り組みに期待です!
DATA
加茂市役所
- 住所
- 加茂市幸町2-3-5
- 電話番号
- 0256-52-0080
- リンク
-
加茂市役所 HP
【2軒目】G.F.G.S.
加茂市役所での訪問を終えた学生たちは、加茂駅からまっすぐに延びる商店街へと足を運びました。
次に訪れたのが、完全受注生産のオリジナルボーダーシャツを手掛けるG.F.G.S.。
お客さん自身がウェブ上でボディタイプや袖丈、ボーダー幅、カラーを選んで注文する「オーダーボーダー」は大人気で、連日全国からオーダーが入っています。
学生たちは、普段は立ち入ることのできない店舗奥の工場にも案内してもらい、一枚の服がどのように作られていくのかを間近で見学しました。
見学を終えると、「実際に着てみたい!」とファッション好きの丸山さんと小﨑さんは店頭に並ぶボーダーシャツを選び、さっそく試着。「着心地がいい」「生地がやわらかい」とその着心地に思わず笑顔がこぼれます。自分の体型や好みに合わせて作れるオーダーメイドシャツにも、皆んな興味津々の様子でした。
今回、G.F.G.S.がヒーローに選ばれた理由は、そのものづくりの姿勢にあります。
生地には100%ピュアオーガニックコットンを使用。さらに、完全受注生産のため在庫を抱えることもありません。流行や大量生産に流されず、必要な分だけを、丁寧に作る。その積み重ねが、環境にやさしい選択につながっているのです。
そんなG.F.G.S.の店主・小柳さんにも『地球を守るヒーローで賞』のステッカーが贈呈されました。
DATA
G.F.G.S.
- 電話番号
- 0256-46-8798
- 営業時間
- 10:00~12:00/13:00~15:00(土曜は11:00~17:00、日曜は11:00~16:00)
- 休み
- 不定休
- 駐車場
- 商店街駐車場を利用
- リンク
-
G.F.G.S. HP
G.F.G.S. Instagram
今回の『ちきゅうをまもるヒーローで賞』では、加茂市のほかにも、阿賀野市、出雲崎町、糸魚川市、佐渡市、新発田市、上越市、新潟市、妙高市の全9市町を対象に、学生たちがグループに分かれて現地を訪問しました。
「環境問題について調べるだけでなく、実際にその取り組みをしている企業やお店の人に会いに行くことが、今回の活動の大きなポイントです。アポイントを取ったり、環境という視点で新潟のまちを歩いたりする経験は、私たち学生にとっても、とても貴重なものになりました」と『ちきゅうをまもるヒーローで賞』プロジェクト全体の学生リーダー・丸山さん。
「環境問題」と聞くと、どこか自分とは関係のない話のように感じてしまうのが正直なところです。
しかし新潟の次世代を担う学生たちは、『にいがた緑の陣』をはじめ、身近な場所で、確かに環境と向き合い、行動を続けています。
私たちも未来に向けて、今の暮らしやいつものまちを、少しだけ見直してみませんか。

