
卒業や就職・転勤などで生活環境が変わる春は、ストレスがかかりやすい時季です。
自殺を防ぐために私たちができることを一緒に考えましょう。
コロナ禍を機に
自殺者数は増加傾向に

新潟市の自殺者数は、平成21年から令和2年まで減少していましたが、令和3年から増加しています。
増加の要因として、新型コロナウイルス感染症の流行による経済状況の悪化や、SNSでのコミュニケーションが中心となり、人との関わりが減ったことが考えられます。
コミュニケーションが重要
自殺予防に重要なのは、コミュニケーションです。
家族だけでなく、近隣住民や趣味仲間との関わりなど、コミュニティのつながりも大切。
多様な人がいること、それぞれの事情や価値観があることを受け入れ、違いを理解し合えれば、自殺リスクの低い社会の実現につながるはずです。
私たちができること
自殺の動機は、その人と、その人を取り巻く環境の間に生まれてくるものです。
周りの人を自殺に追い込まない環境をつくるためには、私たちひとりひとりが「寛容な心」を持つことが大切です。
寛容な心を持つために、さまざまなことに「しょうがないか」と思うようにしてみてはどうでしょうか。
周りにつらそうな顔をしている人がいたら、ぜひやさしい言葉を掛けてみてください。
もし思ったような反応が返って来なくても、「今は言いたくなかったのかも。しょうがないか」と受け入れ、心配する気持ちを無理に押し付けないことです。
自殺予防のために何ができるのか、難しく考えてしまうかもしれませんが、周りの人たちとコミュニケーションを取ることなら、今日からでもできますよね。
自殺で亡くなる人を減らせるように、ひとりひとりが自分にできることを考えていきましょう。
考えてみよう
悩んでいる人にできること
あなたの周りにいつもと違う様子の人はいませんか。
ちょっとした変化への「気付き」「声掛け」「対応の仕方」などで、悩みや不安を和らげることができます。



【相談窓口】
窓口の情報をメモにして渡す、本人と一緒に電話をかける、窓口まで同行するなど、丁寧に窓口へつなぎましょう。
■くらしとこころの総合相談会(tel.025-232-5570)
弁護士、保健師、心の健康に関する相談員などが、心の健康や借金についての相談などに応じます。
開催日や申し込み方法など詳しくは新潟市ホームページに掲載。上のリンクからどうぞ。
24時間365日いつでも相談できます

■こころの健康センター/新潟市中央区川岸町1
うつ病や統合失調症などの精神疾患、ひきこもり、アルコール・薬物依存、摂食障害、思春期・青年期の悩みなど、心の健康についての相談に専門スタッフが対応します。
電話相談(tel.025-232-5560)
精神保健福祉相談員などが電話で相談に応じます。本人だけでなく家族や関係者も相談できます。事前予約で来所相談もできます。
日時/月~金曜8:30~17:00(祝日、年末年始除く)
メール相談
新潟市ホームページの専用フォームから送信してください(回答まで2週間程度かかる場合あり)。
■こころといのちのホットライン(tel.025-248-1010)
夜間や休日に対応しています。
日時/月~金曜17:00~22:00(土・日曜、祝日、年末年始は10:00~16:00)
※時間外は『新潟県こころの相談ダイヤル』(tel.0570-783-025)で相談を受け付け

セルフケアで心を健康に
ストレスをため過ぎると、心や体の調子を崩してしまうことがあります。
日常生活でストレスをためないコツを紹介します。
生活習慣を整えよう
ストレスと上手に付き合うには、生活習慣を整えることが大切です。

心の健康のための基礎を固めよう
●栄養バランスの良い食事
●良質な睡眠
●適度な運動

リラックスできる時間をつくろう
●ゆっくりと腹式呼吸をする
●ぼんやりと窓の外を眺める
●ゆったりお風呂に入る
●軽くストレッチする
●好きな音楽を聴く
頭をやわらかくしよう

やらないといけないことがうまくいかないと、強いストレスを感じてしまいます。
そんなときは、問題点やよくないことばかりではなく、できていること、うまくいっていることを考えてみましょう。
考え方や視点を少し変えてみるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。
困った時には相談しよう
まずは周りの人に相談してみましょう。
心と体の不調が続くときには、早めに『こころの健康センター』(tel.025-232-5560) や『こころといのちのホットライン』(tel.025-248-1010)などに相談してください。
DATA
- 問い合わせ先
- こころの健康センター
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-232-5551
- リンク
-
【市報にいがた】市報にいがた 令和7年3月16日発行 2835号