稲穂、佐渡金銀山、雪、夕日など黄金(こがね)色や白銀(しろがね)色に輝く美しい景観や食、文化の宝庫である新潟県。そういった「私たち県民の宝」に多くの方々が触れ、感動し、何度も訪れていただきたいという思いを込めて、新潟県では「黄金と白銀で酔わせる新潟」を観光立県の実現に向けたキャッチフレーズとして掲げています。
そんななか、昨年10月から今年1月にかけ、県民の皆様から「あなたが見つけた新潟の黄金・白銀」にまつわる写真を募集。それぞれの想いがこもった素敵な黄金・白銀写真が513作品も集まり、その中から8つの入賞作が決定!
どれもとっておきの新潟の風景なので、ぜひWebでもお楽しみください。
最優秀賞
『雪にも負けず』
撮影者:稲益弓代(長岡市)
黄金賞
『龍神の舞』
撮影者:栗本 実(上越市)
白銀賞
『里山銀河』
撮影者:吉田昌弘(新潟市)
審査員賞(審査員:岩佐十良 氏)
『高嶺をめざして・・』
撮影者:富所 上(南魚沼市)
審査員賞(審査員:渡邊喜之 氏)
『雪に唄えば』
撮影者:溝口 寛(新潟市)
審査員賞(審査員:遠藤麻理 氏)
『春の越後平野』
撮影者:堀 利治(新潟市)
審査員賞(審査員:山田彩乃 氏)
『通勤路』
撮影者:高野香織(南魚沼市)
審査員賞(審査員:新潟県観光局長)
『新潟の夏 ひまわり畑』
撮影者:斎藤枝里子(長岡市)
どうですか、どれもこれも力作ばかり!
これら入賞作品は、新潟県のホームページ等に掲載されているほか、表参道・新潟館ネスパスをはじめ各地で展示するなど、新潟県の観光振興の推進に活用されていきます。
今後、第2弾があるかも(!?)。読者の皆さんも「あなたならではの新潟の黄金・白銀」を意識するきっかけにしてみてください。
新潟県「わたしの黄金・白銀フォトコンテスト」 開催要項
1_作品テーマ
「わたしの黄金(こがね)・白銀(しろがね)」 ※風景、食べ物、動物やイベントの様子など、黄金、白銀と思うものであれば被写体や色の制限はありません。
2_募集期間
2021年10月25日~2022年1月31日
3_応募数
513点(黄金部門:305 点、白銀部門:208 点)
4_審査員
・岩佐 十良 氏 (株式会社自遊人 代表取締役)
・渡邊 喜之 氏 (株式会社link up photography 代表取締役、フォトグラファー)
・山田 彩乃 氏 (NPO法人リリー&マリーズ理事長、にいがた観光特使)
・遠藤 麻理 氏 (フリーアナウンサー)
・妹尾 浩志 (新潟県観光局長)
【審査員総評】
★岩佐 十良 氏 (株式会社自遊人 代表取締役)
総じて、定番スポットでの撮影や、狙いを定めて撮影している作品が多かった。絵的には完成しているものの、新しさを今ひとつ感じないのもまた事実。その中で『雪にも負けず』や『里山銀河』、『高嶺をめざして・・』の3作品は、撮影者の意図をしっかり感じることができる好印象の作品だった。ただし、全体的に残念だったのは、新潟の”あたりまえ”の風景が少なかったこと。新潟県で黄金(こがね)といえば、秋・稲刈り直前の田んぼ。きっと、この風景はあまりに新潟県民にとって定番すぎるのだろう。秋の田んぼ(稲穂)の応募作品が少ないことが気になった。また、雪に関しても新潟県民にとっては当たり前すぎるのだろう。雪の降る日常風景の作品も少なかった。次回開催時は、そのような新潟県内の”あたりまえ”の作品が増えることを期待している。
★渡邊 喜之 氏 (株式会社link up photography 代表取締役、フォトグラファー)
記念すべき第一回目の「わたしの黄金(こがね)•白銀(しろがね)」フォトコンテストの審査をさせていただきました。応募総数513作品という中から審査をさせていただくことへの緊張感がありつつも、楽しく拝見させていただきました。どの作品もバラエティに富んだものが多く、普段から見慣れている新潟の風景も撮る人間によってはこんな見え方をしているのか、という新たな発見がありました。近年デジタルカメラの普及や、高画質スマートフォンも増えていることで誰もが気軽に写真を撮ることができ、普段の何気ない風景やこの一瞬でしか撮れないものを表現することができます。だからこそ、デジタルカメラのポテンシャルを存分に発揮した作品も目を惹くものがあり、この一瞬を撮影することへの強い想いや努力を感じました。今回のフォトコンテストの作品は、その両方の魅力が詰まった素晴らしい作品が数多くありました。新潟にはまだまだ知らない魅力がこんなにもあるのかと再発見できました。これからもみんなで新潟の魅力を発見しながら、写真を楽しみましょう!
★遠藤 麻理 氏 (フリーアナウンサー)
新潟は田んぼが、視覚と嗅覚で四季を知らせてくれます。水が張られる春、初夏から夏にかけてグングン大きくなる早苗、たわわに実った稲穂の秋、刈り取られて白鳥が餌をついばむ冬、どの風景にも趣があり、また、季節の田んぼの匂いがあります。今回の黄金・白銀の田んぼの写真はどれも、その匂いを感じられるような作品ばかりでした。小学時代に走ったマラソン大会も田んぼ道、中学生の頃に友達と自転車をこいだのも田んぼ道。私の幼少から思春期の風景にはいつも田んぼがあって、新潟で育ったんだな~ということを改めて実感しました。
★山田 彩乃 氏 (NPO法人リリー&マリーズ理事長、にいがた観光特使)
選ぶのが難しいと思うくらい、どの写真もとても素敵でした。新潟にはまだまだ私も見たことのない景色があるということに気づかされて、嬉しい気持ちとちょっと悔しい気持ちになりました。皆さんの見ている景色を共有できたようで審査していても旅をしている気分でしたし、その景色を通してみなさんが感じたことを少しでも感じられたような気がして心が温まりました。