「新潟漆器」をご存じですか?
新潟漆器は、新潟市の新潟島エリアを中心に、約400年にわたり受け継がれる漆工芸です。
江戸時代の初めに他の産地から漆塗り技術が伝わり、寛永15年(1638年)には現在の古町7番町に「椀店(わんだな)」と呼ばれる漆器の専売地域が定められ、新潟は日本有数の漆器産地となりました。
新潟漆器は「変塗(かわりぬり)の宝庫」と呼ばれ、数多くの漆塗り技法が受け継がれています。
平成15年には花塗、石目塗、錦塗、磯草塗、竹塗の5技法が国の伝統的工芸品の指定を受けました。
現在では、伝統技術を継承しながらも新しい試みに意欲的にチャレンジし、新たに夕日塗や朧銀塗を開発するなど、日々進化を続けています。
最近では、古町ルフルのエントランスやJR新潟駅構内のベンチなどで気軽に目にすることもできます。
この新潟漆器をお店等にリースして利用してもらうことで、新潟漆器を知り、その魅力を再発見してもらいたいとスタートしたのが『新潟漆器利用促進事業』です。
この事業は2018年度から2020年度までは新潟市中央区を、2021年度からは新潟市全域を対象に実施され、これまで多数の店舗等で新潟漆器が利用されてきました。
そして現在、この新潟漆器利用促進事業の2023年度の利用店舗を募集中です!
対象は、新潟市内で飲食業や和菓子、日本酒などの販売業を営むお店等です。
リース品は、指定4商品各6枚のセットとなります。
今回のリース品の目玉が上写真の『角皿(G7閣僚向け記念品及び夕食会使用)』です。
新潟市の伝統工芸品である新潟漆器を世界にPRするため、5月に新潟市で開催されたG7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議において、朧銀塗の角皿が夕食会に用いられ、また記念品として各国の大臣などに進呈されました。
「このうつわは…」と説明しながら料理を提供すれば、お客様との会話も弾みそうです。
このほか、さまざまな使い方のできる『round うす引』、存在感のある『lump(S)』、使いやすそうな『square フラット』もセットになります。
すべて、時を経た真鍮に見立てた塗技法「朧銀塗(おぼろぎんぬり)」です。
リース期間は6カ月(2023年9月リース開始予定)、リース料は6ヵ月で5,000円。
採用店舗はおおむね5店舗の予定です。
応募には申込書の提出が必要となります。
提出期限は2023年6月21日(水)までです。
県外、世界の有名料理店でも使われている新潟漆器を気軽に利用できるチャンス!
応募の詳細は、下のリンクよりご確認ください。
DATA
- 問い合わせ先
- 新潟漆器利用促進事業実行委員会(新潟市中央区役所地域課 産業文化振興室)
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-223-7054