「月刊にいがた」さんで現在、コラム連載をさせて頂いております、田中です。毎月、新潟ロケ作品を1本ずつ、ロケのエピソードとともに紹介させて頂きたいと思っております。
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●そもそも田中さんって??
「新潟ロケ」と言ったらこの人、田中克典(たなかかつのり)さん。
元新潟県フィルムコミッション協議会コーディネーター。
現在は、東京フィルムコミッション 東京ロケーションボックスに勤めており、東京でのロケ誘致や撮影支援に携わる業務を行なっている。
田中さんは業界にも太いパイプを持ち、新潟県FC時代は、新潟県内のロケ誘致で大活躍。趣味はもちろん映画鑑賞。あとはレトロ建築物探索。新潟県出身かと思いきやまさかの関西人です。
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あけましておめでとうございます。
1年が経つのは本当に早いもので…最近、このあいさつをしたばかりのような感覚です。さて、お正月ですね。皆さん、どうお過ごしですか? いっぱい食べて、遊んで、寝て…楽しいお正月を過ごしていることでしょう。
ふっと思ったのですが、現代の子どもたちにとって「正月遊び」って言ったらなんなんだろう? やっぱりおうちでオンラインゲームとかになっちゃうのかな? 私の子どもの頃と言ったら、当然、凧揚げや福笑い、コマ回しにかるたとかでした(笑)。特にかるたなんて、お正月に家族や親戚のみんなで遊ぶと、本当に盛り上がるんだよね。今の子どもたちは、このような昔ならではの正月遊びで楽しんだりしてるのかなぁ? そんな昔のことを考えてたら、久々にみんなでワイワイしながら、かるたで遊びたくなってきました。
さて、実は今回、そんな「かるた」を題材とした、お正月にぴったりな作品『ちはやふる – 上の句-』を紹介します。作品内の一部ではありますが、新潟ロケが行なわれていたってことは、あまり知られていないんじゃないかな。
この作品は、競技かるたに青春をかける高校生たちの姿を描いた大人気コミック『ちはやふる』を実写映画化したものです。二手に分かれ、百人一首のかるた札を取り合う競技かるた。その魅力に引き込まれた高校生の千早(ちはや)を中心に、かるた部の活動に打ち込む仲間たちのひたむきな情熱や夢を描く内容となっています。出演者は、広瀬すずをはじめ、野村周平、新田真剣佑(公開当時は真剣佑として活動)、上白石萌音と、今をときめく俳優さんばかり! 見応えありますね。
【あらすじ】
同級生の千早、太一、新は、いつも仲良く競技かるたを楽しんでいた。小学校卒業を機に彼らはバラバラになってしまうものの、千早は単独で競技かるたの腕を磨く。高校に進学した千早は再会を果たした太一と一緒に競技かるた部を立ち上げ、この世界に導いてくれた新を思いながら全国大会を目標とする。
これだけの大作ですから観たことのある人も多いと思いますが、新潟のシーンがどこなのか分かる人はあまりいないのではないかと。実は、主人公らの子ども時代のシーンを新潟で撮影したんです。
原作では雪が降っているシーンだったので長岡市がロケ地に選ばれました。撮影場所は悠久山公園になったのですが、まさかの雪が少ないというトラブル!! 地面が見えるくらい雪がなかったのです!!
どうしたかというと、山間部から雪をかき集め、手作業で雪を地面に敷き詰めたんです。さらに公園の遊具には、雪に見立てて白い綿を載せるという念の入れよう。どんな雪景色となったのかはぜひその目で確かめて!
このロケが成立したのは、雪の魔術師軍団・長岡ロケなびのみなさんのおかげですね。
『ちはやふる -上の句-』を観たい方はDVDで!
●新潟ロケ地
長岡市(悠久山公園)
●作品
『ちはやふる -上の句-』(2016年公開)
監督●小泉徳宏
出演●広瀬すず/野村周平/真剣佑/上白石萌音 ほか
発売・販売元●東宝
価格●Blu-ray&DVDセット通常版3,500円(税抜) 発売中