新潟県防災課新潟県防災課 新潟県防災課
  1. Home
  2. スペシャル
  3. 花火に懸ける思いを伝えたい。学生×北区松浜地域の取り組み

花火に懸ける思いを伝えたい。学生×北区松浜地域の取り組み

若い力で新潟を活性化「学生×新潟市北区松浜地域の取り組み」

  • 情報掲載日:2020.12.21
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

新潟市では、新潟市内近郊の大学生などに地域活動への参加を通じて地域や人の魅力に触れてもらい、定住・移住人口の増加を目指す取り組みを行なっています。

そこで今回は、新潟市北区松浜地域で毎年8月に開催される「阿賀野川ござれや花火」の実行委員会新潟県立大学の学生が取り組んでいる活動について紹介していきます。まずは、皆さんにお話を聞いてみました!

【参加学生】
新潟県立大学国際地域学部2年
安ヶ平風歌さん(中央左)、渡邊朝映さん(同左)
※中村文音さん(新潟大学農学部3年)は取材当日欠席

【受け入れ団体】
阿賀野川ござれや花火実行委員会・松浜Rプロジェクト
小柳憲三さん(左端)、小林啓一郎さん(右端)

 

●伝統を未来へつなげるために

新潟市北区松浜地域で毎年8月25日に開催され、40年以上の歴史を誇る「阿賀野川ござれや花火」。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、初めて中止を余儀なくされました。同花火実行委員会企画部長の小柳さんの頭に浮かんだのは、「積み重ねてきた伝統が途切れてしまうのではないか」という危機感。「花火を上げられない代わりに、形として何かを残したかった。『ござれや花火を未来につなげたい』という思いを、学生の力を借りて動画で発信しようと考えました」(小柳さん)

●人の魅力が街の魅力に

参加学生の安ケ平さんと渡邊さんはともに県外の出身。地域活動に関わることで新潟の地域や人について知りたいと思い、今回の取り組みに参加しました。「元々花火が好きで、イベントの裏方の人の話を聞いてみたいと思っていました。大規模な花火大会と違い、地元主体で運営されているござれや花火に興味を持ちました」(安ケ平さん)。「地域を良くするために頑張っている人たちのことを、もっと知りたいと思いました」(渡邊さん)。来年の花火開催に向けた機運を醸成する動画を制作することが決まると、学生たちは松浜の歴史や風土を学び、花火に関わる人たちと交流しました。「初めは静かな街だと思いましたが、地域の皆さんはとても温かく迎えてくれて、魅力的だと思いました」(渡邊さん)。「松浜の人たちがみんな地元を愛していて、誇りに思っていることを知って、素敵な街だと感じました」(安ケ平さん)

●学生の参加が良いきっかけに

一方、松浜の皆さんにとっても、学生と一緒に活動することが刺激になっているといいます。「松浜の地域や花火に興味を持ってもらえるのは率直にうれしいです。学生にインタビューをされることで、実行委員のモチベーションも高まりました」(小柳さん)。「ござれや花火は地元で暮らす私たちが自ら作り上げている花火だ、という思いが、これまであまり外部に伝わっていませんでした。そんな熱い思いを知ってもらえる良いきっかけになりました」(小林さん)。学生の参加があったからこそ動画を制作できた、と2人は声をそろえます。

同花火副実行委員長の玉木伸寿さん(写真左)。「花火への思いを外部に向けて話すのは初めて。動画を通してござれや花火の魅力が若い人たちに伝わるとうれしいです」
同花火副実行委員長の玉木伸寿さん(写真左)。「花火への思いを外部に向けて話すのは初めて。動画を通してござれや花火の魅力が若い人たちに伝わるとうれしいです」

●活動終了後も続く関係

間もなく動画の完成を迎え、プロジェクトは終了しますが、学生と松浜地域の関係は今後も続いていきます。「これからも実行委員会の活動に関わりたいと思っています。学生ならではの視点で、来年の花火の企画や情報発信に携わってみたいです」(安ケ平さん)。「自分の周りにいる学生にも、松浜やござれや花火の素晴らしさをもっと知ってほしい。観客としてはもちろん、ボランティアなど『作る側』としても、地域と学生をつなぐ役割を担いたいです」(渡邊さん)。地域も学生が持つパワーに期待しています。「まずは来年の花火を楽しみにしてほしいです。準備や運営もできる範囲で手伝ってくれたらうれしい」(小柳さん)。「外部から来る若い人の視点で、これまで気付かなかった地域の魅力が見つかることがあります。参加学生にはこれからも松浜の人たちと関わり続けてほしいです」(小林さん)

 

ここからは実際の活動の様子を紹介していきます。
学生たちの力を借りて「ござれや花火ムービープロジェクト」をスタートさせました!

ござれや花火ムービープロジェクト
~花火大会を支える人たちの物語~ 活動の様子を紹介します

■8月25日 活動スタート

「ござれやの灯あかりを来年へつなげるために」と地元有志が集い、約75発の「シークレット花火」を打ち上げました。私たちも現場に立ち会い、松浜の皆さんの花火への思いを肌で感じました。

■9月19日 打ち合わせ

制作する動画の方向性を話し合いました。前向きな機運が高まる動画を目指し、花火に関わる人の生の声を入れることを決めました。

■9月27日 まち歩き

松浜のことをよく知るために、まち歩きガイドの上松さんにまちを案内してもらいました。神社や旧跡、松浜市などを巡り、川かわ湊みなととして栄えた地元の歴史を学ぶことができました。

■10月26日〜11月30日 取材

実行委員として花火に関わっている地元の人たち17 人に、8 回にわたってインタビューを行いました。皆さんが持っている花火への特別な思いや来年の開催に向けた決意を聞き、動画に収めました。

■12月 動画編集

年内の完成を目指し、動画の編集作業を行っています。完成した動画は成果発表会や同花火実行委員会ホームページなどで公開する予定です。

 

どうでしたか? 新潟市内では、この他にもいろんなエリアで「学生×地域」によるプロジェクトがスタートしています。学生と地域団体が一緒に活動し、地域の新たな魅力や関係を互いに発見、構築していくことは、新潟を活性化していくことにもつながりますね!

★こんなプロジェクトもあるよ! 学生×地域の魅力探究プロジェクト「トビラ」

学生と地域団体が一緒に活動し、地域の新たな魅力や関係を互いに発見、構築する「トビラを開く」ための取り組みです。このプロジェクトは、学生の将来的な新潟市内定住を促進するほか、新潟市外へ転出した場合にも新潟市とのつながりを持ち続けてもらい、地域や地域の人々と多彩に関わる「関係人口」の創出・拡大を図ります。最新情報はコチラから

Information

問い合わせ先
新潟市雇用政策課
問い合わせ先
電話番号
025-226-2149
リンク
新潟市雇用政策課(新潟市ホームページ)
市報にいがた 令和2年12月20日発行 2733号

関連記事