長谷川さん_ジャック左長谷川さん_ジャック左 長谷川さん_ジャックスマホ
  1. Home
  2. スペシャル
  3. 【インタビュー】落合みつを、2020年の活動を語る!

【インタビュー】落合みつを、2020年の活動を語る!

「音楽をやっている以上、音楽を発信し続けることでみんなに理解してもらうしかない」

  • 情報掲載日:2020.10.06
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

新潟県五泉市出身、すでにキャリアは20年以上。しかもここ数年は、各地を旅しながら年間150本ものライブをやり続けてきたシンガーソングライター「落合みつを」。
そんなライブ中心の活動スタイルをとってきただけに、今年世間を襲ったコロナ禍は彼にも多大なる影響をもたらした。
ミュージシャンが対外的な動きをしにくくなったこの時期に、落合みつをは何を見据え、どんな思いで自らの音楽創作に向かっていったのか――。
5月から7月にかけ3か月連続で配信リリースした音源の話とともに、今、再びライブに向かい始めた彼に現在の心境を聞いた。
(聞き手=編集部・笹川清彦)

ちゃんと発信すれば、理解してもらえる人が増える。その可能性を決して自分からは手放さない

●今春から新型コロナウイルスの影響で、ミュージシャンの活動も大変厳しい状況になりました。この間、落合さんはどんな思いでいたんでしょうか?

やっぱり僕にも、生活の中で見えないものに対する恐怖感、得体のしれない恐怖感というのは常にありましたよね。その中で、ミュージシャンとしては、ライブをやればやったで叩かれ、諸悪の根源的な扱いをされてしまうような報道に対して、正直、憤りを感じてはいました。だから、周りで「ライブハウスを救おう!」とか、そういう動きがあったことには僕自身感じるものがあったし…、NIIGATA Friends(※新潟に音楽を響かせようと、新潟県出身・在住のミュージシャン20人がキャロル・キングの『You’ve Got a Friend』をカバーする動画を制作)などいくつかのプロジェクトに参加もしたりして。結局僕ら(ミュージシャン)は、音楽をやっている以上、音楽を発信し続けることで理解してもらうしかないと思っているので――「集まるな」と言われるなら、集まらない形でちゃんと発信をする。そこから音楽に興味を持って理解してもらえる人が増えるかもしれない――その可能性を決して自分からは手放さないつもりでいましたね。それがこの時期に一番大事な心構えかな、と。

●その言葉を制作面でも実践するかのごとく、落合さんは新曲をバンバン録り、5月から7月にかけて配信で連続リリースしました。やはり、ここで止まることは自分自身が許さなかったという。

逆境って、受け取り方と自分のアプローチによっては逆境でなくすことができると思うんですよ。今回のことで言っても、ライブができなくても、それを「あっ、逆にこれで制作期間をもらったんだ」って捉えようと。何も動けずに無駄な時間を過ごすんじゃなく、ちゃんとクリエイターとして有効に使えるじゃないかと思えれば、意味のある時間になるじゃないですか。それで、本当は来年レコーディングに入る予定で作ってきた曲たちを、今、この時期に制作してみよう――で、(そうして録った曲を)3か月連続でリリースしよう! と決めて。だから、なんだかんだで結構、楽しい時間を過ごせましたよ(笑)。

●ただ、注目したいのは、それら新曲を「デジタル配信」という形でリリースしたこと。あれほどパッケージにこだわってきた、アナログなアーティストだったのに(笑)…。

そうですね(笑)。しかも、ジャケットはもちろん、曲間とかを含め、“アルバム”というものにこだわって作ってきただけに。それを1曲ずつ切り売りするようなリリースの仕方は、今までとは違うライトな手法だと思ったし…、実際、フットワークよくパンパンパンと出せるし――やってみて、「こんなに楽なんだな」って感じましたけどね(笑)。ただ、配信でリリースする際に、それぞれの楽曲のかみ合わせ(カップリング)とか、そういうところは考えました。

●はい、それは伝わります。各月2曲ずつ、計6曲を発表したわけですが、全6曲通して聴けば、落合みつをというアーティストの多面性や、“光と影”の両面が伺える内容になっているという。

ありがとうございます。そういう風に、通して聴いてもらってミニアルバムみたいなものに感じてもらえたら、とても嬉しいです。(自分には)ギター1本では表現できないサウンドもあるってことを、こうして音源という形にできたのは、僕にとってプラスでしたし…、本当に「時間がもっとあっても良かったな」と思うくらい濃密な時間を過ごせたんです。クリエイターとしては、コロナのことで苦しいという感覚にはならなかったですね。

2020年配信シングル第1弾『BLAB-LOVE』(c/w ヒカリへ向かって)
2020年配信シングル第1弾『BLAB-LOVE』(c/w ヒカリへ向かって)
2020年配信シングル第2弾『紫苑と桔梗』(c/w SELFISH)
2020年配信シングル第2弾『紫苑と桔梗』(c/w SELFISH)
2020年配信シングル第3弾『ガードレール』(c/w チョコレート)
2020年配信シングル第3弾『ガードレール』(c/w チョコレート)

このコロナ禍があったからこそ、音源だからできる可能性に徹底的にチャレンジした

●例えば、『紫苑と桔梗』という曲は、オープニング部分から一人多重コーラスが炸裂する作り込んだ楽曲です。いい意味でライブを考えていないですね、これは。

はい。今まではライブで再現できることを前提にアレンジしてきたものが多かったんですけど、このコロナ禍があったからこそ、「音源だからできる可能性に、徹底的にチャレンジする!」ってことをアレンジャーと話して。コードのチョイスとかを含め、ギター一本では再現しにくいものにも挑む――それは、演奏することありきではなく、作品として心地よく届くものを追求しようという思いからですよね。

●その中で、『SELFISH』や『チョコレート』はSUN‘S COMPANY時代、『ガードレール』はロックユニット“×××”時代と、落合さんがソロ活動に入る前=20年以上も前のバンド期の楽曲を新録で発表してきたという、このアプローチも興味深かったんですが?

僕が20代で書き綴った作品の中には、時代背景とか関係ない楽曲が幾つかあって。で、それら過去の曲を自分で見直していた時に、「あっ…これは47歳になる今、歌ってもそん色がない。むしろ表現方法はあの時よりも上がっているわけだから、今の方がイケるんじゃないか」って思ったんですよ。逆に、世にちゃんと出すなら今じゃないかと――それも、あのころのようなバンドアレンジではなく、今のデジロック的なサウンドで作れたらおもしろいな、と。『ガードレール』もしかりで、×××の代表曲であり、作家としていつかソロでも形にできたらいいなと思っていたので、今の自分で表現できるアプローチで向かってみました。…まあ、でも、おっしゃるように20年も前の、20代半ばで書いた曲たちを今、全力でアレンジしてレコーディングしているっていうのも、自分にとっては新しい感覚でしたね。あの頃の焦燥感と同じかと言えば、そうではない。でもそれが消えたかと言われたら、そうじゃない。焦燥感、飢えている感覚、何かに怯えているような焦る感覚は、位置は違えど、いまだに僕の中にあるものなので――。さっき“光と影”と言われましたけど、その両面が落合みつをの音楽にはあるし、それをちゃんと形で示せた音源になったんじゃないかな、と。

●あとは、この落合みつをの世界観をライブで表現する機会が増えることですね、望むのは。

そうですね。ライブは、今決まっていてやらせてもらえる所はもちろん行くんですけど、もともと予定していた今年のツアーに関しては、11月の神戸チキンジョージでのツアーファイナルが延期になってしまって…。ただ、このままコロナに飲まれて今年を終わらせたくないし、たとえ会場に来れなくてもみんなで一緒に最高のツアーファイナルを作り上げようと思い、本来ファイナルでやる予定だった曲を無観客で、生配信の形でやります!(※11月18日(水)20:00~/会場:越後妻有文化ホール) そこでは、本来ファイナルでやる予定だった曲を通常のコンサートと同じように照明を入れて演奏し、なおかつ映像を撮ってコンサートDVDにしてみんなに届けようと――そのプロジェクトを立ち上げて、クラウドファンディングの形で皆さんに参加してもらおうと考えています。それが、今年の一番大きいステージになるかな。今回出した配信の曲も全部やるつもりだし、これらの音源に照明が「ブワーッ!」と入ったら絶対いいものになるはず。だから、ぜひ皆さん、参加してほしいなと思いますね。

この記事はどうでしたか?

Facebookでも情報を配信しています。
ぜひフォローをしてください。

関連記事

SNS