こんにちは。編集部のタザキです。
私が激オシする新潟の若手アーティストをどこよりも主観たっぷりでご紹介する連載『TAZAKI RECORDS』、第2回目です。
第1回目の “伊津創汰” 編、読んでいただけましたでしょうか?
「まだ読んでないけど?」という人はこちらからどうぞ ↓ ↓ ↓
これからも私なりに地元アーティストの魅力を楽しくお伝えしていくので、よかったら#タザキレコード#タザレコを付けてTwitterで感想やご意見を聞かせてくださいね!
ということで、第2回目も張り切っていきましょう!
現代っ子の私は日々Twitterで情報収集をするのですが、とっても嬉しいことに最近地元アーティストからの明るいお知らせをよく見かけるようになりました。
そんな中、今回のタザレコはどうしたものかと数日Twitterを眺めていると、何やらタイムラインがざわざわ…
lazuli rena nicole、本日リリーーーース!!!
数多くのメジャーアーティストのツアーサポートを任されてきた超実力派バンド “lazuli rena nicole”。新潟を拠点にしながら全国で活躍中の彼らをご存知の方も多いのではないでしょうか?
読み方はラズリレナニコル。言いづらさ満点(私はご本人たちの前でもしっかり噛みました)なので通称ニコルです。
そんな彼らが、1st digital EP『白紙の恐怖』をリリースしたとのこと!さっそく聴いてみましょう!
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「…………………………超絶好み(震え)」
5曲ともまったく違ったテイストで、一通り聴き終わった後の満足感が半端ない…この後私は速攻でインタビューをオファーしました(笑)
私が思うニコルの持ち味は艶やかなハイトーンのヴォーカルと巧みな言葉遊び、そして重厚な轟音を鳴らす楽器陣のテクニカルなプレイ。
さらに、独特の世界観を持った難解な歌詞も魅力のひとつ。自分なりに考察して秘められたメッセージを探し出すのって楽しいですよね!そんなところにも注目して、まずは最新EPを聴いてみてください🎧
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いかがでしたか?これで予習はバッチリです!ここからはインタビューをお楽しみください◎
まずは記念写真をパシャリ📸今月もイケメンたちに囲まれています。歓喜。
ただ、今回のタザキ、緊張気味です。なぜかというと私が想像するに、このバンドのボーカルさんはきっと天才肌。そして楽器陣のみなさんは寡黙でかっこいいイメージ。話を理解できなかったら…怖い人たちだったら…どうしよう!!!と不安で、前日に死ぬほど曲を聴き込みました(笑)勇気を振り絞ってインタビューをしていきます。
タザキ「まずはニコルをまだ知らない日刊にいがたの読者さんがどんなバンドか想像しやすいように、似ているアーティストさんを3組教えてください」
mzsmさん「ふざけるやつ?アイドルとかにする?(笑)」
マスコ・タイガさん「いや、ふざけないやつ(笑)」
想像以上におちゃめな人たちだった、一気に安堵。
マスコ・タイガさん「誰だろう、いないな~…あ、でもジャンルが定まってないところがKing Gnuに似てるって言われたことある。新しいオルタナティブって意味では似てるかもねって」
テツ・キタザワさん「でもKing Gnuを好きな人が俺らのことを好きかって言ったら違くない?」
タザキ「影響を受けたアーティストさんはいらっしゃいますか?」
マスコ・タイガさん「そんなにいないし、みんなバラッバラなんですよね…」
テツ・キタザワ「でも今回の音源はTHE NOVEMBERSに似てると思う。あと雨のパレードとか?」
mzsmさん「凛として時雨とかは?」
ほかのメンバーさん「あ~!その辺り(笑)でもじゃあ…」
と、その後もいろんなアーティストさんの名前が上がりますが、なかなかしっくりこない様子。10分間ほどディスカッションが続きました(笑)なぜこんなにも彼らが悩むのかというと、、
テツ・キタザワさん「普段からメンバーそれぞれが今やりたいことを持ち寄って形にしていくので、いろんな曲が生まれるんです」
ジャンルにとらわれないがゆえに、唯一無二。いい意味で二コルはニコルでしかなんです。
そしてやっぱり気になるのは、ボーカルのマスコ・タイガさんが生み出す独特で難解な歌詞。
タザキ「豊富な語彙はどうやって養ってきたんですか?」
マスコ・タイガさん「ヒップホップやラップが好きということもあって言葉遊びが好きなんです。それに、本を読むのも好きなので…だからですかね?辞書を読んでたことなんかもありました(笑)」
タザキ「辞書を読んでたんですか!…あの…面白いんですか?」
マスコ・タイガさん「いや、読むのはめちゃくちゃつらいです。でも日本語での表現の幅の広さを知れましたし、影響はありましたね」
私も雑誌編集者として見習わなくては…と思い、とりあえず辞書を買って数ページ読んでみましたがとっても苦痛でした。タイガさん尊敬…(笑)
と、ニコルについて知れたところで、ここからはみなさんお待ちかね!1st digital EP『白紙の恐怖』についてのお話です。
タザキ「4月18日にリリースをしてから数日経ちましたが、反響などはいかがでしたか?」
テツ・キタザワさん「思った以上に反響があって嬉しかったです。自信を持ってリリースした音源だし、俺の好きなニコルが詰まっている1枚なので」
mzsmさん「以前の音源とはだいぶ雰囲気が変わったから今までのお客さんが離れちゃうんじゃないかっていう不安もあったんですけど、これはこれでかっこいいって言ってもらえて嬉しかったです」
マスコ・タイガさん「正直リリースをするタイミングはとても悩みました。でもお客さんはライブに行けないこんな時だからこそリリースしてくれて嬉しいって言ってくれて…間違ってなかったなって思いました」
マスコ・タイガさん「最後にかずやさんはどうですか?(笑)」
みなさんお気づきだろうか。実は笛吹かずやさん、初コメントです。以下、心してお読みください。
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笛吹かずやさん「そうっすね…………………」
マスコ・タイガさん「思ったことを言えばいいんだよ(笑)嬉しかったとか(笑)」
笛吹かずやさん「あ、うん、いろんな人に聴いてもらえて嬉しかった…かな(笑)」
(口下手なんだろうか、、)
mzsmさん「小学生か!ほかになんかないの?(笑)」
笛吹かずやさん「バンドをやっている人たちが褒めてくれたのはすごく嬉しかった。俺だったら本当にいいと思わないと言わないから」
ほかメンバーさん一同「確かに」
素敵なコメントをいただきました👏(笑)ニコルは新曲を出す度に “前回もよかったけれど、今回はもっといい”と思わせてくれるんです。
タザキ「では、今回のEPのタイトルの意味を教えてください」
マスコ・タイガさん「僕はクリエイターって何かを生み出さないと自分自身を確立できないと思っているんです。だから僕らクリエイターは何も生み出せないという状態(白紙の状態)を恐れていて、それに苛まれ続ける。というのが今回のタイトルの意味です」
タザキ「なるほど。これがどのようなコンセプトに繋がっているんですか?」
マスコ・タイガさん「1曲目の”scapegoat”(身代わり、生贄という意味)に表れているんですけど、何も生み出せない恐怖から逃れるために、自分を犠牲にしてでも夢に向かって何かを生み出していかないといけないという決意がコンセプトです。”恐怖”という暗い言葉を使ってはいるけれど、実は前向きなメッセージを込めたEPなんです」
ほへぇ~~~!そんな意味があるなんて私には想像しきれなかった。
タザキ「”scapegoat”ってなんか不思議な曲ですよね。きれいなのにおどろおどろしいっていうか…」
マスコ・タイガさん「それは結構バンドのテーマではあるかも。僕らは”きれい”なのはもちろん、その先にある”美しい”曲を作りたいと思っていて、その為に陰と陽をしっかりと表現したいと思っています」
このEPにはシューゲイズ、ポップ、ヘビーロックなど、それぞれのジャンルに特化した5曲を収録。
リード曲の『蛭』は超絶かっこいいMVがあるのでぜひご視聴ください◎
タザキ「この曲はどのように生まれたんですか?」
マスコ・タイガさん「踏んだ瞬間に爆音が出るエフェクターをテツが買ってきたことがきっかけなんです(笑)」
テツ・キタザワさん「音の大きさを調整する機能がなぜかなくて絶対使いものにならないと思ったもん(笑)」
マスコ・タイガさん「でもこれを使いこなせたらすごく面白いし、ライブでもインパクトがあると思って作ったのが “蛭” でした」
笛吹かずやさん「目の前にある機材にいかして曲作りができるバンドって少ないんじゃないかな。それができるのは俺たちの強みだと思う」
まさに弘法筆を選ばず。楽器陣のレベルが高いと評判なのも納得です。難しいことをしれっとやっちゃう笛吹かずやさんのギターは圧巻だし、メロディアスなテツ・キタザワさんのベースはゾクゾクするし、絶妙なタイミングでパワフルな音を鳴らすmzsmさんのドラムは惚れます。
mzsmさん「ほかの曲もそうだけど、力強い大きな音を美しく鳴らせるのもこのバンドのよさなのでぜひ大音量で聴いてもらいたいです」
タザキ「サウンドも力強いですが、この曲は歌詞も力強いですよね」
マスコ・タイガさん「そうですね。この曲では”生きていく”ということを強く歌っていて、立ち向かっていくような曲になっています」
私はこの記事の中で難解な歌詞とニコルの曲を紹介してきましたが、『蛭』に関しては「腹が減ってしまったって 喉が枯れてしまったって 歩けよ 歩けよ 最果てなんてないぜ」「心臓の音 鼓動を聴こう 息もできな毎日でも僕らはしがみつくんだ」など、今回のEPのコンセプトをストレートに感じられる歌詞になっています。
ほかの2曲も詳しく解説していきたいところですが、あまりにも記事がボリューミーになってしまうため簡単に解説してもらいました。
マスコ・タイガさん「”lady”は女の子と僕の対話、”déjà ve”は音楽シーンで繰り返される薬物使用について書いた曲です」
みなさんの考察は当たっていましたか?これを知った上で、いつもよりイヤホンの音量をあげつつ、再度ニコルの美しい曲に浸ってみるとまた違った感情が生まれるかもしれません。
最後に、、
マスコ・タイガさん「どんなに心が空っぽの時でも人間は美しいものを美しいと感じられると思うし、美しいものに触れることで心が埋まると思うんです。だから僕らの曲がその材料になったらいいなと思います」
笛吹かずやさん「作り手として様々な思いがありますが、みなさんの感想を教えてもらえたら嬉しいです」
とのことなので、ぜひ#lazulirenanicole#ラズリレナニコルを付けて感想をSNSに投稿してみてくださいね!#タザキレコードも忘れずに!(笑)
それではまた第3回目でお会いしましょう👋
(勝手に)タザレコNEWS
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※Twitterを見てて気づいたものを勝手に紹介しているだけなので悪しからず…こんな情報もあるよ!載せて!というのがあればタザキまで💌