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【新潟ロケ地FILE Vol.15】高良健吾主演。片貝花火を背景に描かれる感動の実話

新潟ロケ地FILE

  • 情報掲載日:2019.08.21
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「月刊にいがた」さんで現在、コラム連載をさせて頂いております、田中です。毎月、新潟ロケ作品を1本ずつ、ロケのエピソードとともに紹介させて頂きたいと思っております。

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●そもそも田中さんって??
「新潟ロケ」と言ったらこの人、田中克典(たなかかつのり)さん。
元新潟県フィルムコミッション協議会コーディネーター。
現在は、東京フィルムコミッション 東京ロケーションボックスに務めており、
東京でのロケ誘致や撮影支援に携わる業務を行なっている。

田中さんは業界にも太いパイプを持ち、新潟県FC時代は、新潟県内のロケ誘致で大活躍。趣味はもちろん映画鑑賞。あとはレトロ建築物探索。新潟県出身かと思いきやまさかの関西人です。

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夏本番! 新潟の夏といえばやっぱり花火。

「海の花火・柏崎」「川の花火・長岡」「山の花火・片貝」。新潟が世界に誇る三大花火大会ですね。柏崎、そして長岡の花火大会が終わり、残るは9月の「片貝花火」です。

 

今回はそんな「片貝花火」を観に行く前にぜひ見て欲しい作品をご紹介します。そう!「花火」にまつわる物語『おにいちゃんのハナビ』です。毎年9月9日・10日に小千谷市片貝町で開催されている「浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり)」を背景に、余命わずかな少女と兄の絆を描く感動の実話なんです。

 

毎年夏になると、片貝町の人々は、それぞれの願い事を花火に託して神社に奉納します。この作品でも、「おにいちゃんのハナビを打ち上げて欲しい」と、そう言い残してこの世を去った妹のために、兄が夏の夜空に渾身の花火を打ち上げるシーンがあります。そのシーンはたまらなく切ないもので…。可憐に夜空に咲いては、はかなく消える花火に心を重ね、年に一度の大花火で悲しみを洗い流し、前向きな未来へと踏み出そうとする兄の決意が伝わる名作なんです。

 

片貝花火と言ったらやっぱり世界最大とされる「四尺玉」。ぜひ1度は目の前で観てみたい!
片貝花火と言ったらやっぱり世界最大とされる「四尺玉」。ぜひ1度は目の前で観てみたい!

 

そして作品のなかで兄弟を演じるのは高良健吾谷村美月。ふたりの自然な演技が、観ていてとても心地いいんですね〜。その他にも、宮崎美子、大杉漣、佐々木蔵之介など、演技派のキャストが多数出演しています。

 

ロケ地ですが、小千谷市片貝町の浅原神社をはじめ、小千谷市内、柏崎市内、万代シテイ、長岡西病院、新潟県立十日町高校など、県内各所で撮影されました。実際の「片貝まつり」でも撮影が行なわれたんですよ。たくさんのエキストラや、片貝町伝統芸能保存会の皆さんに参加いただきました。県内各企業の協力もあり、県内各地で撮影された作品になりました!

 

私が撮影現場で印象に残ってるのは、今は亡き、大杉漣さんの心づかい。スタッフやキャストに対してのやさしい心づかいがとても素晴らしかったです。そして片貝町の田園風景や自然が映画をやさしく包み込んでいるシーンはとても印象的です。また、映画の主題歌『今、君に言っておこう』を歌った藤井フミヤさんも「尺玉五発同時打ち」を奉納しています。ここの花火大会は、奉納する人のメッセージを紹介するアナウンスが、とても温かく、聞く者に優しく訴えてきます。数ある花火大会でも珍しい伝統の花火大会だと思います。

 

撮影の翌年、映画公開前の片貝花火に、監督、製作委員会、藤井フミヤさんがヒット祈願の奉納花火を打ち上げました。その時の看板です
撮影の翌年、映画公開前の片貝花火に、監督、製作委員会、藤井フミヤさんがヒット祈願の奉納花火を打ち上げました。その時の看板です

 

この映画のモデルになった「お兄ちゃん」は今も、妹のために毎年花火を打ち上げているそうです。今年は作品を観たあとで、ぜひ片貝の花火を観に行ってみてくださいね!

 

『おにいちゃんのハナビ』を観たい方はDVDで!

●新潟ロケ地
小千谷市片貝町、新潟市、
長岡市、柏崎市、十日町市 ほか

●作品『おにいちゃんのハナビ』(2010年公開)
監督:国本雅広
出演:高良健吾/谷村美月/宮崎美子 ほか
販売元:バンダイビジュアル
価格:DVD3,800円+税 ほか

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