行けば分かる。すべてを瞬時に理解できる。
それがフジロックの魅力。
メインゲートから最深部まで、歩けば1時間はかかるという巨大な空間。世界を虜にする巨大ロックフェスが新潟県で行なわれていることに感謝せずにはいられない。
大小さまざまなステージで鳴り止むことのないバラエティに富んだ音楽。
さらにステージ鑑賞という第一目的から離れ、芝生でゴロリと寝ころび、まどろむことすら許される寛容さ。
それは、アートとエンタメ性に富んだ非日常的なロケーションと演出、13万人の人間が集まるにも関わらずゴミの煩わしさを感じさせないクリーンなフェスのなせる業だ。
悩みに悩み、今年のハイライトを選ぶなら、やはり二日目メインステージのヘッドライナーを務めたシーアだろう。
降り続く雨の中で観たポップシーンの歌姫は、顔のほとんどを覆い尽くすウィッグを被ったいつものスタイル。
直立不動で佇む彼女と、周りで踊る複数のダンサー。それはライブというよりも、コンテンポラリーアートのプレゼンテーションを観ているようだった。オーディエンスをあおるようなことは一切せず、ストイックに独特の世界観を構築していく。
圧倒的にその場にいた人にしか分からない、共有できない唯一無二のステージだった。
SIAのLIVEが終わり、苗場プリンスホテルへ向かう途中、私はあることに気が付いた。
今年のフジロックはご存知の通り、土砂降りに近い雨。夏のフェスとは言え、ここは山。雨に濡れるとさすがに寒い。他のお客さんの雨対策が急に気になった。
…
…
被っているこれは一体…
辺りを見回すと、同じような人達を数人見かけた。
この被り物の正体は、高強度、軽さ、そして携帯性を兼ね備えた、大人気のアウトドアブランドHelinox。
アウトドアシーンはもちろん、1日中歩き回るフェスにもピッタリだ。そして、デザインが幅広く、女性にも人気が高い。(ちなみに私はCAPTAIN STAGですが…)
せっかくだから、Helinoxの公式HPを載せてみます。
まずは、正しい使い方を。
フジロック4日目のおふたり。毎年訪れているらしく、フジロックのベテランが使っているということは、Helinoxが使いやすいということには間違いがなさそう。
しかし、このチェアには色んな使い方があるらしい。
気になった私は翌日、Helinoxを使っている人を注意深く観察することに。すると色んなパターンを発見したのでどどどッとご紹介しよう。
まずはトートバッグのように抱える方を発見。
OL式と名付けた。
レベルが上がり、鞄のように担いでいる方を発見。
JK式と名付けた。
「ちょっとちょっとそのままで写真撮らせてください!」
と、怪しい感じでひたすら声をかけまくる。なんだか、もはやヘリノックスの広告か!と思うくらいカッコよく撮れた一枚。
ほらほらココにも!お遍路スタイル。
撮れ高オッケー!と思い、日曜日のお目当てだったテンダーのLIVEも見て、帰ろうと思ったその時、最後にミラクルな使い方をしている人と出会った。
なななんとヘリノックスでフードが濡れるのを防いでいる人たち。
撮れ高はオッケーだったが、声を掛けずにはいられなかった。
色んな人達と出会った、フジロック2019。
苗場プリンスホテルに泊まれたし、デスキャブフォーキューティも聞けて、大満足。また、来年が楽しみで仕方ない!最後までお付き合いいただきありがとうございました。