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新潟ロケ地FILE

市原隼人主演映画『猿ロック』を紹介。車ごと新潟西港の海へダイブ!したんです

【新潟ロケ地FILE Vol.7】

  • 情報掲載日:2018.12.19
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「月刊にいがた」さんで現在、コラム連載をさせて頂いております、田中です。毎月、新潟ロケ作品を1本ずつ、ロケのエピソードとともに紹介させて頂きたいと思っております。

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●そもそも田中さんって??
「新潟ロケ」と言ったらこの人、田中克典(たなかかつのり)さん。
新潟フィルムコミッション協議会 フィルムコミッションのアドバイザー。(2008年〜2017年9月はフィルムコミッション コーディネーターとして従事)

「映画で新潟を盛り上げよう!」という思いから、映画、テレビドラマ、CMなど、新潟県内においてのロケ撮影を誘致・支援する団体。実際のロケをスムーズに進めるためのサポート業務などを行なっている。

田中さんは業界にも太いパイプを持ち、新潟県内のロケ誘致で大活躍。趣味はもちろん映画鑑賞。あとはレトロ建築物探索。新潟県出身かと思いきやまさかの関西人です。

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これまでいろんな新潟ロケ作品を紹介してきましたが、今回は「新潟ロケ」の受け入れ側のスキルを大きく広げた映画『猿ロック THE MOVIE』を紹介します。

 

大人気コミックが原作のテレビドラマ『猿ロック』を市原隼人の主演で映画化したものなのです。皆さんもテレビドラマで観たことがあるのではないでしょうか?

 

物語は、警察の権威に関わる重大な秘密が入ったトランクを運び出した天才鍵師が破天荒な逃亡劇を繰り広げるというもので、銀行強盗にカーチェイス、車ごと海へダイブするなど、とにかくハードアクションが満載な作品なんです。

 

もちろん製作会社からのオファーは「車を海にダイブできるところを探してます」でした(笑)。

 

実は当時新潟では、車ごと海へダイブするという撮影は前例がなく、かなりハードルが高かったんです。けれど、いろんな方々の後押しと協力があり、新潟西港での撮影が実現したんです。

 

撮影当日は、同型の車が2台用意され、海へダイブするシーンと、車がどんどん水没していくシーンを撮りました。

 

撮影は写真にもあるように、車をリフトで吊り下げるという大掛かりなロケになったんです。

 

新潟西港にて。かなり大がかりな撮影となりました
新潟西港にて。かなり大がかりな撮影となりました
「車を海へダイブさせる」ということ自体、当時の新潟ロケでは初!!
「車を海へダイブさせる」ということ自体、当時の新潟ロケでは初!!
撮影クルーみんなの協力があって素晴らしい作品ができました
撮影クルーみんなの協力があって素晴らしい作品ができました

 

そして車が水没してからの水中救出シーンは、長岡市の悠久山プールにある飛び込み競技用プール(現在は閉鎖)で行なわれました。水中での撮影とあって、ボイラー2基を使ってプールの水を温かくしたんです。

 

ここで体当たりの演技を見せたのが、ヒロイン役で出演した比嘉愛未。彼女はスタントマンは使わず、ダイバーにアシストされながら水中での撮影を決行したんです! そのおかげで緊迫のシーンが生まれました。このシーンは要チェックです!

この作品の後、新潟でダイブシーンが撮れるということが業界に広がり、現在までに5作品のダイブシーンが撮影されるという「飛び込みのメッカ」になりました。

 

しかも、クレーンや海上の救助船、カメラ船やダイバーの方々といった新潟の業者は徹夜でもOKなど、どんなオーダーにも全力で協力してくれました。これらのスキルが軸となり、長期滞在での新潟ロケが確実に増加しました。

 

そういった意味では、私のなかで忘れられない作品のひとつです。

 

そしてここで「撮影こぼれ話」を。

新潟県庁前にある越後十日町小嶋屋で何度も『へぎそば』を食べた市原隼人さん。当時そのことを自身のSNSにアップ! とても話題になりました。

 

越後十日町小嶋屋 新潟店さんの『へぎそば』。市原さんがこの『へぎそば』にハマったそう
越後十日町小嶋屋 新潟店さんの『へぎそば』。市原さんがこの『へぎそば』にハマったそう

『猿ロック THE MOVIE』を観たい方はDVDで!

●新潟ロケ地
新潟市(新潟西港)、長岡市(悠久山プール)

●作品『猿ロック THE MOVIE』(2010年公開)
監督:前田哲
出演:市原隼人/比嘉愛未/高岡蒼甫 ほか
販売元:SDP 
価格:DVD3,990円 ほか

SDP

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