「月刊にいがた」さんで現在、コラム連載をさせて頂いております、田中です。毎月、新潟ロケ作品を1本ずつ、ロケのエピソードとともに紹介させて頂きたいと思っております。
**********************
●そもそも田中さんって??
「新潟ロケ」と言ったらこの人、田中克典(たなかかつのり)さん。
新潟フィルムコミッション協議会 フィルムコミッションのアドバイザー。(2008年〜2017年9月はフィルムコミッション コーディネーターとして従事)
「映画で新潟を盛り上げよう!」という思いから、映画、テレビドラマ、CMなど、新潟県内においてのロケ撮影を誘致・支援する団体。実際のロケをスムーズに進めるためのサポート業務などを行なっている。
田中さんは業界にも太いパイプを持ち、新潟県内のロケ誘致で大活躍。趣味はもちろん映画鑑賞。あとはレトロ建築物探索。新潟県出身かと思いきやまさかの関西人です。
**********************
いつもだとDVD化された作品を紹介しているのですが、今回はタイミングよく、新潟でロケを行なった作品が9月14日(金)より全国公開されるので、こちらをご紹介させて頂きます。
作品名は『愛しのアイリーン』です。
田舎町で暮らす40代男とフィリピン人女性との国際結婚が巻き起こす騒動を描いたもの。社会的なテーマを容赦ない人間描写、圧倒的な世界観、痛烈なメッセージ性で描き続けてきた新井英樹の漫画を初めて映像化したものなんです。
監督は、日本を震撼させた映画『ヒメアノ〜ル』を手がけた吉田恵輔。主人公の岩男を演じるのは安田顕。伝説漫画の主人公をみごとに怪演してくれました。
新潟でのロケですが、夏のシーンを昨年の7月、冬のシーンを今年の2月に長岡市各所で行ないましたが、新潟で撮影をしていたことを知ってる人はそんなにいないのでは?
写真を見て頂くと分かると思いますが、冬のシーンの撮影は、雪を背景にした真冬のロケ。特に今年の1月、2月は想像もしていない位の大雪となった新潟県。なので、撮影期間中は想定もしていないことの連続でしたよ。
そしてその他のロケ地ですが、主人公の実家でのシーンを栃尾の来伝地区で行なったのをはじめ、長岡市堤町にあるスナック サクセスではフィリピンパブのシーン、そして繁華街のシーンは、飲食店がたくさんある長岡市殿町で撮影されました。長岡市赤谷での夏祭りのシーンでは、多数のエキストラさんが熱演してくれたんですよ!
私は昨年5月からロケハンに同行したのですが、とても驚いたことがあります。それは吉田監督の演出発想が柔軟かつ繊細、そして斬新でユニークなこと。作品には細部にわたってその演出が光っています。
そしてもうひとつの驚きは、ロケ地にもなった長岡市摂田屋にある喜味屋食堂。こちらはメニューのほとんどがメガ盛りで、関係者たちも驚愕していました。
それと、長岡市小国のパチンコ店・Pステーション内(こちらでも撮影が行なわれました)にある、とんかつ太郎のトンカツも、皆さんに大人気でしたよ!
長岡でのシーンが各所に登場しそうな予感ですね〜。
ぜひ劇場へ足を運んでみてください!
●新潟ロケ地
長岡市各所
●作品『愛しのアイリーン』(R15+)
2018年9月14日(金)公開
監督:吉田恵輔
出演:安田顕/ナッツ・シトイ/伊勢谷友介 ほか
配給:スターサンズ
上映館:イオンシネマ新潟南、T・ジョイ長岡
※イオンシネマ新潟南は10月19日(金)から公開