北前船の寄港地であった新潟市には、当時の人々の願いが詰まった神社がたくさんあります。

全国からさまざまな文化が集まり、歴史と深く関わってきた湊町・新潟市。
夏の気配を感じながら、気になる5つの神社を訪ねました。

新潟大神宮

まずは西大畑の新潟大神宮へ。

新潟県における神前結婚式発祥の神社としても知られている新潟大神宮。
木々に囲まれた御社殿で、荘厳な雰囲気のなか結婚式を挙げるカップルが後を絶ちません。

また、平日に拝殿の前で手を合わせていると、敷地内にある幼稚園の子どもたちの元気な声が聞こえてきます。

長い歴史を編んできた神社の雰囲気とともに、新潟の未来も感じる場所です。

三社神社

初夏の風を感じながら柳都大橋を渡って目指すのは、流作場エリアの氏神様・三社神社。

水害時に這い上がったたくさんのカエルの姿にちなみ、カエルをモチーフにしたかわいらしいおみくじやお守りが並んでいます。

近頃はカエル好きの人やカエルを研究する学者さんも参拝に訪れているそうですよ。

寄居諏訪神社

寄居諏訪神社で出会ったのは、やさしい笑顔が印象的な女性の宮司さん。
やさしく声を掛けていただき、境内を案内してくれました。

寄居諏訪神社を訪れたらチェックしたいのが、心がなごむようなデザインの授与品の数々。
ユニークなお守りや絵馬、おみくじなは、どれも手に取りたくなるものばかりです。

また、『おすわさま福の市』やワークショップといった催しも、幅広い世代から注目されています。

湊稲荷神社

下町の方へちょっと足を伸ばして、「願掛け高麗犬」で知られる湊稲荷神社へ。
湊町の面影が残る早川堀通りをゆっくり歩きながら向かいました。

有名な「願掛け高麗犬」は、愛しい船乗りたちが長く港にとどまることを願って遊女たちが願をかけたといわれています。

願いを込めて高麗犬を回したら、「キュー！」という大きな音に思わずびっくり！
「高麗犬さんの鳴き声ですね」と宮司さんもにっこり笑ってくれました。

願い事を書いた麻ひもでキツネ様の足を縛る「足止めキツネ」は、所願成就や浮気封じのご利益があるとされています。

古町神明宮

締めくくりは古町神明宮。
通称「アルビ神社」とも呼ばれる白鳥神社で手を合わせて、アルビレックス新潟の勝利を祈願しました。

「スポーツの力で新潟がますます元気なまちになりますように！」

青々とした境内の木々に生命力を感じる季節は、神社さんぽにぴったり。
新潟市内にある個性豊かな神社をめぐりながら、清らかな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。