藤基神社

村上城址の麓に鎮座する藤基神社（ふじもとじんじゃ）。

御祭神である村上藩祖・内藤信成公は、兄・徳川家康公を戦で守り抜いた鉄壁の武将神と言われています。

安産や子育てのご利益に加え、村上城の鬼門封じに建てられたことから勝運の御利益もあるとされます。

8年の歳月をかけて完成した総ケヤキ造りの社殿を飾るのは、今にも動き出しそうな精緻な彫刻。

「籠彫り」と呼ばれる技法で一本の木から掘り出された作品は、村上の工匠・有磯周齋の最高傑作と言われています。

加工が難しいとされるケヤキの社殿と見事な彫刻からは、有磯周齋をはじめとした村上工匠のすぐれた技術がうかがえます。

拝殿と本殿を石の間で繋ぐ「権現造（ごんげんづくり）」も特徴。

この「石の間」はかつて村上城主のみが入ることが許されていた場所。
毎月15日のみ一般公開されています。

身を清めて霊験あらたかな空気を肌で感じてみてください。

おすすめ寄り道スポット

ゑびす屋

日々の暮らしを飾る村上大工の木工竹道具の世界

毎年夏に開催されている村上大祭で使われている山車、おしゃぎりの修理や一般住宅の建築を手掛ける大工さんが、代々受け継がれた技術をいかして木工竹道具を製造・販売しています。

擬宝珠（ぎぼし）やちりとり、靴べらは、一本の木から掘り出す「一木作り」によって耐久性が高まり、一生ものの道具となります。

ホオのまな板をはじめとするプロが使う道具はもちろん、職人の技術を手軽に感じられる手作りの民芸品も豊富に揃っています。

NIJIYA coffee

城下町散策のほっとひと息に。体にやさしい植物性ドリンク

豆乳やオーツミルクなど植物性の食材のみを使用したドリンクと厳選されたコーヒー豆を販売するお店。

店名の由来は、多様性を象徴する虹であり、
多様な食事嗜好を持つすべての人たちに楽しんでほしいという店主・大倉久美子さんの思いが込められています。

夏のおすすめは『チョコミント・ソイラテ』。
ミントの清涼感とエスプレッソの苦味に豆乳の甘さが組み合わさり、さわやかでクセになる味わいです。

タンブラーを持参すると20円引きに！

永井松栄堂

60年以上愛される『鮭もなか』

村上の銘菓を製造・販売する明治創業の和菓子店。

看板商品の『三面川鮭もなか』は、村上茶の玉露を使った抹茶あんの「雄魚（カナ）」と、北海道小豆を使用した小倉の「雌魚（メナ）」の2種類を用意しています。

60年以上変わらない製法で作られており、地元民のみならず観光客からも愛されています。

和菓子に加え、店主・永井昭栄さんが作るパンも評判です！

この情報は、月刊にいがた2024年7月号に掲載されたものです。