糸魚川市駅北大火は、2016 年12月22日10時20分頃に糸魚川市大町の飲食店から出火し、翌23日16 時30 分の鎮火まで約30時間続いた大規模火災です。
フェーン現象で乾燥した強い南風にあおられ、火元から約300メートル離れた日本海沿岸まで燃え広がり、焼失範囲は約4万平方メートルに及びました。
それから6年。
大きな被害を受けながらも、すでに再起し、元気に営業するお店が市街地にはたくさんあります。
糸魚川に行くなら、よりよい未来のために大火を学びましょう。
まず足を運ぶなら、大火の記録を伝承する施設から。
糸魚川市駅北大火の記録を
映像や展示物で伝える
糸魚川市駅北広場 キターレ
市民が気軽に集い、憩える場所として2020年にオープン。
多目的スペースとして利用できるホール、糸魚川市駅北大火の記録を伝えるコーナーが設けられたエントランス、3つの厨房とダイニングスペースを備えるキッチンからなります。
エントランスでは大火で使われた消防資機材や被災した人たちの生活品の展示のほか、解説バナーや映像などで大火の記録を伝承。
いつでも自由に無料で見学できるので、気軽に足を運んでみてくださいね。
DATA
糸魚川市駅北広場 キターレ
- 住所
- 糸魚川市大町2-2-19
- 電話番号
- 025-556-8200
- 営業時間
- 9:00~22:00
- 休み
- 無休
- 駐車場
- まちなか駐車場を利用
- リンク
-
糸魚川市駅北広場 キターレ
- 備考
続いて大火から再起し元気に営業する酒蔵、店舗をご紹介します。
応援する意味合いでも足を運んでほしいです。
蔵が新しくなったからこそ
できる新たなチャレンジも
加賀の井酒造
江戸時代から370年以上続く酒造元。
糸魚川市駅北大火で歴史ある酒蔵を含め敷地内はほぼ焼失してしまったが、2018年春には同じ場所で新たな蔵を再建し、酒造りを再開しました。
設備などさまざまな面を改善することで、以前の蔵では難しかったことにも取り組めるように。
酒造りの期間も以前より長く取れるようになったことから、次なる新商品の開発も進んでいます。
そのなかで、ヒスイ峡付近からの伏流水で、軟水が多い国内では珍しい中硬水での仕込みは、過去幾度もの大火を乗り越えてもなお変わらないもののひとつ。
「糸魚川ならではのこの水を使ってこの場所で仕込むからこその地酒だと思っています」と18代目蔵元の小林大祐さん。
事前予約により酒蔵見学も受け付けています。
DATA
加賀の井酒造
- 住所
- 糸魚川市大町2-3-5
- 電話番号
- 025-552-0047
- リンク
-
加賀の井酒造
- 備考
地元糸魚川の美味で握る
江戸前ずしを味わおう
江戸前 重寿し
白身を主体とした地ものを中心に、豊洲市場から取り寄せるマグロなど吟味した素材を用いた江戸前ずしを楽しめるお店。
店主・谷村潔さんは3代目。
先代から経営を受け継いだ矢先に、大火により店舗兼自宅が焼失。
しかしそれから1ヵ月という早さで仮店舗での営業を再開しました。
「お客さん、従業員のために早くしなければと焦っていましたね」と谷村さん。
旧店舗跡地で2018 年にオープンした新店舗は、谷村さんこだわりのヒノキの一枚板のカウンターをメインとした明るく温かみのある空間に。
「コロナ禍もあり苦労しましたが、最近では県外のお客様も増えて忙しくさせてもらっています」と笑顔で話してくれました。
握りのおきまりは1,350円~。
観光客には、白身主体に10貫を盛り合わせた写真の『地ものにぎり』が人気です。
昼夜ともに予約してからの来店がおすすめです。
DATA
江戸前 重寿し
- 住所
- 糸魚川市大町1-3-12
- 電話番号
- 025-552-0098
- 営業時間
- 11:30~LO14:00/17:00~22:00(LO21:30)
- 休み
- 火曜、隔週水曜
- 席数
- 25席
- 駐車場
- 5台
- リンク
-
江戸前 重寿し Facebookページ
- 備考