JR宮内駅から10分ほど歩いたところにある長岡市・摂田屋地区は、古くから発酵・醸造文化が盛んな趣ある町。中心を通る旧三国街道を歩けば、どこからともなく味噌や醤油、酒を思わせるいい香りが漂います。

長い歴史を持つ味噌や醤油の醸造元や酒蔵のほか、最近では新たな視点から“醸造の町”としての魅力を発信する施設やお店も登場していますよ。

古き良き雰囲気が漂う摂田屋は、休日の街歩きにぴったりな町。
今回は、街歩きの際に立ち寄りたくなるようなスポットを５つご紹介します！

江口だんご摂田屋店

長岡の老舗菓子店「江口だんご」の摂田屋店。
醤油蔵・越のむらさき創業家の邸宅だった建物を改築したお店で、本店とはまた異なる雰囲気を楽しめます。

当時の面影が残る庭園を眺められる喫茶では『摂田屋だんごセット』が人気です。
みたらしには、越のむらさきの醤油を使用。
その芳醇な香りには思わず驚いてしまうこと間違いなし！

売店では、お馴染みの商品に加えて地元の発酵食材を使った饅頭やどら焼きといった摂田屋店限定のお菓子を販売しています。

摂田屋店限定の商品は、「摂田屋蔵元菓子」と書かれたロゴが目印に。
摂田屋ならではの味と香りを楽しめるお菓子は、お土産にもおすすめです！

LOCAL IDENTITY STORE LIS 摂田屋

江口だんご摂田屋店の隣にあるセレクトショップ。
地域に根付く日本酒や糀といった食材を現代のライフスタイルに取り入れやすい形に変えて販売しています。店内には目でも楽しめる日本酒リキュールや甘酒カクテルがずらり。

なかでも注目したいのが、今年3月に発売された木の香りをまとった日本酒リキュール『BOKKA』。ウイスキーのような感覚で楽しめると早くも評判です。

2階フロアではブックスはせがわのセレクト本や雑貨の販売のほか、ギャラリーも併設しています。

「地域で受け継 がれてきたものを後世に伝えたい」と 店長の朝倉さん（右）
新たな発想で生み出される新商品に、今後も目が離せませんよ！

摂田屋6番街発酵ミュージアム・米蔵

摂田屋の発酵文化を体感できる観光拠点。カフェや地元作家による絵本コーナーを備え、発酵について学べる発酵ラボを不定期で開催しています。

訪れたらぜひ味わいたいのがカフェ、6SUBIの味噌汁。
摂田屋の蔵元を中心にセレクトした味噌と好みの具を選んでお湯を注いで作る「味噌汁BAR」のスタイルも、発酵の町ならではの体験として人気です。

発酵体験を通してお気に入りの味噌に出合えたら、こちらで買うこともできますよ！

味噌星六

「なるべく自然に近い形での味噌づくりで、懐かしい味を醸しています」と店主の星野さん。その言葉通り、機械に頼らない昔ながらの製法を守り続ける蔵元です。

秋田の契約有機大豆・有機米や伊豆大島の塩など、原材料はすべて国産。
わずか4名で仕込む味噌は1 年もの、2年もの、3年ものと熟成期間別に用意しています。

和食だけでなく、フレンチやイタリアンにもよく合う味噌。
それぞれで大きく異なる味と香り、色の違いを好みの料理で楽しみたいですね！

星野本店

全国味噌鑑評会でも高い評価を受ける老舗の味噌蔵。
太い梁が出迎える店内には、自慢の発酵調味料が並んでいます。

看板商品の『十割麹味噌 越の天恵』（500g1,145円）に加えて、近頃幅広い世代に人気というのが『糀一夜漬の友』（550g734円）。
糀をたっぷり使った調味料で、手間をかけずに野菜や魚、肉などの糀漬けを手軽に楽しめる優れものです。

長年、発酵を探求してきた老舗ならではの味にぜひ注目してみてくださいね！