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新潟出身作家の大規模な個展『Viva Video! 久保田成子展』を観に行ってみた!

新潟県立近代美術館

  • 情報掲載日:2021.04.13
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
これが入口です。周りは緑豊かな千秋が原ふるさとの森にあり、長岡リリックホールやハイブ長岡などの公共施設もあります
これが入口です。周りは緑豊かな千秋が原ふるさとの森にあり、長岡リリックホールやハイブ長岡などの公共施設もあります

 月刊/日刊にいがた編集部のスタッフ・大澤が3月20日より開催の『Viva Video! 久保田成子展』の観覧レポートです。

 新潟県西蒲原郡巻町(現・新潟市西蒲区)に生まれニューヨークを拠点に活動した久保田成子さん。ヴィデオ・アートの創始者ナムジュン・パイク氏のパートナーとして、また一人の芸術家として「ヴィデオ彫刻」と呼ばれる立体作品を生み出した前衛芸術家です。新潟出身という共通点があるのと、「ヴィデオ彫刻」というワードにも興味があり、観覧してきました。まずは、開催されている長岡市にある新潟県立近代美術館を少し紹介しますね。

新潟県立近代美術館の外観。とってもモダンな造りなので、建物を鑑賞しているだけでもインスピレーションが湧くかも
新潟県立近代美術館の外観。とってもモダンな造りなので、建物を鑑賞しているだけでもインスピレーションが湧くかも

新潟県立近代美術館は1993年に長岡で開館し、2019年にリニューアルをしました。約6,000点にのぼる国内有数の所蔵作品を保有しています。収蔵品を展示する「コレクション展」、幅広いジャンルの作品を展示する「企画展」。そして創作発表の場としての「ギャラリー」が設けられています。

その企画展として、今回は『Viva Video! 久保田成子展』が開催されています。

「前衛芸術」って聞くと難しそうだけど、二次元作品や立体作品、なかでも水を使った作品があったり、反射鏡が使われていたり、ヴィデオ以外にも実際に動く作品があったりと、とっても刺激的なんです。

一番のお気に入りは、ヴィデオが映っている前方の上部から、滝のように水が流れ落ちている『ナイアガラの滝』。

水の音はやっぱり癒されるんですよね。

『ナイアガラの滝』1985/2021年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 四季のナイアガラの滝を映した映像が水に反映して、とっても幻想的
『ナイアガラの滝』1985/2021年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 四季のナイアガラの滝を映した映像が水に反映して、とっても幻想的

ほかにも、ヴィデオが映った人物像が廻り、カラフルな色を映し出している作品など、興味深い作品がいっぱいありました。

『デュシャンピアナ:マルセル・デュシャンの墓』1972-75/2019年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 タワーのような立体物の中に連なるモニターが鏡に映り込んで、永遠に続いているようです
『デュシャンピアナ:マルセル・デュシャンの墓』1972-75/2019年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 タワーのような立体物の中に連なるモニターが鏡に映り込んで、永遠に続いているようです
『デュシャンピアナ:自転車の車輪1、2、3』1983-90年 公益財団法人アルカンシエール美術財団/原美術館コレクション蔵 この小さな車輪の中にも映像が流れてるんです
『デュシャンピアナ:自転車の車輪1、2、3』1983-90年 公益財団法人アルカンシエール美術財団/原美術館コレクション蔵 この小さな車輪の中にも映像が流れてるんです
久保田さんが使用していたものと同じ型のヴィデオカメラ
久保田さんが使用していたものと同じ型のヴィデオカメラ
『デュシャンピアナ:階段を降りる裸体』1975-76/1983年 富山県美術館蔵
『デュシャンピアナ:階段を降りる裸体』1975-76/1983年 富山県美術館蔵
『河』1981/2020年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 水面に映るテレビモニター映像がカラフルで美しい
『河』1981/2020年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 水面に映るテレビモニター映像がカラフルで美しい
『ヴィデオ俳句 ぶら下がり作品』1981年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 反射で映像として映る自分の姿を見ています
『ヴィデオ俳句 ぶら下がり作品』1981年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 反射で映像として映る自分の姿を見ています

久保田成子さんのお名前は知らなかったけど、あのオノ・ヨーコさんと親交があったり、夫であるナムジュン・パイクさんの制作に影響を受け、1970 年頃から自身もヴィデオによる作品制作に取り組み始め、彼女の代名詞ともなった「ヴィデオ彫刻」と呼ばれる立体やインスタレーション作品を制作していくんです。

私も編集者、表現者のひとりとして、ヴィデオ・アートの先駆者のひとり久保田成子さんのような開拓者を目指したいと思った次第です。

『スケート選手』1991-92年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 アルベールビル・オリンピックで銀メダルを取った伊藤みどりさんをモデルに制作されたのだとか。プロジェクションの光の中で、まるで氷上を滑るように回転する人物が美しくもあり、かわいくもある作品です
『スケート選手』1991-92年 久保田成子ヴィデオ・アート財団蔵 アルベールビル・オリンピックで銀メダルを取った伊藤みどりさんをモデルに制作されたのだとか。プロジェクションの光の中で、まるで氷上を滑るように回転する人物が美しくもあり、かわいくもある作品です

とっても感性の刺激を受けた展覧会でしたが、新潟県立近代美術館は、美術を愛する人の会「新潟県立美術館友の会」もあります。

万代島美術館と近代美術館のファンクラブで、コレクション展はいつでも無料で見られるほか、年間を通じて様々な活動をしているとのこと。なんか楽しそうだし、日々の生活に潤いが生まれてきそうだなぁと思います。

興味のある方は下記のURLをチェックしてみて下さい。

DATA

『Viva Video! 久保田成子展』
開催期間
3月20日(祝)~6月6日(日)
9:00~7:00(券売は~16:30)
会場名
新潟県立近代美術館
会場住所
長岡市千秋3-278-14
休み
月休(5月3日(月・祝)を除く)
料金
一般1,000円、大・高生800円、中学生以下無料
問い合わせ先
新潟県立近代美術館
問い合わせ先
電話番号
tel.0258-28-4111
リンク
新潟県立近代美術館ホームページ

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