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一度ならず何度でも見たい! 圧巻の天井彫刻をはじめ数々の石川雲蝶作品が残る|魚沼市

  • 情報掲載日:2021.08.08
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
西福寺山門。左奥が開山堂
西福寺山門。左奥が開山堂
開山堂。雪から建物を守るための覆い屋根がついています。屋外の彫刻も必見
開山堂。雪から建物を守るための覆い屋根がついています。屋外の彫刻も必見

西福寺の開創は1534年。
1857年に完成した「開山堂」は、当時の住職だった大龍和尚が曹洞宗の開祖・道元禅師の世界を表現するよう、江戸彫石川流の彫物師・石川雲蝶に依頼したものです。

石川雲蝶像。雲蝶は江戸で生まれ、32歳ころ越後へ。開山堂内の彫刻と壁画、漆喰細工の数々を約6年かけて作り上げたそう
石川雲蝶像。雲蝶は江戸で生まれ、32歳ころ越後へ。開山堂内の彫刻と壁画、漆喰細工の数々を約6年かけて作り上げたそう

なかでも堂内の吊り天井に施された『道元禅師猛虎調伏の図(どうげんぜんじもうこちょうぶくのず)』は圧巻。

開山堂内。階段脇にはかつて山門にあった仁王像が。こちらも石川雲蝶が制作
開山堂内。階段脇にはかつて山門にあった仁王像が。こちらも石川雲蝶が制作
『道元禅師猛虎調伏の図』
『道元禅師猛虎調伏の図』

天井彫刻で描かれているのは「道元禅師が天童山への行脚の途中、山中で虎に襲われるまさにその時、手にした拄杖を投げつけ座禅に入られた。すると拄杖がみるみると龍に姿を変え、禅師の御身を守った」という場面。
なお、曹洞宗の大本山である永平寺を開かれたのが道元禅師です。

透かし彫りの上に岩絵の具で彩色され、完成当時のままの鮮やかな姿を伝えています。
龍や虎のほか、鷲、鯉、亀、猿、ヒバリ、シジュウカラなどの小動物も登場しているので、ぜひ探してみてください。


天井彫刻以外にも、物語性豊かな欄間の彫刻や漆喰鏝絵なども見ごたえがありますよ。

堂正面欄間の『永平寺血脈池縁起』。池に沈められた侍女の幽霊を道元禅師が成仏させる場面。まずはその立体感に驚き。幽霊の表情は角度によっても違って見えるように感じられる
堂正面欄間の『永平寺血脈池縁起』。池に沈められた侍女の幽霊を道元禅師が成仏させる場面。まずはその立体感に驚き。幽霊の表情は角度によっても違って見えるように感じられる
犬相撲。かわいらしい表情にも注目
犬相撲。かわいらしい表情にも注目
入口上の壁(彫刻が施された欄間の上)には漆喰鏝絵が
入口上の壁(彫刻が施された欄間の上)には漆喰鏝絵が

さらに本堂にも襖絵や障子、廊下の埋め木細工など雲蝶作品がたくさん。

『三国志』 の一場面が描かれた本堂の襖絵『三顧の礼』
『三国志』 の一場面が描かれた本堂の襖絵『三顧の礼』
本堂廊下の埋め細工。写真のひょうたんのほか、糸巻やアヤメ、木の葉などたくさんあるのでぜひ探してみて
本堂廊下の埋め細工。写真のひょうたんのほか、糸巻やアヤメ、木の葉などたくさんあるのでぜひ探してみて

天井彫刻はもちろん、どの作品も、写真で見るのと実物を見るのでは感動が桁違いです!

ぜひゆっくり時間を撮って訪れ、じっくりと雲蝶作品を楽しんでください。

DATA

西福寺 開山堂(さいふくじ かいさんどう)
住所
魚沼市大浦174
電話番号
025-792-3032
営業時間
9:00~16:00(受付は~15:40)
休み
無休
料金
拝観料:中学生以上500円
駐車場
20台
リンク
西福寺 開山堂
備考

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