西福寺の開創は1534年。
1857年に完成した「開山堂」は、当時の住職だった大龍和尚が曹洞宗の開祖・道元禅師の世界を表現するよう、江戸彫石川流の彫物師・石川雲蝶に依頼したものです。
なかでも堂内の吊り天井に施された『道元禅師猛虎調伏の図(どうげんぜんじもうこちょうぶくのず)』は圧巻。
天井彫刻で描かれているのは「道元禅師が天童山への行脚の途中、山中で虎に襲われるまさにその時、手にした拄杖を投げつけ座禅に入られた。すると拄杖がみるみると龍に姿を変え、禅師の御身を守った」という場面。
なお、曹洞宗の大本山である永平寺を開かれたのが道元禅師です。
透かし彫りの上に岩絵の具で彩色され、完成当時のままの鮮やかな姿を伝えています。
龍や虎のほか、鷲、鯉、亀、猿、ヒバリ、シジュウカラなどの小動物も登場しているので、ぜひ探してみてください。
天井彫刻以外にも、物語性豊かな欄間の彫刻や漆喰鏝絵なども見ごたえがありますよ。
さらに本堂にも襖絵や障子、廊下の埋め木細工など雲蝶作品がたくさん。
天井彫刻はもちろん、どの作品も、写真で見るのと実物を見るのでは感動が桁違いです!
ぜひゆっくり時間を撮って訪れ、じっくりと雲蝶作品を楽しんでください。
DATA
西福寺 開山堂(さいふくじ かいさんどう)
- 住所
- 魚沼市大浦174
- 電話番号
- 025-792-3032
- 営業時間
- 9:00~16:00(受付は~15:40)
- 休み
- 無休
- 料金
- 拝観料:中学生以上500円
- 駐車場
- 20台
- リンク
- 西福寺 開山堂
- 備考