古町6番町にある空き店舗のシャッター前。たくさんのパンダたちが新潟名物の笹団子を手に並んでいます。
現在、新潟市の古町通6番町を中心に『Rene challenge』(ルネチャレンジ)と題されたアート作品の展示イベントが開催中です。「見たことがある!」という方も多いのではないでしょうか?
このイベントは新型コロナウイルスの影響で、古町エリアでのイベントが例年通りに開催できないことから、少しでも古町に訪れた人たちが歩いて楽しめるようにと企画されたものです。
『Rene challenge』(ルネチャレンジ)の実行委員長である松崎さんにお話を聞いてきました。
「シャッターの閉まった店舗の寂しい印象を払拭して明るい印象を作りたかったのです。アートは歴史、社会、人の生き方、世界の在り方などを見る人に問いかけます。見た人がそれぞれの解釈で、感想を持ってくれたらうれしいです」。実際にアート作品はとてもかわいらしく、周辺は華やかで明るい印象に変化しています。松崎さんはこのアート展示を通して「古町の人の流れをさらに活性化させたい。来た人たちをワクワクさせたいんです!」とお話してくださいました。
では、今一度作品をご紹介!
6番町商店街振興組合事務所が入る古町ビルに描かれたのはNegiccoのNao☆さんによるシャッターアート。7月31日より数日間、トータル十数時間を費やして、Nao☆さんが描ききった。実際にこの作品が見られるのは平日18時から、土日祝の終日なのでご注意を。
こちらの作品は「笹パンダンゴパンダ」。
空き店舗アートの中では一番最初に作られ作品です。素材には発砲スチロールが使われており、3層に重ねることにより立体的に見せています。笹ダンゴ部分は和菓子職人の方に聞いて、そのお店の巻き方をアートでも再現。細かいところにもこだわった作品なのです。この作品はいつでも見られます。
そして、犬がたくさん並んでいるこちらは旧ABC MART跡地に制作された「忠犬タタタタタマ公」。忠犬タマ公は白山神社と新潟駅に銅像が置かれているので、古町にも置きたいということからこの作品が制作されたそうです。実はこれで完成ではなく、さらにおもしろい仕掛けが付け加えられるそうなので、楽しみですね! この作品もいつでも見られます。
これら「笹パンダンゴパンダ」「忠犬タタタタタマ公」の作品を手掛けているのが、新潟の街をおもしろくするアート集団、手部(てぶ)です。
代表を務める純さんにインタビューをしました。
「毎年、手部(てぶ)は古町でアートを軸にしたイベントを行っているのですが、今はなかなかできない状況。コロナ禍で世の中がギスギスしがちな状況なので、わたしたちのアートで少しでも笑顔が増えたら幸せです。古町の商店街のみなさんや、通りすがりの人たちが作品を見つけて、笑顔になっていることを想像しながら、楽しさを一番に考えて制作しました」と話してくれました。
『Rene challenge』(ルネチャレンジ)は11月11日(水)まで開催中です。9月19日(土)頃には柾谷小路沿いの白壁には手部による新たな作品が登場。10月初旬には、8番町の旧大竹座の白壁にJAM 日本アニメ・マンガ専門学校の学生選抜チームによる作品が展示される予定です。もしかすると、制作現場に遭遇することもあるかも知れません。
見つけたら写真を撮りたくなるような、フォトジェニックでかわいいアートを探しに、ぜひ秋の古町を歩いてみてください。
Information
Rene challenge(ルネチャレンジ)
- 開催期間
- ~11月11日(水)
- 会場名
- 古町6番町、柾谷小路、古町8番町
- 料金
- 無料
- 問い合わせ先
- 古町6番町商店街内ルネチャレンジ実行委員会(古町6番町商店街振興組合)
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-224-4864