自然エネルギーの島構想とは―?
新潟県の離島である佐渡島・粟島は、豊かな自然と海に囲まれるなかで、文化的な資源や、農林水産業や観光業など地域産業を発展させてきました。
その一方、エネルギー供給面では、ほぼ島外からの化石燃料の海上輸送に頼っており、環境負荷・災害リスク上の課題となっています。
「自然エネルギーの島構想」とは、佐渡島・粟島において、再生可能エネルギーの導入拡大により、エネルギー自給率を高めるとともに、地域経済の活性化や防災力の向上、そして豊かな自然環境の維持を図ることで、持続可能な循環型社会の実現を目指すものです。
太陽光発電ユーザーの声
地球にも家計にもやさしい選択、それが太陽光発電。
佐渡島・粟島ではその導入の気運が高まっています。
そこで! 佐渡島内で太陽光発電を導入した一般家庭を2軒訪問してきました。
導入したユーザーたちが語るのは、節電効果だけでなく、日々の暮らしの安心と楽しさでした。
Sさん邸
2025年6月から導入
「エアコンをずーっとつけていても電気代は格安でした」
住宅の新築に伴い太陽光発電を導入したSさん。知識は皆無に等しかったものの、業者にすすめられ半信半疑のまま太陽光パネルを屋根に取り付けたそうです。
「今年(2025年)6月、新居に引っ越すなり、いきなりの猛暑続きだったので、エアコンは寝ている間もずーっとつけっぱなしでした。でも、昨年と比べて電気代は格段に下がりましたよ。家計が抑えられるのが何より助かります」とにっこり。
さらに、「太陽光発電は、地球のためにいいことをしている気にもなる」と、自身の日々の暮らしそのものが環境問題解消の一助になっているのでは…、という充実感もあるそうです。
太陽光の発電状況はスマホの専用アプリで表示されるそうで、「これを見るのが楽しいんですよ」とSさん。「天気がいいと、発電状況が気になってしまって、仕事の合間もついつい見てしまう(笑)。電気がたまっているとうれしくなりますよ。太陽光発電がある暮らしって楽しいんですね!」。
Tさん邸
2025年6月から導入
「太陽光発電とEV・PHVはセットでの導入がおすすめです」
「パソコンや家電などの知識を得ることがもともと大好きなんです。だから太陽光発電のことも自分なりに調べていました」というTさん。自宅を兼ねた整体院を新築するにあたっては、太陽光発電の導入が絶対条件だったそう。
さらに、TさんがこだわったのはEV(電気自動車)を併用すること。「EVに電気を貯めることができるV2Hシステムを導入しました。これは大正解でしたよね!」。
V2Hシステムとは、EVやPHV(プラグインハイブリッド車)を蓄電池のように活用できるシステム。太陽光パネルで発電された電気は、車に搭載された大容量バッテリーに貯められ、それが家庭用電力として使われます。また、災害時の非常用電源として利用できることでも注目されています。
「自宅が仕事場なので、通勤で車を使用しないんです。だから車は常に充電している状態。太陽光パネルで発電した電気が車に貯まるので、その電気を家庭でも使っています。結果、電気代の節約になっていますね」。
家業の整体院の業務に必要な機材や施術室の照明、そして日々の暮らしで使用する電力も、ほぼすべてを自給自足。災害時の備えも含め、一石何鳥ものはたらきにとても満足そうなTさん。
「太陽光発電を検討している人は、ぜひEVやPHVも選択肢に入れてみてください」とおすすめしてくれました。
実際に太陽光発電を導入した佐渡島在住ユーザーさんのお話、いかがでしたか?
太陽光発電のある暮らしは、家計の節約につながるだけでなく、地球環境やエネルギー問題への貢献という満足感も得られます。
さらに、使ってみると意外なほど便利で、暮らしに楽しさも広がるようです。
この機会に、太陽光発電の導入を暮らしの選択肢のひとつとして、検討してみませんか?
DATA
新潟県「自然エネルギーの島構想」
- 問い合わせ先
- 新潟県産業労働部 創業・イノベーション推進課 新エネルギー資源開発室
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-280-5257
- リンク
-
新潟県「自然エネルギーの島構想」WEB


